【コラム】有田から三田、そして飯田橋…器と一緒に日本大横断〜。
福岡に3週間ぶりに戻ってきたのは、師走も半ばに近い12月10日(土)のことでした。
11月19日(土)からの3週間は有田、そして東京へと西へ東へ私と骨董の器たちは行動をともに遠征をし続けました。まるで千本ノックのような日々でしたが、今想い出すと心地よい緊張感につつまれた日々だったと思います。
初もの尽くしだったこの遠征。
期間の長さもさることながら、距離もそうだし、そして量もそう・・・。
全てが初めてで思い返すと…11月19日~23日までは有田陶磁器まつりでの展示搬入、販売。期間中に賞美堂さんのお座敷を借りて皆敷ワークショップ。
そして30日にはイタリア大使館での「骨董で楽しむイタリアン」で料理の盛り付けしつらえを私の真骨頂である皆敷を取り入れておこないました。さらにそのあと、12月3日と5日は、飯田橋で展示販売も行いました。
11月19日からの約3週間の私の行動について振り返ってみました。
11月19日(土)・・・有田:骨董の器の移動 → (有田へ骨董品の移動)
11月20日(日)・・・有田:皆敷ワークショップ・展示販売(初日) ~有田陶磁器まつりにて
11月21日(月)・・・有田:展示販売(二日目) ~有田陶磁器まつりにて
11月22日(火)・・・有田:展示販売(三日目) …この四日間は毎日、福岡~有田を往復してました
11月23日(水)・・・有田:展示販売四日目とまつり終了後の展示販売用器の梱包/送り
11月24日(木)・・・有田:骨董の器の移動 → (福岡へ骨董品の移動)
11月25日(金)・・・福岡:骨董の器の搬出と皆敷の葉を採取/梱包
11月26日(土)・・・福岡:骨董の器の搬出と皆敷の葉を梱包/搬出(東京の宿泊施設へ搬送手配)
11月27日(日)・・・東京:飛行機での移動・皆敷の葉を採取 (東京の宿泊施設にて)
11月28日(月)・・・東京:骨董の器の受け取りと開梱(イタリア大使館にて)
11月29日(火)・・・東京:骨董の器の開梱~イベント準備(イタリア大使館にて)
11月30日(水)・・・東京:「骨董で楽しむイタリアン」 開催 (イタリア大使館にて)
12月01日(木)・・・東京:イタリア大使館から骨董の器の搬出 (東京の宿泊施設へ移動)
12月02日(金)・・・東京:飯田橋催事場の骨董の器の搬入 (飯田橋の催事場へ移動)
12月03日(土)・・・東京:展示販売 (飯田橋の催事場にて)
12月05日(月)・・・東京:展示販売~飯田橋催事場から骨董の器の搬出 (東京の宿泊施設へ移動)
12月06日(火)・・・東京:骨董の器の梱包 (福岡へ骨董品の移動準備)
12月07日(水)・・・東京:骨董の器の移動 (福岡へ骨董品の搬送手配)
12月10日(土)・・・福岡:飛行機での移動 (自宅へ戻りました!)
うわっ! あらかじめ覚悟はしていたのすが、こうして書き出してみると、あっちこっちとこの3週間で移動・移動で改めて、書きながら思い出すだけで疲れを感じます。なんと言っても35人分のコース料理の骨董の器と、お重をぜーーんぶ持ち運ぶ為、破損のないようにと梱包するわけですから、移動する量も相当な量になりました・・・というか、想像を絶する大量のコンテナが必要になるほどの量をさばきに、さばきました・・。
そして、これは想像を絶する人間の域を越えた量だったのです。よく、できたなぁ~って今思うとゾッとします・・。
とにかく帰福直後はその疲労感と、ほっとしている安堵感と共に、イベントを「終えた!」っという達成感がじわじわときていました。
こんなに長期間かけ、複数の拠点を骨董の器と共に移動をしたことも未知数、未経験。
今回は、さらに全く未知のイタリア大使館という大舞台での35名のお客様へのしつらえという大仕事も経験させて頂きました。
このイベントは、過去にもやったことが無い企画だったので、とっても大変でした。
前例の無いということはイメージするものは全て空想からはじまる・・・そう、全てが初ものとなるんです。
そして、有田焼創業400年の記念の年とイタリアとの修好関係150周年という節目の最後の行事としては有田から東京までの大遠征も含め、何かのご縁のような気も今となってはしています。
[イタリア大使夫人のリータさんとのツーショット…この笑顔は忘れません!!]
特に、大使館という普通に過ごしていると絶対に交わることのないシチュエーションで行う事ができた骨董の器に盛られたお料理に皆敷によるしつらえは、これまで私が頭の中でイメージしたものに何度も何度もシミュレーションをおこなった上での作品を形にする絶好の機会で、とても心踊るひとときでした。
なんだかスーーッと私の身体を駆け抜けていったような慌ただしい時間だったけど、振り返るととっても密度の濃いものでした。
実は、大使夫人のお心遣いで、私が言い出した「大使館のお庭の葉っぱも使わせてください」 という無理なお願いもきいて頂いて、私はこのイタリア大使館のお庭に出て、こんな立派なお庭からとても貴重な葉っぱをたくさん集めることができました。
こんな経験もなかなかないことだと思います!本当に何より嬉しかった。
[大使館のお庭の紅葉と、皆敷で用いた木々の葉]
今更ながら、こうして振り返ると、今回は大量の骨董の器のために梱包 → 開梱、梱包 → 開梱・・をひたすら繰り返し・・
移動の度にただただひたすらに、黙々と・・
新聞紙とエアーパッキンと大の仲良しになり、手の指もガサガサに荒れてしまい、指先は切れて絆創膏だらけ・・・
目を閉じると新聞紙とエアーパッキンのプチプチがまだ焼きついています。
それでもそんな手をみたり、そういう行動を振り返るたびに、この強行大遠征は、私にとって自信となってこれから更に前進するチカラとなったことは間違いないと思うのでした。
そして、この自信は、何ものにも替えがたく、私の大きな財産として蓄えられました。この財産はこれから触れ合う方々にも少しずつお伝えすることが出来たら何より嬉しいことだと思っています。
最後に、この間スケジュール的にはかなり無理をしてしまったこともあり、心がその場にあれば避けられる事も多々ありました。
反省すべき点もたくさんあります。得る事もあった代わりに、失った事もあります。
色々な方にご迷惑もおかけしました。心よりお詫び申し上げたいと思います。
また、合わせてこの間、私の右腕・左腕として協力してくれた私の親しい友人に最大の感謝の気持ちを伝えたいです。
これは間違いなく、私ひとりの力では実現できていない話で、みんなの力添えがあってこそ成功というかたちで終えることができました。
本当に心強かったし、支えてもらいました。本当にありがとうございました。
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器と、そのまわり
杜鵑草 – ホトトギス -[骨董の器と皆敷]
代表 於保 亜希子
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