【ご報告】「季節の葉で盛りつける~桃の節句の盛りつけ」ワークショップを開催しました
いよいよ春ですね。
少しだけ気持ちが先走っているかもしれませんが、そんな気持ちにもなる今日この頃の天気です。
今年は例年より少しだけ春の訪れを早く感じます。山を散歩しているとどこからともなく春の香りが漂ってきます。田畑には一斉に春の草木が芽吹き始めました。
このワークショップはひとつのテーマをシリーズでやってみたいという希望から始まりました。
第一回は、「七夕の節句」を、第二回が「重陽の節句」をタイトルに、第三回が「お正月と人日の節句」をタイトルに、えこわいずさんで行いました。
今回は第四回で「上巳の節句」を取り上げました。
前半は講話、後半はワークショップといういう形はもうこのシリーズではおなじみのケースとなりました。
その前半は、“食の歴史にまつわる「盛りつけ」について” をテーマに、宮中における起源をもつ和食である日本料理はどのように近世まで発展・進化していったのか、「武家と大衆化」とサブタイトルをつけてみました。
五節句の話は今回、「上巳の節句」を取り上げました。
上巳の節句といわれるよりは「桃の節句」と言われた方がピンとくるものです。桃の花で邪気を払い、人形(ひとがた)に移した穢れを水に流して祓うことがこの日の行事の起源です。人形(ひとがた)は、女の子の遊びからひな人形となり、水に流すのは流し雛となり、女の子の遊びから「女の子の節句」となりました…。
「饗応料理」を武士流に「本膳料理」として仕上げた武家の誇り・プライドを感じますし、江戸時代の文化の盛隆が食文化にもいろいろな影響を及ばせているのもとても興味深い話だと思います。
そして後半はワークショップです。
(ワークショップの様子)
後半のワークショップでは桃の節句をイメージしつつギシギシの葉っぱでお雛様を作ったり、私なりにアレンジしてひし餅をイメージした皆敷で盛りつけを楽しんで頂きました。
今回もお菓子は、和草さんに作って頂きました。
・赤米の桜餅 (桜と無農薬の苺)
・お米から作る三色雛あられ (赤:桜の花)(緑:抹茶)(白:黒胡椒)
今回のお菓子もとてもとても美味しかったです。お米の雛あられは一粒一粒がとても香ばしく風味があり、桜餅もなんと表現したらいいのかわからない優しい甘味が感じられ、お菓子から春を感じることもできました。
開催後に頂いたアンケートにも皆さんそう記されました。
(参加された方の作品から)
私はとても楽しかったのですが、参加された皆さんはいかがでしたでしょうか??
(参加された方の作品から)
いよいよ次回は最終回となります。
この一年、えこわいずさんの「季節の葉で盛りつける」シリーズも長いようであっという間でした。次回は最後の総仕上げということでお料理を盛り付けて頂きます。楽しい会にしたいと思っています。
これからも、皆敷を使った盛りつけのワークショップを通じ、盛りつけの楽しさと一緒に日本の和食文化の取り持つおもてなしの心がお料理にも自然に散りばめられる・・・
そんな思いを葉っぱにのせ、少しずつでもこのような機会を増やしていきたいと思っています。
えこわいず facebook 公式ページ ・・・☆こちらから
「季節の葉で盛りつける」ワークショップのご紹介 :
第一回:七夕の節句の盛りつけ(終了)・・・☆ワークショップのようす
第二回:重陽の節句の盛りつけ(終了)・・・☆ワークショップのようす
第三回:お正月、人日の節句の盛りつけ(終了)・・・☆ワークショップのようす
第四回:桃の節句、上巳の節句の盛りつけ(終了)
第五回:4月19日(金曜日)
タイトル: 端午の節句の盛りつけ
テーマ: 和食の文化でみる「盛りつけ」について
第五回のお申込みは、主催「丁寧な暮らしを愉しむ会」の要綱にてお手続きください。
丁寧な暮らしを愉しむ会の案内 ・・・☆こちらから
杜鵑草では下記の業務を承っております。
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器と、そのまわり
杜鵑草 – ホトトギス -[骨董の器と皆敷]
代表 於保 亜希子