杜鵑草 器と、そのまわり hototogisu

【品番#U128】ベロ藍 楼閣山水画図 皿 ( Berlin-blue square dish with painting of landscape and pavilion)

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先日は3年振りにワークショップを開かせていただきました。
やっぱり対面でおこなうのはいいですね。人とのふれ合いはやはりなんといっても欠かすことのできないものなんだとあらためて感じさせられました。
でもでも長らくおこなっていなかったこともあり、本当に前の日の晩は緊張でソワソワドキドキ…。今は無事に終えたことでホッとしています。
それと参加してくださった皆さんがこのワークショップで手を動かすことで自然に喜びや楽しみを感じていただけるのは、私たちの中に眠ってる日本人としてのDNAを呼び起こすからだと私は思います。
これまで知らなかった皆敷も触れてみると誰もが興味の湧いてくる世界なんだと思います。そして盛り付けという小さな窓から覗いた世界はとても奥が深く、だからこそ魅了される世界なんです。
 
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ところでシュガーロードをご存じですか?長崎から小倉を結ぶこの街道に沿ってカステラ、羊羹、饅頭、金平糖…と甘未菓子が数多く生まれました。それも当時、海外から仕入れられた砂糖が長崎で荷揚げされてそこから今日に至るまで色んな銘菓が生まれたと言われます。長崎の長崎カステラ、ザボン漬け、佐賀のまるぼうろ、飯塚の千鳥饅頭、ひよ子、北九州のくろがね羊羹、金平糖、そして先日ふれた栗饅頭、その他にもたくさんの甘味菓子があります。
昔は砂糖が貴重なものと言われていましたが、その貴重な砂糖が流通する街道沿いではおいしい甘味菓子が生まれたのかなぁなんて思ったりします。このシュガーロードはとても趣深いものですね。
そんなことを考えてたら、甘いお菓子が食べたいなぁ…と思い立ち、シュガーロードの佐賀市名産「まるぼうろ」が思い浮かび、まるぼうろを作ってみることにしました。
まるぼうろといえば諸説ありますが、丸い形をしたポルトガル語の「お菓子」の意味の「ボーロ」がくっついたのがまるぼうろの語源だと私は思います。
 
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この丸ボーロ!作り方は小麦粉を加える前に、はちみつと卵と砂糖をしっかりと混ぜるのがポイントだと思います。それから、焼き上がりが2倍ぐらいに膨らむので生地を置く間隔には注意が必要です。そして手のひらにごま油を付けて生地を丸めます。香ばしさが際立つのでここはごま油がおすすめです。
なにより焼きあがってオーブンを開けた瞬間にふわっと立ち込めるはちみつの香りがなんともたまりません。焼きたてはパリッと、一日置くとふんわりしっとりする食感もたまりません。
今回はまるぼうろのなんとも言えない丸みと素朴な味に完全に魅了されました!簡単にできるのでぜひお試しください。
 
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今回は、丸いまるぼうろに四角いベロ藍の角皿を使ってみました。
私としてはこの季節になると不思議と使いたくなる器のようですね。
きっとベロ藍の青がこの季節の澄んだ青空と浮かぶ白い雲を連想するような色合いが清々しくも感じられて、その背景にお料理を盛り付ける雰囲気がこの季節に感覚的にしっかりときてきっと好きなんだと思います。
 
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【品番#U128】ベロ藍 楼閣山水画図 皿
サイズ:タテ: 20.0㎝ ヨコ:24.5㎝ 高さ:3.8㎝
価 格: 5,900円 (税込) / 枚 (5客 バラ売り対応可能)
状 態:良好(1枚少々難あり)
備 考:明治時代
 
 
[Product #U128] Berlin-blue square dish with painting of landscape and pavilion
size:(Diameter): approx 7.5cm (Height): approx 1.5cm
price: ¥ 5,900/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition (One plate is a little difficult to use…)
note: Meiji-era
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U208】染付菊図大なます ( NAMASU large dish with designed chrysanthemum )

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ここ数日は散歩するのが本当に気持ちよく感じられます。新緑の春とはこの季節をあらわすいい言葉だと思います。
山を歩いていると、あちらの葉っぱ、こちらの葉っぱ、淡い緑色の新芽が芽吹き、つやつやした、そしてとても柔らかい葉っぱがついています。空気は間違いなく春の香りで満たされています。
柑橘系の木々も蕾をつけはじめ、その蕾の香りをそっと嗅ぐと、ふわっとしてとても爽やかな香りを漂わせています。
五感で感じられる春のこの時期は一年の中でもとてもいい季節ですね。そして、もう少しで暦は皐月に入り、ゴールデンウィークを迎えます。今年は、皆さんにとって少しだけでも良い連休になるといいですね。
 
実は明日、ワークショップを控えて、準備に没頭しています。
どんな会にしたらいいのかな?どういったものをお出ししたらいいのかな?と色々と思案しながら会の案を練り上げていますが、なんといっても久し振りの開催なので、不安の方が勝っています。
参加していただく皆さんに楽しんでもらえることを願うばかりです。
 
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ところで気温も高くなりあっさりとしたものがちょっと食べたくなってきました。
今週はお漬物に挑戦してみました。それは、以前からいつか作くりたいなと思っていた「お漬物の本」の中から「春キャベツの巻き漬け」です。
春キャベツは葉っぱが柔らかく甘く生で食べるのももちろん美味しいのですが、この時期こうした食べ方もいいんじゃないのかなと思って作ってみました。少しだけ手間をかけてるといつも食べているお野菜もちょっとだけおすましをしているように見える気がします。
作り方はいたって簡単です。切ったお野菜に軽く塩をしたあとは、軽く重石をかけて下漬けをして汁気を絞ったお野菜を、固ゆでした春キャベツの葉で包みます。
そしてもう一度重石をかけて本漬けをし、しばらく待てばもう出来上がりです。薄味なのでいくらでも食べる事ができます。
気がつけばキャベツはあっという間に一玉なくなってしまいました。
 
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今週使った器は菊の図柄の大なますになります。私はひとりで食事をするときにはこの大きさのなます皿でスープやカレーに使ったりしています。普段使いにもってこいです。
そしてこの器はなんといっても染付の色がお料理を良く見せてくれます。なかなかわかりにづらいかと思いますが、縁が輪花になっているのも魅力のひとつです。
この大なますはひとつ持っているととても重宝する器だと思います。お薦めの器です。
 
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【品番#U208】染付菊図大なます
サイズ:直径:15.5㎝ 高さ:5.3㎝
価 格: 2,900円 (税込) / 枚 (残り1枚)
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U208] NAMASU large dish with designed chrysanthemum
size:(Diameter): approx 15.5cm / (Height): approx 5.3cm
price: ¥2,900/1 plate (Tax included)
stock: only one
condition: favourable condition
note:
 
 
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【品番#U146】染付 楼閣山水図 輪花なます皿 (Namasu flower shaped dish with painting of landscape and pavilion)

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すっかり春の陽気です。今日など日中は汗ばむくらい気温も上がって暑いくらいです。
散歩をしているとアザミを見かけるようになりました。そのそばには金鳳花も咲いています。
この季節、散歩に行くときには野に咲く花を摘んだときに入れる袋を持ち歩きますが、最近では帰って来たときには決まって袋は色んな草花でいっぱいになってます。そして採ってきた花々を花瓶やお皿などへ挿し、家の中のいろんな所へ置いて飾るのは何より楽しみのひとつです。
 
それからこの季節に必ず一度はやっておかなければいけない恒例の行事があります。それは「蕨採り」です。どんなに忙しい時でも蕨採りをすると不思議と身も心もがスカッ!とする魔法のようなもので、私の中の春の行事になっています。
最近では蕨が生えている場所が危ないなと思ったときには、大体気持ちに身体が反応できずに足を滑らせたり、転んだりと、痛い思いもしていますが、どうしても危なさそうなところに蕨が居るんです。山の斜面を這い上がることはある意味、年齢的なこともあり命がけとなっています。でも、私の中だけ決め事ではありますが、「良いと感じた蕨は絶対に採る!!」と…。
とにかく採ることに必死で無心になると、1時間なんてあっという間です。私の死闘は採集とともに終了し、私の気持ちは大満足です。この技術?については家族の皆んなも近所の農家の方々も驚くほどで、このことについては私の中ではふつーの人の倍の収穫量に自信があります。
あまり褒められることの少ない私もこの時とばかりは自信満々です。今年も春の恒例の行事を終え、いつもながらに家族皆んなを驚かすこともできて身も心もスッキリ大満足です。
蕗を採る事はあまり得意ではありませんが、蕨の脇に生えている蕗も採リました。それは今週はこの蕗を使ったお料理を作ってみたいとそのときに感じたからです。
 
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今回作った一品は、「ふきとえびの葛煮」です。蕗の苦味と歯ごたえ、そして風味はなんとも春らしく、そこに海老の旨味が加わるととてもいい感じで具材が合わさり、とても美味しい一品になります。蕗はちょっと多めの塩をふりかけ板ずりにして、数分茹でます。茹でた後は冷水にとり蕗の皮を水の中で剥きます。
そして海老の下処理をするのですが、本を読んでいると下処理で「霜降り」をしますと書いてありました。お料理の下処理がとても大事なことはこれまでにやってきて分かってきましたが、この「霜降り」についてちゃんと知らなかったので今回も改めて調べてみました。
魚や肉を煮るときに、作るお料理に魚や肉の臭みを混じらせないようにするために霜降りをします。魚や肉には熱によって脂肪分や血合いが解け落ちることでお料理に独特な臭いや味が混じってしまいますが、それを取り除くことで出汁がそのものの風味や味を生かすことができます。
お料理の下処理でその脂、血、ぬめりなどを熱湯をかけて落とすことが大事なのです。この霜降りと呼ばれるのは魚や肉の表面に熱湯をかけることで白くなる様が霜が降ったように見えることからだと分かりました。
 
この霜降りした海老の皮をひとつひとつきれいに剥き、灰汁抜きをした蕗を合わせ炊きます。
最後はアクセントに木の芽をパチンっと叩いてのせれば出来上がりのイメージだったのですが…、なかなか想像どうりにはいかないものです。今回は本当に盛り付けではかなり苦戦しました。素材の表面の特性を掴むことは盛り付ける上では大事なことだと思いました。
ですがとても美味しい春の一品になったと思います。良かったらどうぞ試してみてください。
 
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今回使った器は染付のなます皿です。紅縁が入った輪花のなますです。
以前にもこちらの器はご紹介したことがありますが、この紅縁の器は一見するとちょっと野暮ったく感じられたりもします。ところがこの紅縁が入っていると盛り付けたお料理をぐっと引き締めて見せてくれるので不思議です。
私はエッジがはっきりとしないお料理を盛るときにはこの紅縁の入った器をよく使います。図柄は骨董の器によくある楼閣の図ですが一度使って見られるとこの器の効果を実感できますよ。
 
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【品番#U146】染付 楼閣山水図 輪花なます皿
サイズ:直径:15.0㎝ 高さ:5.0㎝
価 格: 4,800円 (税込) / 枚 (残り3枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U146] Namasu flower shaped dish with painting of landscape and pavilion
size:(Diameter): approx 15.0cm (Height): approx 5.0cm
price: ¥4,800/1 plate (Tax included)
stock: 3 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
 
 
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【品番#U156】くらわんか皿( KURAWANKA plate)

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四月になりました。四月といえどもまだまだ朝晩は肌寒く感じられますね。
この春新しい春を迎えられた方々には「おめでとうございます」とお伝えしたいです。心からお祝い申し上げます。
今年は久しぶりに入学式や入社式が執り行われたところも多くあったようで本当に良かったなと思います。
先日ニュースを見ていると、とある会社の入社式の様子が流れていました。その会社では今年度の入社式で昨年入社した二年目の社員との合同の入社式が行われたのですが、インタビューに応えていた昨年入社の女子社員が「会社が昨年入社した私たちのことも考えてもらえていたんだなぁということがわかりとても嬉しかったです」と話していました。その話を聞くと、それぞれの若者にとっての節目である行事はその時にだけしか味わえない経験だと思うので、とても胸にこみ上げてくるものがありました。本当に良かったなとしみじみ思いました。
 
今回は、母親の介護の話になります。
色々と考えた結果、介護保険のお世話になることにしました。申請にあたり全くわからないことばかりでしたが色んな方々のアドバイスをいただいて認定を受けることができ、介護サービスが始まります。
サービスを受けるにあたっては何度も何度もケアマネージャーさん、介護用品の担当の方、工事の方との打ち合わせを繰り返しました。
母が少しでも自分で生活がしやすいようにと些細な話も色々と聞いてくださって、打ち合わせの度に母が少しでも前向きな話をするとみなさんが「すごいね、頑張ったんですね。それでいいんですよ。お母さんのペースでいいんですよ」と褒めてくださいます。やはり何歳になっても褒められるということ、話を聞いてもらえるということを嬉しそうにしている母の表情を見ていると感じるとともに、話を聞くことの大切さ、また聞き出すことの大切さをあらためて感じさせられました。
皆さんお仕事だとはいえ本当にプロフェッショナルなんだと思います。さらに両親の世話をしている私の話もきてくださいます。色々悩んだ挙句に介護の申請をしたのですが、今では介護申請をして良かったなと感じています。
 
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今週は今が旬の苺を使って「いちごのりんかけ」を作って見ました。なぜ「りんかけ」というのだろうと気になり、今回も調べて見ました。諸説あるようですが「覆輪(ふくりん)」という言葉からそう呼ばれているというのです。「覆輪」は、甲冑(かっちゅう)や馬の鞍(くら)、刀の鐔(つば)、調度品などを金属の金、銀、錫(すず)などで縁取りし、飾りや補強を施したもの、または女性の着物の袖口を別布で細く縁どったもの…と書かれていました。
蜜を掛けたものを切ったときに覆輪のように縁取った切り口に見えることから「りんかけ」と呼ぶようになったんではないかなと。私なりの想像ですが、覆輪のように切った断面が見えるように蜜を掛ける…それが「りんかけ」の由来じゃないかと…。
本当に毎週毎週作っていて面白いなと思います。
ところで、私の住んでいる福岡は苺といえば「あまおう」が有名ですが、あまおうは果肉までもが赤くきれいな美味しい苺です。摘みたての苺を新鮮なうちに食べるのは何よりご馳走だとは思いますが、こうしてりんかけにすることで、いちごの果肉の柔らかさとりんかけ部分のパリとした食感はまた一味違った味わいで美味しいものです。
一見すると練乳をかけているようにも見えてしまったので、「ふくりん」というともう少し蜜の量を多くする方が良かったのでしょうが、蜜のパリッとした食感とあまおうの食感とが相まってこれくらいの量が良いかと思います。
 
今週使った器は、「くらわんか」です。粗野な無骨なものでも安定感もありとても味わい深いのが特徴です。不思議とほっこりと温もりを感じさせてくれます。
毎日の食事で頻繁に使える形状が何よりおすすめする理由です。
いつも商品をご紹介する際にお伝えしているのですが、こういう器こそ、そのご家庭ならではのおかずが盛られて、器と一緒に家族の様々な思いも盛られていく…。そして気がつけばずっとこの家族のお茶の間にあり続けている…というような器にストーリーが育まれていく。代々ご家族で使い継がれていって欲しいなと思います。
どうやら私は春先から果物を取り分ける器に使うことが多いようです。
 
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【品番#U156】くらわんか皿
サイズ:直径:14.0㎝ 高さ:4.0㎝
価 格: 4,500円 (税抜) / 枚 (2枚あり、バラ売り対応可能)
状 態: 良好 
備 考: 1枚カマキズあり
 
 
[Product #U156] KURAWANKA plate
size:(Diameter): approx 14.0cm / (Height): approx 4.0cm
price: ¥4,500 (Tax included)
stock: 5 plates in all
condition: favourable condition
note:
 
 
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U206】染付蕨手唐草文様長皿 (Blue and white porcelain rectangular dish with Arabesque pattern)

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日中耳をすますと可愛い鳥のさえずりがあちこちで聞こえてきます。一体どんなお喋りを楽しんでいるんでしょうか…
先週から景色は桜一色に様変わりしました。今は桜が満開です。本当にあっという間でした。長い寒さをじっと堪えていた山の木々たちも新芽を芽吹かせ、待ちわびていた春の訪れを楽しんでいるかのように見えます。
 
春休みになり近くの公園では子供達の数も増えてきました。桜の花びらが風に舞う中で子供たちの遊んでいる姿がなんだか映画のワンシーンでも見ているかのようです。
今年の春は私にとってはまたちょっと新しいことに挑戦する季節になりそうです。そんな中、先日お誕生日を迎えました。友人たちにお祝いのメッセージを頂いたり、また思いがけない方々からもお祝いのメッセージを頂いて本当にいいお誕生日を迎えることができました。新しい挑戦とお誕生日がこの時期に重なって頑張っていけそうなワクワクした心持ちになりました。
 
ところで、この時期を暦でいえば今頃が上巳の節句(桃の節句)にあたります。なるほどこの時期であれば菜の花も桃の花もお雛様も…なんだかぴったり重なりあって全てがしっくり納得がいきますね。
 
今週は「クレソンの忍び揚げ」を作ってみました。
クレソンを下ゆでしたものを豚肉の薄切りで巻いて揚げたものになります。実は先週熊本へ行ったときに買った葉わさびで作る予定でしたが、葉わさびで作るのには買った量が少なくて試作で使い尽くしてしまったのであきらめました。実家で採れるセリが時期的にはもう少し早いようなので、今回はクレソンで作ってみることにしました。
試作は買ってきた葉わさびで作ったので葉わさびの処理の仕方を今回は知ることができました。葉わさびはおおよそ80度くらいのお湯をかけ、水切りをしたあと少し砂糖をまぶし板ずりをします。そうすることで葉わさびの水分が出ます。
そのあとは密閉容器に入れてフリフリフリフリ。。。蓋を開けるとそれまでは何にも感じることのなかった、それはそれは目が開けられない…呼吸を一瞬止めなければ我慢できないような信じられないほど鼻にツーンと抜ける香りが立ち込めます。ぜひ一度、お試ししてみてください。
 
「忍び揚げ」またこれも意味深な呼び方だな~とまず思いました。
お料理に「忍」というとなんだかピンとくるようでこないようでその感じが掴めなかったので、あらためて「忍」という漢字の持つ意味を調べて見ました。
調べてみると『隠れたりして、人目を避けること。人に知られないように、ひそかに物事をすること』…と書かれてありました。それは忍者からきた意味を持つ言葉なんだと知りました。薄切りのお肉の中に香の葉物を「忍ばせるように巻く」。素敵な呼び方だなといつもながらあらためて和食の魅力に触れた気がします。
味の方はお肉の脂と香の葉っぱがうまく合間って、言葉で説明するまでもなく美味しいことが間違いない春らしい一品でした。今回は天だしを添えてみましたが、揚げたてをお塩で食べてみてもいいと思います。
とても美味しい春の一品をぜひお試しください。
 
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今回使った器は染付蕨手唐草の長皿になります。
この器は随分前になりますが、私が唐草の文様の器にはまったときに購入したものです。唐草文様を蕨手と呼ぶのが文様の背景を知ると個人的にはしっくりきます。唐草は日本の文化を紐解けば飛鳥時代に遡るともいわれ、私たち日本人には馴染み深く様々なところでこの唐草の図柄を目にすることができます。祥瑞の意味を込めた唐草の図柄は辿れば辿るほど興味ぶかい図柄です。
こちらの器は味方をかえると粗雑な感じもする器ですが、家庭で作るお料理にはちょっとこれくらい粗雑な感じで無骨とも取られがちですがバランス的にはこちらの方がいいのかな…とも思います。もちろんもっともっと繊細に描かれた唐草の図柄も大好きです。
前回の投稿にも書いたのですが、一見すると長皿は使いづらいイメージを持たれる方が多いかと思いますがちょっと視点を変えると本当に使い勝手の良い、また収納する際にも収まりのいい器でおすすめです。
 
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【品番#U206】染付蕨手唐草文様長皿
サイズ: 直径:12.5㎝ 高さ:7.5㎝
価 格: 70,000円 (税込) / 5枚組
状 態: 良好 
備 考: 多少のがたつきあり(セット売りのみ)
 
 
[Product #U206] Blue and white porcelain rectangular dish with Arabesque pattern
size:(Diameter): approx 12.5cm / (Height): approx 7.5cm
price: ¥3,000 (Tax included)
stock: 5 plates in all
condition: favourable condition
note: Only selling full set
 
 
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

 幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 

短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。

骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

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器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

 

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。

結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

 

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

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サイズ 重量(kg)                        
60 2kg迄 500円 500円 600円 500円 700円 800円 800円 800円 800円 1,300円 1,300円 1,700円
80 5kg迄 580円 580円 850円 580円 950円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,550円 1,550円 1,950円
100 10kg迄 1,000円 1,000円 1,200円 1,000円 1,000円 1,250円 1,250円 1,250円 1,250円 1,800円 1,800円 2,200円
140 20kg迄 1,250円 1,250円 1,350円 1,250円 1,450円 1,550円 1,550円 1,550円 1,550円 2,050円 2,050円 2,450円
160 30kg迄 1,500円 1,500円 1,600円 1,500円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 2,300円 2,300円 2,700円
  10kg迄増 250円
170   2,200円 2,200円 2,300円 2,200円 2,300円 2,400円 2,400円 2,400円 2,400円 2,800円 2,800円 3,200円
180   2,450円 2,450円 2,550円 2,450円 2,550円 2,650円 2,650円 2,650円 2,650円 3,050円 3,050円 3,450円
200   2,950円 2,950円 3,050円 2,950円 3,050円 3,150円 3,150円 3,150円 3,150円 3,550円 3,550円 3,950円
220   3,450円 3,450円 3,550円 3,450円 3,550円 3,650円 3,650円 3,650円 3,650円 4,050円 4,050円 4,450円
240   4,450円 4,450円 4,550円 4,450円 4,550円 4,650円 4,650円 4,650円 4,650円 5,050円 5,050円 5,450円
260   5,450円 5,450円 5,550円 5,450円 5,550円 5,650円 5,650円 5,650円 5,650円 6,050円 6,050円 6,450円

※税別価格表示
※沖縄については別途料金を適用させて頂きます。
※離島については、別途実費をご負担お願いします。

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