杜鵑草 器と、そのまわり hototogisu

【品番#U198】プレスガラス (Pressed glass)

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今年になってもう三週間が経ちますが、年末年始の慌ただしさからやっと日常を取り戻した気分です。
という訳で久しぶりに晴天になったので太宰府天満宮に行ってみました。ふと想い出して携帯の画像を眺め直して見ると毎年同じこの時期に太宰府天満宮に行っていることがわかります…笑ってしまいました。
この時期といえばやっぱり梅です。太宰府天満宮の梅の花のつぼみは、ぱちんと花びらがはじける瞬間を「そろそろひらくよ、ひらくよ!」と心待ちにしているかのようで、その姿がとても可愛いなと思います。
紅く色付いたつぼみ、純白のつぼみも満開まではもう少し時間がかかると思いますが、今年もいつものように春を迎えてくれる梅の花の季節が待ち遠しいです。
 
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太宰府天満宮の境内では学問の神様だけあってこの時期、合格祈願の絵馬がたくさんありました。
この時期ならではのその風景はとても懐かしくもあり、また微笑ましく感じられました。そこに書かれた願い事はとても新鮮に感じられ、ついつい立ち止まってしばらく目で追って眺めていました。
天満宮の参道のお店では鈴を買いました。鈴の音は気持ち良くさせてくれるいい音でとても気に入りました。最近鍵をどこにしまったのかよくわからなくなるのでこれをつけていれば少しは見つけやすくなるかなと思います。
 
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清々しくもある梅の景色を楽しんできたので今週は梅にちなんだ何かを作りたいなと思い、あたまの中でイメージはバッチリでした。そして「よーし今週は“梅酒の葛焼き”を作ろう!きっとすぐにできるぞ~」、「梅酒と葛を練り合わせ、蒸す、そして葛粉を振ってさっと焼くだけだもん。」とお料理のイメージはいい感じで膨らみ珍しくバッチリできていたのです。
ところがところが…これが大変で途中でやめようかと思いました。
失敗の原因ははっきりしています。それは葛粉をふりかけ焼いて仕上げるところでした。何個やってもうまく焼けません…。
何度やってもうまくいかなくて、折角作った梅酒の葛の水分が飛んで煮込んだこんにゃくのようになってしまって、結局いくつ作ったかわかりません。
これを解決するのにバーナーを使って表面を炙ることにしました。早速バーナーを買ってきて使ってみましたが、いざ使うとなると初めてのバーナーはとても怖かったです。最後の最後にバーナーの口をうっかり手で握ってしまい大火傷をしました…。もう踏んだり蹴ったりです。
これもまあ良い経験だったんだと思います。そんな苦戦をしながら形にした「梅天神(梅酒の葛焼き)」です。出来上がりのイメージはもっと梅酒の柔らかいピンクが出るはずだったのですが、残念ながらそこは次回への課題ということで…。優しい味でなかなか美味しかったです。
 
今回使った器はプレスガラスになります。クリスタルのガラスと比べるとちょっとゴツゴツとした手触りやその輝きは野暮ったくも感じられますが、この柔らかい輝きはプレスガラスならではだと思います。
私は春が近ずいてくるとプレスガラスを使いたくなります。なぜでしょう。それはきっとこれからの春に向けて梅や桜、パンジーやチューリップ…可愛らしい花々のピンクや赤や紫などなどプレスガラスならではの柔らかいキラキラとした感じがこの春の色にとてもよく合うからだと思います。
どうぞ一度手にとってその感じを味わっていただきたいです。
 
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【品番#U198】 プレスガラス
サイズ: 直径:13.3㎝、 高さ:2.0㎝
価 格: 1,700円 (税込) / 枚 2枚あり
状 態: 良好
備 考:
 
 
[Product #U198] Pressed glass
size:(Diameter): approx 13.3cm / (Height): approx 2.0cm
price: ¥1,700 (Tax included)
stock: 2 plates in all
condition: favourable condition
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U130】色絵 菊図皿 ( Chrysanthemum color picture plate )

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このところ寒い日が続きます。あまりの寒さに昨年末からはまたストーブ生活をし始めました。
以前も冬になるとストーブと火鉢を使っていましたが、いつからでしょうかエアコンで過ごすようになっていました。
ストーブといえはまずは灯油を買いに行ったり、タンクが空になっていないかと気にしたり手間が掛かります。火鉢も同じように朝から炭を起こして、そして出かけるときは炭壺にしまったり、ちょっとだけ出かける時には火の付いた炭を灰の奥深くに埋めたり、、とお世話が大変です。手間がかかって面倒だったりもしますが、この手間がかかることが実は楽しいのです。
またストーブや火鉢の起こす火の暖かさは何といっても格別ですね。この暖かさには熱の芯のようなものを感じます。冬にはちょっとしたご馳走のようにも感じます。
ストーブの上にはやかんをかけ、いつもお湯が沸いた状態です。湯気が上がる暖かい部屋から窓越しの寒い景色を楽しむことや、ほっこりと暖かい部屋で過ごす時間は心身共に和らいで芯から温まる気がします。
また、ストーブや火鉢があるとその火を使って煮炊きができたり重宝します。あるときは小豆を煮たり、お餅を焼いてみたり、お芋を焼いたり、お昼には軽くパンを焼いたりもします。寒い外から帰ってきたときにはストーブに背を向けてお尻を温めたりもします…。
そういえば最近ちょっとやり始めて楽しいことがあります。それは朝湧いたお湯をボール一に注いでそこに重曹を入れます。溶かした重曹の液はキッチンの脇に置いておきます。手荒れがひどいので、お皿洗いや掃除にのこの朝のボール一杯の重曹がとても役に立っています。特に私が普段扱っている骨董の器は、商品を仕入れる時、納品をする時には必ずきれいに漂白しています。以前はブリーチで漂白をしていたのですが、これが実はとても辛くて…。塩素が手にも器にも辛いのです。この作業を重曹に変えてからは器も気持ち良さそうにしているように見えるから不思議です。まるで子供をお風呂に入れているような感覚です。
これも、ストーブがあるとお湯がいつの間にか用意されているのでまさに一人二役を担ってくれます。いろんな意味で今年の冬はストーブに助けてもらっています。
 
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今週は何を作ろうかな??と考えていたのですが、冷蔵庫に年末の金団(きんとん)作りで栗のシロップ煮が残っていたので、これを何かに使ってみようと思いました、そこで、「あっ!そう言えば…」と本をパラパラとめくり。今回はその季節に見られる花々をイメージした感じです。水仙や白椿を、、、。
寒い中にもピンと背筋を伸ばして咲く水仙や寒さをじっと堪えるかのように佇む椿。そんな風景が見えたらいいなと思いました。そこで今回はバナナヨーグルトの茶巾絞りを作ってトッピングに栗のシロップ煮とクリームをのせてみました。季節にはその時期を象徴する色がありますが、この水仙と白玉椿や蝋梅の白や黄色をイメージしました。
私も今回初めて作ってみたんですが、とても簡単でとても美味しいです。ストーブで暖まった部屋でいただくレモンの甘酸っぱさとつるりとした食感は、なんとも言葉にいい表せません。本当に簡単なのでよかったらぜひ作ってみてください。
 
今回使った器は色絵の平皿になります。菊の図柄に梅が描かれています。色絵の赤がとても上品に感じられる器です。
一見するとよくありがちな図柄のように感じられますが。案外、探すとなかなか見つからないように思います。
こちらの器の魅力は、もうひとつ大きさにもあります。日常では取り皿として、少しあらたまった席ではお菓子など盛りつけたりと使い回しがきく大きさです。きっと出番の多い器になるのではないかと思います。
3月のひな祭りなどに型押したちらし寿司などにはいかがでしょうか。。
 
 
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【品番#U130】 色絵 菊図皿
サイズ:直径:15.5㎝
価 格:4,200円 (税抜) / 枚 (5枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好 (内一枚金修理あり)
備 考:幕末 

[Product #U130] Chrysanthemum color picture plate
size:(Diameter): approx 15.5cm
price: ¥4,200/1 plate (Tax not included)
stock: 5 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note: End of Edo period
note:
 
 
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【品番#U166】籃胎漆器 研ぎ出し盆(Rattan lacquerware grinding finish tray)

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新年を迎えました。今年もよろしくお願いします。
今年は久し振りに兄家族も帰福して、大晦日には母も退院することができてとても楽しいお正月になりました。やっぱり家族が揃うことははいいな、お正月はいいなっと思いました。
今年の新年は年末は忙しくしながらも時間を見つけながら作ったおせち料理でとても幸せな気分を味わえました。お重の蓋を開けた瞬間、まるで玉手箱を開けたような雰囲気がそこに広がって、私自身もとても幸せな気分に浸ることができました。
お正月におせちを囲んだ和やかなのひとときは何にも代えがたい良い時間でした。その真ん中にあるのは食事(=おせち)です。
おせちはもともと暦のうえでの節句を意味し、季節(節)の変わりにお祝いをおこなう「節(せち)」の日に食べるお料理(おせち)でした。古代は朝廷でおこなわれていたこの行事が江戸時代の中世に庶民に広まり、今ではお正月に食べる料理がおせちと呼ばれます。このおせちを囲んで食事をしながら和気藹々となるこの世界は本当に幸せな空間です。
あらためて感じたことは、人が楽しく集まるということが出来るのもそこには食事を囲んでこそ成立するものなんだということです。その食事は、やはり作る人が食べる人のことを思い、心のこもった食事であれば尚のこと、その時間は幸せなものになるんだということを実感し、幸せな気分を味わえたたお正月でした。
 
そして同時に大好きで収集しているお重の持つ魅力をこれまでに無いほどに感じました。
今年はお重の持つ魅力をもっともっとお伝えできたらいいなと思いました。
 
 
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新しい年の最初の投稿は何を作ってみようかなと考えていたのですが、冷蔵庫を覗けばまだまだおせちに使った材料が残っているので何かこれらを使って作れないかなと思いました。
そこで本来ならおせちに入れたかったけれども作ることができなかった「くわい」を使ったお煎餅を作ることにしました。実際にくわいのお煎餅を作ってみてとっても美味しくてびっくり驚きました。
 
くわいは平安初期に中国から日本に伝来した根菜のひとつだといわれています。蓮根に似て水田の中で育ちますが、水の中で芽が上を向いて出ることからおめでたい食べ物としてお正月のおせちの中に入る食材のひとつになっています。今日までくわいが水田で作られているとは知りませんでしたが…。
食感はホクホクとして同じおせちに使わせる食材にもあるユリ根と似ているような気がします。
くわいの色や形もなかなか趣深く感じられますが、青くわいの持つなんともいえないブルーは絵心があれば描いてみたくなるほどその色は魅力的です。今回その青を分かっていただきたく撮ってみたのですが、なかなか写真でお伝えすることが難しくうまく撮れませんでしたね。
 
そんなくわいのお煎餅に今回使った器は籃胎漆器の器になります(以前の投稿はこちら)
大きさが具合よく、器として盆として重宝できるものになります。一年を通じ使っていただけるとても素敵な器ですので、今年の初めのご紹介とさせていただきました。
籃胎漆器は色絵の器などと比較するとその存在は地味ですが、五節句にいただくお菓子などこういった器の中で表現して楽しんでいただくとその存在がとても輝くと思います。
 
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【品番#U166】籃胎漆器 研ぎ出し盆(Rattan lacquerware grinding finish tray)
サイズ:直径:26.0㎝ 高さ:2.0㎝
価 格:4,400円(税込) / 枚(8枚あり、バラ売り対応可能 )(21,000円 / 5枚セット(税込))
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U166] Rattan lacquerware grinding finish tray
size:(Diameter): approx 26.0cm (Height): approx 2.0cm
price: ¥4,400/1 plate (Tax included) (¥21,000/set of 5 plates)
stock: 8 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
 
 
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【品番#U197】sold out-色絵 窓絵桜桔梗図七寸平皿 (Phoenix and Pine Drawn Flat plate)

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今年も残すところあと10日余りとなりました。今年はこちらが最後の器の紹介となります。
このところ毎朝とても寒く、お布団から出るのがとてもつらくていつまでもグズグズしています。実家の窓から見える背振の頂上付近は白く雪化粧をしています。例年の冬の景色となりました。
先日、天神のデパートに出かけました。お正月の準備のお買い物へ出かけたのですが、「あー、こういうお買い物はやっぱりデパートにかぎるし、本当にデパートって楽しいなぁ〜」…改めて感じました。
新年を迎えるために様々な商品が陳列され、お買い物する人たちはそれぞれに色んな想いを巡らせ品々を手に取っている光景は、本当に幸せな雰囲気だなぁと思いながら私も久し振りにお買い物を存分楽しみました。
 
今週も何を作ろうかなと考えていたのですが、お正月も近いことですし、今週はお正月の食材にあやかってぶりの照り焼きを作ってみることにしました。
ぶりは出世魚と言われていますが、私の暮らす福岡のしきたりとして 「嫁ぶり」 というものがあります。
福岡では方言で 「良い(いい)」 ということを 「よか」 と言いますが、この嫁ぶりには 「よか嫁振りやね〜(いいお嫁さんですね)」 という意味から、結婚して初めての年に新郎の実家から 「大切なお嫁さんを頂きましてありがとうございました。」 と感謝の意を込めて新婦の実家にぶりを贈ります。
福岡ではぶりが届かないことで気を悪くする家もまだたくさん残っているという話も聞きます。それくらい福岡では正月のぶりって大切なんです。
 
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お魚屋さんにはぶりの照り焼きを作りたいからと言ってちょっと厚めに切り出してもらいました。
この時期、深ねぎは旬を迎えていて鍋にも煮物にも焼きでも身体を温めるこの長ネギは季節のお野菜としては欠かせません。その長ネギを今回はぶりに添えてみました。
ほうれん草もこの時期美味しかったりするのであざやかな緑で色を添えてみました。
今年のおせち料理にもこのお料理を一品として加えてみたいと思います。
 
今年に入って商品のご紹介をするにあたって、お料理を盛るようにしてきました。不慣れながら様々なお料理に挑戦した一年でした。
これまでも色々なイメージを描きながら器を選んできましたが、実際にお料理を作りそれを盛り付けるようになって料理と器の合わせ方が少し変わってきたと感じています。この話についてはまたおいおい触れてみたいと思います。
 
今週ご紹介する器は色絵の七寸皿になりますが、例えばこのような雰囲気の図柄は骨董の器としてはよくある図柄だと思います。
骨董の器に興味を持ち始めた初期の頃から不思議と私はこの手の雰囲気の器は苦手で、この手の同じような図柄の器でも意識して雰囲気の違った器をあえて選んできていました。
ところが、お料理をするようになってこういった器も案外面白いんじゃないかな!と思うようになりました。同じような図柄でも微妙に少しづつ違うし、色々なお料理をちょっとづつ盛り付けの仕方を工夫することで器の表情も変わってくることが分かったからです。
 
今回こちらの器にぶりの照り焼きを盛り付けてみましたが、今の時期でいうと、例えば新しい年が明けて二日目、三日目に使っていただけると良いかもしれません。それは、元旦には綺麗にお重に盛られていたおせち料理も二日目、三日目になるとお重の中もお料理がまばらになるのでこのような器の出番がやってきます。こちらの平皿に盛り直すことで、気の利いた前菜の盛り合わせとして映えること間違いありません。
もちろんぶりの照り焼きもこの器に良いと思いますが、いかがでしょうか?
最後にちょっと気付いたことですが、この器の見込みが八角に縁取られているところがおもしろいなぁと思いました。
 
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【品番#U197】 色絵 窓絵桜桔梗図七寸平皿
サイズ: 直径:21.5㎝、 高さ:3.5㎝
価 格: sold out
状 態: 良好
備 考:
 
 
[Product #U197] Phoenix and Pine Drawn Flat plate)
size:(Diameter): approx 21.5cm / (Height): approx 3.5cm
price: sold out
stock: out of stock
condition: favourable condition
note:
 
 
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【品番#U196】sold out-黒塗り入れ子菓子皿 (Black‐lacquered Nesting Plate)

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実家の父の畑の冬野菜が収穫期を迎えています。大根、白菜、青梗菜、春菊、山芋に博多ならではのかつお菜など、どれも水々しく育ちとても美味しいです。
今年は例年になく野菜が大きく育っているようで、かつお菜なんか大きくなりすぎて年末まで放っておくとお化けのような大きさになると思われたので、早々に収穫して茹でたあと冷凍保存まで済ましてしまいました。
 
今週は少し早いのですが、どんなことを今年一年の中で強く感じたか、思い出しながら書いてみたい思います。
振り返ると今年は「伝える」ということの大変さを感じたことです。伝えるべき人に私の思いや考えを伝えるということがこんなにも気力体力を消費することなんだと感じることが多かったように思われます。
 
仕事で振り返ってみると、今年初めて専門学校の生徒さんに伝えるという機会を頂きました。
当然ながら私の子供くらいに歳が違う生徒さん達に伝えるということの大変さを感じながら、むしろ私の方が学ぶことが多い良い経験をさせて頂きました。それは、これまでの仕事とは違い私の見聞きしてきたことや経験してきたことが違う若い生徒さんへひと言ひとこと温度差を確認しながら伝えるという難しさを実感したことです。
今振り返ると、とても私の為になる大きな経験でした。
 
またプライベートでは、年老いてきた両親のこと、遠距離にいる息子のことなど家族とのやりとりの中で伝える機会が多かったと思います。
今年は父、兄と話す機会も多くありました。家族とはいえ、各々に考え方があり各々を尊重しながら、私自身の思いや考えを伝えていくのに様々な考えを巡らせながら話をしなければなりませんでした。
一方で父はかなり耳が遠くなったので大きな声で話さなければ伝わりません。実家では父のそばにいて日常会話をするだけにも関わらず、自分の家に帰って自分の声の大きさに驚くほど大きな声で話をしていたことに気付きます。こちらはちょっと違った意味で伝えるだけでも大変ですし体力も消耗します。
息子のことでは、私の思いや考えを理解してもらうためにじっくりゆっくり考えた上で話し、息子に伝えたつもりです。
 
何においてもそうですが、自分の思いや考えを相手に応じて伝えるということが、いかに大変かということをなんだか今年は本当に実感した一年だったと思います。
 
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今週は先に器のご紹介をさせていただきます。塗りの入れ子豆皿になります。残念ながらはっきりとどこの塗りかは断定ができませんがとても状態の良い器です。
図柄は笹が描かれています。この器を最初に見たときに、ちまちまとした感じがたまらなく可愛いと思い仕入れてみました。
このようなちまちま感は女性の心をくすぐります。何を入れるわけでもありませんが見ると欲しくなる形状の器です。
どうしてもこの器を使って何か一品を盛ってご紹介したいと思い、いつも通っている道の駅で何を作ろうかと考えてみました。
 
最近、柑橘系のみかん、キンカンや橙(だいだい)を見かけるようになりましたね。柑橘類からはなんともいえない特有の甘美でそれでいて爽やかな香りが漂ってきます。冬の果物といえばやはり「みかん」です。
私がまだ子供の頃(いまから〇十年前…)にはこの時期になると居間にはコタツがあり、その上には必ずみかんがカゴの中に置いてあるというのが冬の定番の生活の風景だったように感じます。
コタツに入ってテレビを観ながらみかんに自然と手が伸びて、みかんを剥いて食べるという…今思うとよくみかんを食べていた記憶が懐かしくも蘇ってきます…。
 
柑橘類はミカン科植物に属する常緑樹の果実のことを指します。実はアジア東南部が原産地とされています。柑橘類の主要な栄養素は「ビタミンC」と「ビタミンA」だそうですが、調べて分かることは私たちは柑橘類から色々な恩恵を受けていることです。
柑橘類に含まれるビタミンCはりんごや桃の8~10倍にも相当するのだそうです。またビタミンCはストレスにも効果的ということです。ビタミン Aに至っては不足すると暗闇でものが見え辛くなったり、皮膚炎をおこしたりとするのだそうです。
あらためて身近なところで摂取できる柑橘系は大切だということを実感しました。
 
今週はそんな柑橘類から綺麗な葉付きのみかんを見つけたのでちょっと手を加えて、「葉付きミカンのコンポート」を作ってみました。
作るというまでもなく、ただ白い筋を綺麗にとったみかんを砂糖蜜で煮込み、ほんの少しリキュールを入れ冷ましたものです。共地ゼリーはみかんを煮たシロップをゼラチン状にし、アクセントにクコの実を添えてみました。
 
この器に葉付きみかんのコンポートがあっているのかはわかりませんが、どうしても使ってみたいという気持ちにさせてくれる可愛い器のご紹介でした。
 
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【品番#U196】黒塗り入れ子豆皿 (sold out)
サイズ:(豆皿)直径:8.0㎝、 高さ:1.0㎝
(本体)直径:9.3㎝、 高さ:5.5㎝)
価 格: sold out
状 態: 良好
備 考:
 
[Product #U196] Black‐lacquered Nesting Plate (sold out)
size:(Diameter): approx 8.0cm / (Height): approx 1.0cm
(Diameter): approx 9.3cm / (Height): approx 5.5cm
price: sold out
stock: none
condition: favourable condition
note:
 
 
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杜鵑草 ホトトギス ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

 幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 

短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。

骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

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器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

 

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。

結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

 

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

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サイズ 重量(kg)                        
60 2kg迄 500円 500円 600円 500円 700円 800円 800円 800円 800円 1,300円 1,300円 1,700円
80 5kg迄 580円 580円 850円 580円 950円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,550円 1,550円 1,950円
100 10kg迄 1,000円 1,000円 1,200円 1,000円 1,000円 1,250円 1,250円 1,250円 1,250円 1,800円 1,800円 2,200円
140 20kg迄 1,250円 1,250円 1,350円 1,250円 1,450円 1,550円 1,550円 1,550円 1,550円 2,050円 2,050円 2,450円
160 30kg迄 1,500円 1,500円 1,600円 1,500円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 2,300円 2,300円 2,700円
  10kg迄増 250円
170   2,200円 2,200円 2,300円 2,200円 2,300円 2,400円 2,400円 2,400円 2,400円 2,800円 2,800円 3,200円
180   2,450円 2,450円 2,550円 2,450円 2,550円 2,650円 2,650円 2,650円 2,650円 3,050円 3,050円 3,450円
200   2,950円 2,950円 3,050円 2,950円 3,050円 3,150円 3,150円 3,150円 3,150円 3,550円 3,550円 3,950円
220   3,450円 3,450円 3,550円 3,450円 3,550円 3,650円 3,650円 3,650円 3,650円 4,050円 4,050円 4,450円
240   4,450円 4,450円 4,550円 4,450円 4,550円 4,650円 4,650円 4,650円 4,650円 5,050円 5,050円 5,450円
260   5,450円 5,450円 5,550円 5,450円 5,550円 5,650円 5,650円 5,650円 5,650円 6,050円 6,050円 6,450円

※税別価格表示
※沖縄については別途料金を適用させて頂きます。
※離島については、別途実費をご負担お願いします。

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