今回は、「のぞき」をご紹介します。
骨董の器にはいくつかユニークな器の呼び方がありますが、こののぞきもそのひとつかもしれませんね。
微笑ましいエピソードとして、以前、お客様が初めてのぞきと聞かれたときに冗談で「なんかちょっとエッチな感じですね。」と仰ったので、その場でお客様と大笑いしたことを思い出します。
諸説ありますが、「のぞき」と呼ばれることになった由縁は「中には何が入っているのかな?」と覗き込むことからそう言われるようになったのだとも聞いたことがあります。現在、一般的にはこのような型をぐい飲みなどと表現することが多いかと思います。
むかしむかしのまだ現在のように調味料というものが確立されてなかった時代には、日本では「酒、塩、酢、醤(ひしお)」が調味料だったわけですが、そのような時代を経て懐石膳に「合わせ調味料」として三杯酢のようなものを入れていたとも言われていますね。
私は、のぞきが盛り付けの時には大いに役に立つと思っています。お庭のハーブをちょっと入れてみても素敵ですね。あるときは豆類やこじんまりした形のお料理を盛り付けたり…。
このように盛り付けるには実は理由があって、召し上がって頂くときに口元まで食べこぼすことなく綺麗な様で食べて頂けるためでもあります。またこのような器を使うことで盛り付けに高低差ができ綺麗に盛り付けることができるのです。
今回ご紹介するのぞきは図柄がシンプルで全体的に赤と白の色合いがおめでたい感じの印象を受けます。
おめでたい席では、のぞきを水引などでちょっと結んで、お重の盛りつけやしつらえに合わせて使ってみるのも良いかと思います。
こののぞきは、「どうやって使おうかな」…と考えるているだけでもワクワク楽しくなる器です。
Styling & Photo : Akiko Oho
Props & Location : Hototogisu
【品番#U135】色絵桜図のぞき
サイズ:直径 4.2㎝ 高さ:5.0㎝
価 格:2,000円 (税抜) / 1客 (10客あり、バラ売り可)
状 態:良好
備 考:幕末
[Product #U135] Nozoki with drawn Cherry blossom picture
size:(Diameter): 4.2cm (Height): 5.0cm
price: ¥2,000/piece (Tax not included)
stock: 10 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note: end of Edo-era
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子