杜鵑草 器と、そのまわり hototogisu

【品番#U217】染付松と菊文様八寸皿( Big flat plate with drawing Pain and Chrysanthemum )

IMG_6984
 
日中はまだまだ酷暑と云われる暑い日が続いていますが、私の家では夜になると風や香り、それに肌に触れる空気が秋を感じるようになってきました。不思議とお盆が終わった頃から感じられる空気感です。
ご先祖様もこの風に乗って今頃は彼方の世界に戻られているのでしょうか。
先週は「泥生花 泥と生きる花、蓮。」という和草さんで行われた企画展の中でワークショップを開かせていただきました。
蓮の花に包まれた空間はそれはそれは素敵な世界で、これまで蓮の花をあれほど身近に感じ入ったことはありませんでした。蓮の花の香りや花の姿が今でも鮮明に焼き付いています。
ワークショップにご参加いただいた方々も蓮の花に囲まれた空間に魅了されていたのが側で見ていてわかりました。
このワークショップでは私なりに課題を設けて、私が「蓮」からイメージする「仏教」というものについて私の世界観から関連することがらを調べられる機会になったことはとても良かったと思います。思いのほか、奥が深くてとても大変な思いをしましたが、良い機会を頂いたと思います。
何よりこれまでも私の中でモヤモヤっとしたまま放っていた仏教と神事との交わりというものについて理解することができたことは今後において、とても大きなことだと感じています。
ご参加くださった方々にはこの場をおかりしてお礼を申し上げます。
 
IMG_6969
 
投稿の為に何を作ろうかな?と毎回考えてます。
少し前に図書館で偶然見つけられたお気に入りの一冊、「〜鹿児島の心を伝えるレシピ集〜はじめての郷土料理」。こちらは千葉しのぶさんが出されている本ですが、この本は鹿児島の郷土の歴史と料理をわかりやすく紹介された本で私のお気に入りの一冊です。
こちらの本から奄美大島の郷土料理「黒糖揚げ菓子」を今回は作ってみることにしました。沖縄にもこのお菓子に似た「サーターアンダギー」という郷土菓子がありますが、これとはまたちょっと違ったお菓子だったので前々からいつか作ってみたいなと思っていました。今回はこれにしました!
 
このお菓子の紹介に、奄美での黒糖の栽培は江戸時代(1610年)に中国から苗で持ち込まれたものがはじまりです。薩摩藩は奄美諸島を支配下に置き、江戸の中期頃には人々に大変な苦労を強いて黒糖を作らせて専売し利益を得ていたのだとこの本に書かれていました。
黒糖は子供の頃には好きな甘味ではなかったのですが、大人になってこの奥深い甘みがたまらなく好きになりました。今回の揚げ菓子は表面はかりんとうのようにガシッとしていて、中はしっとりした舌ざわりで黒糖らしい甘みがとても美味しく感じられる素朴なお菓子に仕上がりました。添える葉っぱはいつかは訪れてみたい奄美をイメージしながら南国の雰囲気を醸し出す濃いピンクを使いたかったので、この季節に見頃を迎える「百日紅(サルスベリ)」を背景に添えました。
 
そして今回使った器は色絵の八寸皿です。
とてもシンプルな図柄は一見するととても地味でよくありがちな染付けの器のように感じられますが、不思議とどんなお料理とも相性の良いお気に入りの器です。器の縁は輪花になっていてるせいか上品なイメージの器です。5枚揃っています。できたら5枚セットでお譲りしたい気もします…
IMG_6985
 
IMG_6987
 
IMG_6986
 
 
【品番#U217】染付松と菊文様八寸皿
サイズ:直径:24.5㎝ 高さ:3.5㎝
価 格: 5,500円 (税込) / 枚 (5枚あり)
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U217] Big flat plate with drawing Pain and Chrysanthemum
size:(Diameter): approx 24.5cm / (Height): approx 3.5cm
price: ¥5,500/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all
condition: Almost favourable condition
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
〇当サイトのメールフォーム(contactより)
〇杜鵑草(info@hototogisu.me)へのメール
facebook, Instagramのメッセージ
〇Messengerは☆こちら☆から
 
 
杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U216】野ばら文様印判小皿 (Wild rose Inban Small plate)

IMG_6820
 
今年は梅雨が早く明け、急に気温が上がったうえ連日の猛暑で、このところ体力的にちょっとまいっていました…。
暑さからの疲れだと思いますが、寝ても寝ても眠たくて、体がだるくてここひと月くらいこんな状態でしたが、少しずつ体が動くようになってきました。皆さんは今夏、いかがお過ごしでしょうか。
 
ここ数年、家に居るときはほとんどテレビをつけずもっぱらラジオ派の私です。先日、たまたまスペシャル番組を聞き逃していたことを知り、らじるらじる(スマホのアプリ)で慌てて聴きました。そのスペシャル番組とはユーミンのデビュー50周年ということでリスナーからのリクエストを集計の上「三昧で聴きたい!ユーミンソンTOP50」が発表されその曲が次々とかかるというものでした。
自称ユーミンフリークの私はユーミンの曲を今でもよく聴くのですが、普段聞いている曲でもこうして特番となって、次には何がかかるんだろうと心待ちにしながら次から次へと流れる曲を聴くのはまた違った良さがあリます。
またユーミンといえば視聴者のリクエストに添えられたメッセージを聞くのもまたオハコでいい時間です。
その昔、私が当時学生だった頃、日曜日の夕方5時くらいだったと思うのですがその時間に流れる「サウンドアドベンチャー」というユーミンの番組になるとチューニングして楽しみに聴いていたことが懐かしく想い出されます。
「あーこの曲はあの頃よく聴いたな」とか「この曲は…」と、曲を聴きながらその音楽を聴いていた当時の想い出のシーンが鮮明に蘇ってきます。
ユーミンのスペシャル番組でとてもいい時間を過ごすことができました。
 
今週は何を作ろうかな…と考えていたのですが、暑い季節になるとどうしても食べたくなるもののひとつに沖縄の郷土料理でもある「ジーマーミー豆腐」がありますが、今週はこれに挑戦してみました。
ちょうどユーミンの曲を聴きながら私の青春だった高校時代を想い出しました。
父の仕事の関係で、私は高校の途中から沖縄の高校へ転校をしました。沖縄に住み始めた当初は気候や文化に大きな違いのあるこの土地になかなか馴染めずにいました。
食べ物も違って油物が多く、料理全般に味の濃いものが多かった記憶があります。今でこそ沖縄の食べ物も本土(と、沖縄の人達はいいますが、国内です)でもポピュラーになりましたがその頃はまだまだ沖縄の食文化は一般的に身近なものではなかったように思います。
当時はピーナツ豆腐の美味しさもよくわからなかったのですが、どういうわけか母は沖縄でこのピーナッツ豆腐が気に入ってよく食卓に並ぶようになりました。ジーマーミー豆腐を食べると当時のことが蘇ります。
今回はスーパーで売っている殻付きのピーナツで作ってみました。やっぱり出来合いものと違い自分で作ると風味が違ってとても美味しかったです。
実は今回作りながら改めて気づかされたことがあります。ピーナツ豆腐は、殻を取った落花生を水につけてふやかしペースト状になったものを濾し、その後葛を入れ固めます。でも最初に見た作り方では片栗粉でも代用できると書いて合ったので残り少なくなった葛はまた別のお料理で使うことも考え、そして失敗する(定番ですが…)ことも考えて出来るだけ葛を使わず片栗粉で挑戦しました。ところがなかなかうまく作ることができません。
結局、葛を使うことですぐに作り上げることができました。要するに…逆に時間と手間が無駄になりました…。こんなことなら最初から葛で作るべきでした。
その時に改めて思ったんです。「一回で決めてやるぞ!」といった気持ちを持って挑戦しないとだめですね。
最初から一番大切な”気持ち“がなってませんでした。これは料理に限らず日々の生活においても同じことが言えるような気がした今回のお料理でした。
やはり本葛でないと、もともと料理上手ではない私は無理なのでした。
 
そして今回使った器はとても可愛い印判の器になります。文様はおそらく「野ばら」だと思います。
こちらの器で私が一番好きなところは、一見するとちょっと中国の雰囲気を漂わせる図柄と、花の色の淡いピンクの色がなんとも言えず素敵です。そして紅縁がこの器全体の淡い雰囲気をグッと引き締め素敵に見せてくれるところが気に入っています。
状態もとてもいいです。私のイチオシの器です。
 
IMG_6831
 
IMG_6830
 
 
【品番#U216】野ばら文様印判小皿
サイズ:直径:11.5㎝ 高さ:2.8㎝
価 格: 1,500円 (税込) / 枚 (5枚あり)
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U216] Wild rose Inban Small plate
size:(Diameter): approx 12.5cm / (Height): approx 2.8cm
price: ¥1,500/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all
condition: Almost favourable condition
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
〇当サイトのメールフォーム(contactより)
〇杜鵑草(info@hototogisu.me)へのメール
facebook, Instagramのメッセージ
〇Messengerは☆こちら☆から
 
 
杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U215】染付蝶文様小皿 (Small dish with Butterfly underglaze blue )

IMG_6596
 
毎日暑い日が続きますね。投稿は一週間のお休みをいただきました。そのあいだに季節は進んで例年より早い梅雨明けとなりました。
昼間はうだるような尋常じゃない暑さで、まだ暑さに慣れないカラダはバテ気味です。今年は雨もそんなに多くなかったのでこれからの水不足も心配です…。
博多の街では3年ぶりに山笠がおこなわれます。今週は山笠のクライマックス追い山です。この追い山が終われば博多の街には本格的に夏の到来です。
 
先日、商店街をぶらぶらと歩いているときに、お花やさんがあったので何気に店内をのぞいてみました。
店内に並んでいるこの季節の花々を眺め、どれも可愛いなと思いながらお店をあとにしょうとしたその時、ふとひとつの花が目に留まりました。それは一鉢だけポツンと残っていた花ですが、それはそれは可愛いブルーのお花をつけた鉢です。
「ブルーエルフィン(=青ちょうちょ)」というその花は小さな青い蝶々のようでとても可愛かったので、その花を買い求めました。
とてもいい出会いだったので久しぶりに心がウキウキしました。
初めは取り残されたように感じられたこのお花は、きっと私をこんな気持ちにさせてくれるために居てくれたのかもしれません。
 
IMG_6613
 
今週はネットでいろんな情報を見ているときに、とても美味しそうだったプリンが目に止まったので作ってみました。
プリンは誰もが大好きなお菓子のひとつなんじゃないかなと思います。
私は小さな頃、このプリンが大好きで大好きでたまらなくて、特に作っている最中に立ち込めるカラメルソースの砂糖がちょっぴり焦げた香りがたまらなく大好きでした。
大人になってからはお菓子作りが決して得意ではない私ですが、プリンだけはある時期すっかりはまっていろんなレシピのプリンを作ったことを想い出します。
小さかった息子も今ではすっかり大人になり、あまり作ることもなくなりましたが、今回たまたま目についたプリンはレシピも見た目もとても大人のプリンでした。
何度か試作してみたのですが、こういうプリンもたまにはいいかな。という甘さが控えめでビターなものです。
 
IMG_6635
 
そして、今回はこの器をご紹介をしたかったのです。ご紹介する器は、染付の蝶々の図柄の小皿になります。
プリンを盛り付けるのにはちょっと小さいかな…と思いましたが、どうしてもこの器が使ってみたかったんです。図柄は一見するとコウモリかな?と思ったのですが触覚が描かれているので蝶々とすることにしました。
こういう器は、器の何がいいとか盛り付けがイメージできなくとも、用途がハッキリとせずとも、とにかく持っていたい器の類に入ると思います。図柄に色、大きさ!とにかく可愛いくて私の中ではおススメです。
 
IMG_6637
 
IMG_6636
 
 
品番#U215】蝶図染付小皿
サイズ:直径:12.3㎝ 高さ:3.5㎝
価 格: 1,500円 (税込) / 枚 (5枚あり)
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U215] Small dish with Butterfly underglaze blue
size:(Diameter): approx 12.3cm / (Height): approx 3.5cm
price: ¥1,500/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all
condition: Almost favourable condition
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
〇当サイトのメールフォーム(contactより)
〇杜鵑草(info@hototogisu.me)へのメール
facebook, Instagramのメッセージ
〇Messengerは☆こちら☆から
 
 
杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U214】鍋島手 柳に離れ馬 ( NABESHIMA Like with drawn Willow and Horses )

image_67185921
 
先週から金曜日に予定しているワークショップのイメージを描いていたのですが、なかなかしっくりこなくて時間ばっかり過ぎて、焦ってます。
ちょっと遅れました…かなり遅れてしまいましたが、お料理が準備できたのでアップします。
そんな根詰めの最中、少し息抜きに実家の庭先にたくさん生っているスモモを採ったりして気分をリフレッシュしてますが、これがまた甘くて美味しくて!!ついつい大人げもなく採りながらその場で食べたりします。
 
このシーズン、まずは梅が実り始めると、次に杏、 ヤマモモ、そしてスモモ…としばらく立て続けに初夏の果実の収穫作業が続きます。
どれも似たような形をしていて丸々としたなんともいえない魅力的な形でありつつもかわいい形の果実たちです。ですが色合いはそれぞれ違っていて、どれも本当にきれいな色をしています。みればみるほどその姿にうっとりとします。
 
今年の梅からはじまったこの一連の収穫もピークを過ぎ、少し落ち着いてきました。私は一体いつの頃くらいからこの時期こんなにまるで何かに取り憑かれたかのような感じになって収獲作業に没頭してするのかと、ふと振り返ってみました。いつからとははっきりとした記憶はありませんが、今にして思えば幼い頃に祖母や母が「○○町の梅を何キロ頼んだ!?」とか、「今年は塩加減をどれくらいの塩梅にしようか…」など、この時期になるとよく耳にしていたなぁと想い出しました。「そんなことなんてどうでもいいじゃない」と子供心に思っていたのが記憶をよぎりますが、私もいつの間にか母や祖母と同じようになっているのでちょっと笑えます。
そして今年も一連の収穫作業を楽しみながら、またこうしてこのシーズンを無事に送れたことに心から感謝の気持ちが沸いてきます。
これからも梅で楽しめる季節は梅で存分に楽しみたいと思っています。
そして、またワークショップの準備に取り掛かります。金曜日は間近ですので…。
 
IMG_6467
 
今週は「けんぴん」を作ってみました。
このお料理は小麦粉にくるみと黒胡麻に砂糖を加えたものを水で溶いて、味つけのかくし味にほんの少しのお醤油を混ぜます。というわけで本当にシンプルなお料理です。
今回は江戸時代に日本で最初に出されたお菓子の製法書である「古今名物御前菓子秘伝抄」というものを参考に作ったのですが、食べた感じは「ゆべし」のような感じで…はじめに試作した時は醤油が甘辛くお菓子というよりこれはなんと表現したらいいのでしょうか、やたらと喉が渇くような味に仕上がってしまいました。試作を重ねて今回は少し薄味にしたものが美味しいという結論にたどり着きました。なので薄味がオススメです。
調理法は簡単なのですが、完成図がイメージしづらいのでいつものようにちょっと大変でしたが、今回も楽しく作ることができました。いつの間にか、失敗を恐れないという気持ちが鍛え上げられていることに気付かされました。
 
そして今回は鍋島手の「柳に離れ馬」の図柄の器を使ってみました。
あまりこの手の図柄は人気ではないようですが、正直、私もあまり得意ではない図柄でした。こちらの器は以前、馬年のお客様が干支の図柄の器を探しているとお聞きして探し求めた器になります。
でも今こうして手にとってまじまじと器を見てみるといい器だなぁと感じます。口台からみる器の雰囲気がなんとも骨董の器らしくて、まるでこれまでずっと家にあった器と言わんばかりの雰囲気を醸し出す器です。今度機会があれば大好きなカステラを食べるときにこの器を使ってみようかななど思います。
5枚のうち3枚の状態は良いのですが、他2枚はほんの少し欠けていて気になる方は金継ぎをお薦めします。気になる方がいらっしゃればお問合せください。お待ちしております。
 
image_50733825
 
image_50407425
 
image_50432769
 
 
【品番#U214】 鍋島手 柳に離れ馬
サイズ:直径:14.5㎝ 高さ:5.0㎝
価 格: 5,500円 (税込) / 枚 (5枚あり、2枚カケあり)
状 態:良好
備 考:カケのある器を希望される際はお問い合わせください
 
 
[Product #U214] NABESHIMA Like with drawn Willow and Horses
size:(Diameter): approx 14.5cm / (Height): approx 3.5cm
price: ¥5,500/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all (Two of them are chipped dish)
condition: Almost favourable condition
note: Ask us if you want chipped dish
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
〇当サイトのメールフォーム(contactより)
〇杜鵑草(info@hototogisu.me)へのメール
facebook, Instagramのメッセージ
〇Messengerは☆こちら☆から
 
 
杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U213】朱塗撫子図菓子椀 ( Vermilion lacquer sweets bowl of Dianthus painting )

IMG_6258
 
ちょうど蛍の季節を迎えました。
夕方日が暮れしばらくすると気温が下がり、お昼の薄着にはちょっと羽織るものが要るくらいに日が暮れて肌寒く感じ始める暮夜になると、水が入った田んぼの水面に村の灯が映り、これまでは真っ暗だった田んぼがうっすらと少しだけ明るく感じます。
夕食の支度をしていてハッと時計をみると夜の20時位でしょうか、慌てて川に散歩に出かけます。それはこの時間前後の30分くらいが蛍がいちばん飛んで蛍見物にはいい時間帯だからです。
川のせせらぎの音に合わるように蛍があちらこちらに飛びまわりその風景には本当に心が和みます。やわらかい光を放つ蛍たちが川の水面と真っ暗な草むらを飛び交う姿に気持ちが落ち着きます。
まだ息子が小さかった頃はよく手をつないで蛍を見にお散歩に行ったなぁなんて想い出しながらも、今年もこうして蛍の季節を迎えることができ、毎年同じようにこの風景でこの時間を過ごせることを「ありがたいな」と感じたりもします。
 
IMG_6257
 
何を作ろうかなぁ~と今週も考えていたんですが、沢山の本の中で今週は「料理珍味集」から「こしょう飯」にすることにしました。
こしょう飯は、ご飯に割り胡椒をパラパラとふりかけ鰹出汁を注いだだけの一品です。ですが、素朴な中に本当に美味しいお料理です。白飯を口に含んだときに奥でパチリと感じる食感の割り胡椒はまたなんとも言えず、これに鰹の風味も合わさってこんなにシンプルなのにとっても美味しいからなんとも不思議です。
江戸時代のお料理にはこしょう、山椒、わさび、唐辛子、柚子、ねぎなどの香辛料、香辛野菜類を使って美味しさを工夫していたといいます。
このお料理に使ったこしょうとはこの時代に砂糖とともに中国やオランダから輸入され、うどんの薬味として、汁の吸口としても使われていたんだそうです。
色んな香辛料を組み合わせることで、シンプルな料理にも意外な美味しさが生まれることを楽しんだのでしょうか。こういった作り方はアイデアとして現代に暮らす私たちには案外と新鮮に感じられますよね。
 
今回合わせた器は朱塗りの菓子椀になります。
図柄は撫子です。見返しには撫子に吹き流しの蒔絵が描かれています。こんなに素敵な図柄だと、蓋を開けた時にきっと思わず「わぁ〜綺麗」と声が出ますよね。
これからの季節には夏野菜の煮物、果物やデザートなどもいいのかなと思います。
カメラは素人の私にとって漆器の写真を撮るのはとても大変で、毎回四苦八苦しています。なかなか器の良さが写真では分かり難いかと思いますが、もっと違った角度からも見てみたいと思われましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
 
IMG_6268
 
IMG_6269
 
IMG_6272
 
IMG_6271
 
 
【品番#U213】朱塗撫子図菓子椀
サイズ:直径:13.5㎝ 高さ:5.0㎝ (蓋)12.3㎝ 高さ:2.8㎝
価 格: 5,500円 (税込) / 枚 (10客あり、5客バラ売り対応可能 5客セット売り)
状 態:良好
備 考:1客蒔絵部分にスレがあります
 
 
[Product #U213] Vermilion lacquer sweets bowl of Dianthus painting
size:(Diameter): approx 13.5cm / (Height): approx 5.0cm
price: ¥5,500/1 plate (Tax included)
stock: 10 in all (5 pieces are possible to sold individually, other is not individually)
condition: favourable condition
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
〇当サイトのメールフォーム(contactより)
〇杜鵑草(info@hototogisu.me)へのメール
facebook, Instagramのメッセージ
〇Messengerは☆こちら☆から
 
 
杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

ページトップへ
mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

 幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 

短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。

骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

Facebookページ
器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

×
mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

 

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。

結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

 

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

Facebookページ
器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

×
【 送料について 】
◯配送は日本国内、海外配送ともに対応致します。
◯2カ所以上に配送をご希望の場合は、それぞれに送料が発生します。

地帯名称 南九州 北九州 四国 中国 関西 北陸 東海 信越 関東 南東北 北東北 北海道
県名 熊本県
宮崎県
鹿児島県
福岡県
佐賀県
長崎県
大分県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
富山県
石川県
福井県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
新潟県
長野県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
山梨県
宮城県
山形県
福島県
青森県
岩手県
秋田県
 
サイズ 重量(kg)                        
60 2kg迄 500円 500円 600円 500円 700円 800円 800円 800円 800円 1,300円 1,300円 1,700円
80 5kg迄 580円 580円 850円 580円 950円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,550円 1,550円 1,950円
100 10kg迄 1,000円 1,000円 1,200円 1,000円 1,000円 1,250円 1,250円 1,250円 1,250円 1,800円 1,800円 2,200円
140 20kg迄 1,250円 1,250円 1,350円 1,250円 1,450円 1,550円 1,550円 1,550円 1,550円 2,050円 2,050円 2,450円
160 30kg迄 1,500円 1,500円 1,600円 1,500円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 2,300円 2,300円 2,700円
  10kg迄増 250円
170   2,200円 2,200円 2,300円 2,200円 2,300円 2,400円 2,400円 2,400円 2,400円 2,800円 2,800円 3,200円
180   2,450円 2,450円 2,550円 2,450円 2,550円 2,650円 2,650円 2,650円 2,650円 3,050円 3,050円 3,450円
200   2,950円 2,950円 3,050円 2,950円 3,050円 3,150円 3,150円 3,150円 3,150円 3,550円 3,550円 3,950円
220   3,450円 3,450円 3,550円 3,450円 3,550円 3,650円 3,650円 3,650円 3,650円 4,050円 4,050円 4,450円
240   4,450円 4,450円 4,550円 4,450円 4,550円 4,650円 4,650円 4,650円 4,650円 5,050円 5,050円 5,450円
260   5,450円 5,450円 5,550円 5,450円 5,550円 5,650円 5,650円 5,650円 5,650円 6,050円 6,050円 6,450円

※税別価格表示
※沖縄については別途料金を適用させて頂きます。
※離島については、別途実費をご負担お願いします。

×