【品番#U091】sold out-輪島塗冨貴図替り平皿 ( Wajima-nuri flat plate with Fuki pattern )
今週も相変わらず安定しない空模様が続いていますね。
杏(あんず)でジャムを作るのを皮切りに、毎年この時期から梅のシーズンが到来で忙しくなってきます。
実家の庭に実る杏で作るのですが、それとほぼ同じくして梅が実り始めるからです。
まず第一段として青梅で梅肉エキスを作ります。この梅肉エキスは息子が常備するお薬のようなものなので本当に毎回面倒だと思いながらも一年間分の量をとにかくひたすら一生懸命作ります。その次は梅ジャムです。更にその次は梅シロップ、そして最後は梅干しへと梅仕事は続いていくのです。
毎年、梅ジャムで10キロ近く作るのですが、この時のためだけに大きなお鍋を3つも持っています。この一年に一度のお仕事しかしない大きなお鍋が無駄に収納スペースをとっているのでいつも処分しょうかなと考えるのですが、この季節を迎えると「あーやっぱりこのお鍋たちがあってよかったな」と思うのです。
また、普段ゴチャゴチャと整理できていなかったキッチン周りも今回は事前に大掃除をしていて散乱していたものを整理し今年は「よっし梅の季節来い!」と万全の準備を整えました。
ですので、この時期になると家中にダンボールや籠に入った梅で台所周辺は大変なことになるのですが、今年はその甲斐あってこのシーズンを迎えるにあたって台所も完ぺきです。
今回は蕨餅に挑戦してみました。
蕨餅は作ってみたい和菓子リストに入っていたので、蕨(わらび)を採ってきた時にあらかじめ大切に保存していました。
実は・・・私は蕨採りにおいては名人クラスだと自負していますが、その蕨にひと手間、ふた手間加えて蕨餅になるということを恥ずかしながら知りませんでした。
さて、この蕨餅には蕨は下処理をして裏濾しをするという作業があるのですが、これがまるで海藻のような色と独特の糊状の粘り気が出るのです。そしてさらに昆布だしで溶いた葛(くず)でのばし煮詰めていくと、徐々に白濁した緑から艶々とした透明感のある緑へと色変わりします。
銅のお鍋を使って木べらを使って混ぜるのですが、根気よく混ぜていきながらずっとその様子を見守っていると、ある瞬間から感覚として手に伝わってくる葛の粘りの変化と同時に透明感のある緑の色への変化が分かるのですが、この言葉に表現できない繊細な感覚の何かが分かるようになるとたまらないほど嬉しくなります。
食べた感じは、舌触りはとても柔らかく弾力がありながら口の中でふんわりと甘みが広がっていきます。
今回作ってみて初めて分かったのですが、葛でお餅を作るのに昆布だしを加えるという発想は全くありませんでした。つくずく出汁というものの奥深さを感じます。
今回の絵は蕨餅の特徴である緑の透明感とお餅の丸み感、器の図柄をきちんと見せることができたらいいなと思って盛り付けて撮ってみました。
盛り付けた器は輪島塗のお皿になります。蕗(ふき)の図替りのお皿を使ってみました。
当初は10種類2枚ずつあったのですが、今手元にあるものは5種類各1枚となっています。それぞれ蕗が咲いている様子がとてもよく表現されていて素敵な器だと思います。
図柄部分は蒔絵になっていて蕗の葉っぱの濃淡が表現されていて格調高く感じられます。
こちらはバラ売りをしていますのでお気に入りの図柄をお求めください。
こちらの器について前回のご紹介もご覧ください・・・こちらから
【品番#U091】輪島塗冨貴図替り平皿
サイズ:(口径): 約12.8㎝ (高さ) 約3.5㎝ (底) 約10.0㎝
状態:良好
価格: Sold out
備考:
[Product #U091] Wajima-nuri flat plate with Fuki pattern
size: (Diameter): approx 12.8cm / (Diameter:Bottom): approx 10.0 / (Height) approx 3.5cm
price: Sold out
stock: none
condition: favourable condition
note:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子