【品番#U182】輪島塗煙草盆 ( Wajima-nuri Cigarette tray )
週末がやってきました。
ここ数カ月の商品紹介では私自身が作ったお菓子やお料理を盛り付けてきました。数ヶ月が経ったいま、振り返って作品を眺めていると嬉しく感じます。
お料理が得意なわけでもない私にとって日々の暮らしの出来事に追われながらもやってきた作業は正直大変だったりもします。それから、十分な調理スペースがないところでいつもあちらこちらに置き場所も決まらず無造作に置き去りになっていた道具たちがどうも居心地が悪いように感じてきたので、この期間に思い腰をあげキッチン全体を見直しました。この数か月頑張った甲斐があってそれなりに私が動きやすいキッチンに仕上がってきました。
そんなわけで少し使いやすくなったキッチンで今週は「葛切り」にチャレンジしてみました。
これまで葛切りは「甘味屋さんでいただくもの」というふうに見ていたので、まさか自分で作ることができるとは夢にも思いませんでした。そうですね…毎週のことですが、先週からどれだけの葛切りを私が食べたかはご想像にお任せしたいと思います。
葛切りは水に溶いた葛をトレイに流した後、お湯に浮かべながら表面が平らになるように、まるで紙を漉くかのようにそっと軽く揺すりながら、白濁した葛が少しずつ色が変わっていくのを見計らい、一旦お湯に沈めて透明になったときに冷水で冷まします。
今回一番頭を悩ませたのは、どうすれば透明で綺麗な葛切りになるんだろう…ということでした。
いつも相談にのっていただいているお料理人さんにこのことを伝えると、どうやら葛が均等な厚さで固まってないことに原因があるのではないかという事でした。
なんどもチャレンジしてみたのですがどうしても厚さがまだらになってしまいます。これも数多くの経験からコツを掴むものなので、結局どうしてもたくさんの葛切りが出来上がってしまったわけです。
そんななかでも葛切りを作る作業の中で白く曇った葛が一気に透明に変わって透きとおる様は、そこに厚い雲の切れ間からサッと光がさすような情景が浮かんで、まるでもうじき梅雨が明け、夏が始まるのも間近だよ…とでも知らせてくれているかのような、そんなストーリーをこのトレイの中から感じました。
今回盛り付けに使ったの蓮の葉っぱです。そして輪島塗の煙草盆に盛り付けてみました。この煙草盆を器として使った盛り付けは私が皆敷に興味を持ってから一度はやってみたかったものなんです。
輪島塗の煙草盆は通常、お茶席などでも使われるものです。図柄は鶴と松になります。木製の煙草盆はよく見かけますが輪島塗の煙草盆はあまり多くは見掛けません。
この煙草盆を仕入れたのは随分前になりますが、そのころからこの煙草盆を一度は器として使ってみたい思い、ずっと大切に在庫していたものです。こうして骨董の器たちを本来の用途とは少し違った使い方にすることも骨董の醍醐味だと感じています。
こちらの商品については全部で三つご用意していますが、そのうちひとつの盆の隅に傷があり灰吹が割れ接着したものになるのでこちらの商品についてはそれらを考慮した上で案内させて頂きます。下記の商品案内をご覧ください。詳しくお知りになりたいときは、お
気軽にお問い合わせください。
【品番#U182】 輪島塗煙草盆
サイズ:(タテ)17.3㎝ (ヨコ)17.3㎝(高さ) 8.3㎝
状態:良好
価格:12,000円(税込み)/個
備考: 在庫3個あり/1個少々難あり(こちらはお値段を¥9,000(税込み)といたします)
[Product #U182] Wajima-nuri Cigarette tray
size: (One side length): approx 17.3cm / (height):approx 8.3cm
price: ¥12,000/piece (Tax included)
stock: 3 in all (impossible to sold individually)
condition: favourable condition
note: One of stock is a little not good condition (this one’s price is ¥9,000)
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子