【品番#U163】輪島塗稲穂と福良雀図 (Wajima-nuri plate of Sparrow and Rice ear Painting)
私の住んでる福岡はいつからか忘れてしまうくらい、ずっと雨が降り続いています。いくぶん天候は回復に向かっているとはいえ、一体いつまで降り続くんでしょう。
今回の雨も多くの被害をもたらし改めて自然の怖さを感じさせられます。ご被害に遭われた方々にはこの場をお借りして心からお見舞い申し上げます。
毎日こうして当たり前に暮らせることがどんなにありがたいものなのかということも改めて考えさせられます。
久しぶりの投稿になります。今回、約2週間ほどお休みをいただいていました。実は休みの前には色々とやりたい事、行ってみたいところなど考えていました。でも、生憎の天候で外出できる時間もかなり限られてしまいました。さすがにこの天候ではちょっと足を伸ばして気分転換なんて気持ちになれませんでしたね。
それと、久し振りにゆっくりとした時間を過ごすと、案外体に疲れが溜まっていたんだなぁと感じることがありました。そこで結局、この休みは予定を取りやめ家の近場で息抜きをしたり、家の中でゆっくり過ごすようになりました。
振り返ってみれば、おかげで体の疲れも取れて気持ちも違った意味でリフレッシュすることができ、案外いい休みだった気がします。
ずっと買い換えたいなと思い悩んでいたまな板を思い切って新調しました。日ごろから頭の片隅に思いがあったのでしょう、お店で目に入ったときには「これだっ!」と感じましたが、やはり買い換えて正解でした!
お料理をする気分もかなり上がります。これからの投稿にもきっと力になってくれると思います。
そして、冷蔵庫の中の整理をしました。毎週料理をして出た残りのものなどを冷蔵庫に入れたままになっていたり、使いかけの材料が入ったままになっていたので、この休みの期間はできるだけそれらの食材を使った料理をしました。おかげて冷蔵庫の中も整理をすることができました。
これまでに挑戦したお料理を復習という意味でもう一度作ってみたり、普段、作りたくてもなかなか時間がなくて作れないお菓子を焼いてみたり、発酵食を作ってみたりと色々とやることができました。
そんな中、自分自身でふと気付き、何より驚いたことありました。
それは知らない間に作る段取りが良くなっていて、これまで面倒に感じていたお料理を作る作業が大変に感じなくなっていたこと。これは間違いなく毎週悪戦苦闘しながらもお料理を作ってきた成果のひとつなんだ!と「私、なかなか頑張ってるじゃない!」と振り返れ嬉しくなりました。
ここで作ったものはうまくできたもの失敗したものとありましたが、出来上がったお料理はせっせと両親のところへ持って行き、食べてもらいました。そんなこと何も知らない両親は毎回、「わざわざ作ってきてくれて本当にありがとう。」と言ってくれます。お礼を言われるとなんだかちょっと複雑な心境にもなりましたが結果喜んで食べてくれるので、わたしの方が嬉しかったりもしました。
そんな楽しかったお休みも終わり、お盆を過ぎた頃になってくると不思議と朝晩に感じる空気がめっきり秋の気配を感じるようになりました。
山を散歩していると秋の草花が目に止まリ、田んぼの稲穂も少しずつ色づき始めてきています。どんなに自然の災いが降りかかろうとも自然の流れは変わらず同じように生きています。やっぱり自然は本当に健気でいじらしいんです。
そんな秋の気配を感じてきたので、休み明けの第一段は餡子(あんこ)を使った「きんつば」を作ってみました。
当然ながらこれまで同様、金鍔はもっぱら食べるのが専門で自分で作ろうなんていう発想はこれっぽっちも持ち合せたことはありませんでしたが、きんつばの話を聞く機会があって「よし!チャレンジしてみよう」と思いました。
「金鍔(きんつば)」は読んで字のごとく刀の鍔からつけられた名前です。江戸時代の京都で作られたのが始まりなのだそうです。
餡を丸く形づくり、上新粉を溶いた水を塗って焼いたものでその形が「刀の鍔」に似ていることからきているそうですが、当初は刀の鍔の色が銀色が多いことから「銀鍔」と呼ばれていたそうです。
そのうち銀鍔が江戸へ伝わって縁起が良く、銀より価値の高い金からとって「金鍔」と呼ばれるようになったのだそうです。毎回思うのですがこうしてひとつひとつ調べてみるとこれまで知らなかったエピソードがあり、そのことを知る度に本当に面白いなとつくづく思います。
今回、丸の金鍔でなく四角の金鍔を作ってみてわかったのですが、餡子の表面に上新粉を定着させるためには一面一面それぞれに溶いた粉をつけ焼いていく必要があります。これには驚きでした。
ただ食べているだけでは全く気にも止めたことのないことでした。焼菓子なのですがその角をきれいに出すのにはなかなか大変でした。
失敗してコツを掴んだのですが、一面一面ゴム印を押すようにちょっと軽く押し当ててみるときれいにできることが分かってきました。
焼きたての金鍔はこれまでに味わったことのない、表面がパリッとしてより風味が感じられて美味しかったです。
食べる直前にほんのひと手間をかけ軽く焼いてみるのは美味しく食べる隠し技になるかもしれないですね。
今回使った器は輪島塗平皿です。図柄はこれからの季節にピッタリな稲穂と福良雀です。
前にもご紹介したことがありますがこの器の色は赤茶色になります。輪島塗の赤をイメージされるとちょっと雰囲気は変わるかと思いますが、これはこれで雰囲気があっていいなと感じます。
なんといっても図柄にストーリーが感じられ、使うのがとても楽しくなります。
骨董の器の面白さはこうした図柄のストーリーを楽しむのも醍醐味です。お菓子を盛ってこれからの季節に秋の夜長を楽しまれてはいかがでしょうか。
こちらの器について前回のご紹介もご覧ください・・・こちらから
【品番#U163】輪島塗稲穂と福良雀図
サイズ:直径:14.5㎝ 高さ:2.8㎝
価 格:¥1,400(税込) / 枚(5枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:
[Product #U163]Wajima-nuri plate of Sparrow and Rice ear Painting
size:(Diameter): approx 14.5cm (Height): approx 2.8cm
price: ¥1,400/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子