杜鵑草 器と、そのまわり hototogisu

【品番#U188】sold out-楕円ガラス小鉢 (Oval glass small bowl)

IMG_1822
先週からたった1週間しかたっていないのに朝晩はすっかり過ごしやすくなってきました。
そうそうこの感じです、この感じが季節の移り変わりを感じられる瞬間であり、日本の四季のいいところなんだと思います。
 
こうして投稿を続けていることで自分では気がつかないところで楽しんで読んでくださるお客様がいらっしゃることに気付く出来事がありました。
本当にありがたいことで、こういった励ましは私にとってどれほど励みになっているかわかりません。それと同時にネットの世界の素晴らしさを感じる瞬間でもあります。不思議と初対面だとは感じられないほど親近感を感じられるのが不思議です。
結果、いつでも私の方が元気をいただいていると思います。皆様本当にどうもありがとうございます。また頑張って投稿していこうという気持ちにさせてもらえました。
 
今週はどうしても菊を使ったお料理を作ってみたかったので「春菊と菊花の酢立ち浸し」と決めていました。そして今週は「重陽(ちょうよう)の節句」にちなんだ投稿をしようと考えていたので、ぜひその話に触れてみたいと思います。
9月9日の重陽の節句をご存知ですか?またの名を「菊の節句」とも言われています。
私の周りの方は暦(旧暦)に沿った古くからの習わしを大切にしていらっしゃる方が多くて、この話がそれほど珍しいことでもないのでしょうが、実は私自身、盛り付けの世界に興味を持つまではこの重陽の節句、そしてそれが日本の五節句のひとつであることを詳しく知りませんでした。
そしてとても身近な話でいうと、学生時代に過ごした長崎や近くの佐賀県の唐津では例年旧暦の9月(今年は10月上旬)に「長崎くんち」、「唐津くんち」と呼ばれる「重陽の節句」に由来されるお祭りが開かれます(あいにくながら今年は中止の発表がされています)。
このお祭りはみんな「おくんち」と呼んでいますが、「くんち」は9月9日の「くにち」からきているもので、それが「おくんち」と呼ばれる由来だそうです、なるほど。
 
何よりこの重陽の節句で興味を惹かれたのは「菊」というこの花の持つ意味ですが、私にとって菊はとても身近なところにあります。
骨董の器の世界では菊を用いた絵柄がとても多いのです。それは器に限らず日本の美術文化全般的に通じることではないかと思っています。
どうしてこのように菊を使ったものが溢れているのか、、そんなことにふつふつと興味が湧いてきます。
まだまだ調べ方は足りていませんが、一説によると第82代の後鳥羽上皇は大の菊好きで衣服や刀、あらゆる身の回りの品に菊の紋章をつけたと言われています。それ以来第89代、第90代、第91代天皇と菊の紋章が引き継がれ、やがて菊花紋(十六八重表菊)が皇室の紋章として使われるようになった…という話にもロマンを感じます。
 
この重陽の節句については古代中国の習わしで「重陽節」といわれた行事が奈良時代に日本に伝わってきたそうですが、平安時代になると宮廷では盃に菊の花を浮かべた菊酒を飲み、詩を詠んだりする「観菊の宴」が盛んにおこなわれていたそうです。
貴族によって日本の文化として取り込んだ「重陽節」が、庶民によって日本独自の文化に育まれ江戸時代の文化繫栄期に五節句として庶民に広がっていったということのようです。菊祭りや菊の花の品評会などはこのころから根付いてきた行事なのですね~、なんて素敵なんでしょう。
当時は重陽の節句も休日のひとつとして、そんな休日になるようなお祝い事だった…なんていうのは全く驚きでした。
 
振り返ると、小さな頃は菊の華やかさを感じることができずにいたと思います。今こうしてこの年齢になったからこそ、あらためて分かる菊の花の本来持つ意味、また菊の花から感じられる高貴な雰囲気は、ますます私を菊の世界へ引き込みます。
ちなみに、重陽の節句は一年で最後の節句です。今週木曜日の9月9日は「重陽の節句」を思い出してもらえると嬉しいです。
 
IMG_1800
 
この時期なので、どうしても菊を使ったお料理を作ってみたかったので「春菊と菊花の酢立ち浸し」に挑戦してみました。
さっと茹でた春菊に菊の花びらを、こちらもさっと火を通して出汁に浸したものにカボスを添えた一品です。今回は自分でも驚くほど出汁がうまく取ることができました。これには驚きました。
春菊特有の風味と出汁の甘み、それにほんのり感じられるカボスの酸味とがいい感じです。カボスを薄く切るのは素人の私にとってはなかなか大変ではありましたが、なんとか今週もテーマに沿った一品を作ることができたと思います。
 
IMG_1756
 
今回使った器は楕円のカットガラスの小鉢です。
手のひらに収まるほどの小さな器です。はっきり言ってしまえば骨董としての稀少性はありません。またクリスタルでもありません。
ですがとてもとても使いやすい器です。カットが綺麗です。
こうして汁のあるものを盛ってもいいですし、果物を少し盛ってみたり甘味系を盛り付けるにはお薦めの出来る器です。
一般的な骨董と呼ばれている括りの器でなくてもこうした器の良さもお料理と季節感のこれら三位一体として感じられた時に、それぞれの持つ魅力が最大限に活かされるのだとあらためて感じることができるようになりました。それも自分でお料理をするようになってから身をもって分かったんじゃないかと思ったりします。
とはいっても最近ではこの手のガラスの器もなかなかお店では見かけなくなってきましたよね。別の意味での稀少価値は上がっているのかもしれませんし、それこそが骨董になっていくのかもしれませんね…。
 
IMG_1758
 
IMG_1759
 
IMG_1757
 
 
【品番#U188】楕円ガラス小皿
サイズ:タテ:9.5㎝ ヨコ:8.5㎝ 高さ:4.5㎝
価 格:sold out
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U188] Oval glass small bowl
size:(Width):9.5cm (Depth):8.5cm (Height):4.5cm
price: sold out
stock: none
condition: favourable condition
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
〇当サイトのメールフォーム(contactより)
〇杜鵑草(info@hototogisu.me)へのメール
facebook, Instagramのメッセージ
Messengerから
 
 
杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

ページトップへ
mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

 幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 

短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。

骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

Facebookページ
器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

×
mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

 

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。

結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

 

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

Facebookページ
器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

×
【 送料について 】
◯配送は日本国内、海外配送ともに対応致します。
◯2カ所以上に配送をご希望の場合は、それぞれに送料が発生します。

地帯名称 南九州 北九州 四国 中国 関西 北陸 東海 信越 関東 南東北 北東北 北海道
県名 熊本県
宮崎県
鹿児島県
福岡県
佐賀県
長崎県
大分県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
富山県
石川県
福井県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
新潟県
長野県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
山梨県
宮城県
山形県
福島県
青森県
岩手県
秋田県
 
サイズ 重量(kg)                        
60 2kg迄 500円 500円 600円 500円 700円 800円 800円 800円 800円 1,300円 1,300円 1,700円
80 5kg迄 580円 580円 850円 580円 950円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,550円 1,550円 1,950円
100 10kg迄 1,000円 1,000円 1,200円 1,000円 1,000円 1,250円 1,250円 1,250円 1,250円 1,800円 1,800円 2,200円
140 20kg迄 1,250円 1,250円 1,350円 1,250円 1,450円 1,550円 1,550円 1,550円 1,550円 2,050円 2,050円 2,450円
160 30kg迄 1,500円 1,500円 1,600円 1,500円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 2,300円 2,300円 2,700円
  10kg迄増 250円
170   2,200円 2,200円 2,300円 2,200円 2,300円 2,400円 2,400円 2,400円 2,400円 2,800円 2,800円 3,200円
180   2,450円 2,450円 2,550円 2,450円 2,550円 2,650円 2,650円 2,650円 2,650円 3,050円 3,050円 3,450円
200   2,950円 2,950円 3,050円 2,950円 3,050円 3,150円 3,150円 3,150円 3,150円 3,550円 3,550円 3,950円
220   3,450円 3,450円 3,550円 3,450円 3,550円 3,650円 3,650円 3,650円 3,650円 4,050円 4,050円 4,450円
240   4,450円 4,450円 4,550円 4,450円 4,550円 4,650円 4,650円 4,650円 4,650円 5,050円 5,050円 5,450円
260   5,450円 5,450円 5,550円 5,450円 5,550円 5,650円 5,650円 5,650円 5,650円 6,050円 6,050円 6,450円

※税別価格表示
※沖縄については別途料金を適用させて頂きます。
※離島については、別途実費をご負担お願いします。

×