【品番#U178】色絵八寸皿 (Color painted big plate)
急に寒くなってきましたね。
先日、実家の近くにある曲渕ダムのそばの公園に行ってみました。毎年この季節になるととても綺麗に色付いた紅葉が見ることができる公園です。
ここ数年はこうした紅葉に染まった景色をゆっくりと見に来ることができませんでしたが、あらためてみる景色はいいなと感じると同時になぜかとても懐かしくも感じました。
あー本当に気持ちよかったです!
こうして山を歩きながら自然を身近に感じることは本当にいいですね。そして、この仕事を始めた頃の活動を振り返えりました。数年前までは毎日毎日山に入っては葉っぱを探してはお店へ届けていたことが想い出されました。
今回山に来たのもお仕事のために使いたい葉っぱがあったので、それを探すために久しぶりに山をウロウロとしたのでした。この葉っぱを使ったお仕事については次回にでもご報告したいと思います。
本日はキノコの朴葉焼き(ほおばやき)を作って見ました。朴葉焼きは飛騨高山の郷土料理です。
私は10数年前に初めて朴葉を見たのですが、それまでは朴の葉を実際に見たことがなかったので山に行ってもなかなか見付け出すことはできませんでした。ところが、これが不思議なもので実際にこれが朴の葉だと一回知ってからは自然に朴の葉が目に入ってくるようになりました。
そんな朴の葉は初夏を迎えた山で青々としたきれいな葉を見ることができます。かなり高い場所にあるので採るのはなかなか大変です。そしてしばらくすると朴の木は白い大きな花を咲かせます。この花がまぁ本当に美しく素晴らしい花なのです。何度もその花を採りたいとチャレンジしてきましたが、あまりにも高い場所に咲いていて朴の木もなかなか簡単には採らせてはくれません。
「高嶺の花」という言葉はここからきているんじゃないかと思うくらいに手の届かないところにある素敵な花です。でも、私はこれまでで運良く一度だけ手にすることができました。その時は本当に本当に嬉しくてずっと眺めていたほどです。
一方、朴の葉は他の葉にはみられない面白い特徴があります。葉っぱの質感はまるで障子に貼られた紙のよう感じられ、葉の表面を指でポンと突くと「バリッ」と、まるで紙を破いた時のような音をたて破れます。葉っぱ自体は水を弾き比較的熱にも強く、香りや殺菌作用も併せ持っています。
秋になると茶色になって重なりあうように落ちます。
その葉を拾い集め、流水で洗い、熱いお湯をかけそのまま一旦つけおきし、その後数回ゆでこぼした葉を使って焼き物などをのせて焼きます。すると、焼いたり蒸したりすることで朴の香りが柔らかく食べ物に伝わり、また殺菌もしてくれるという効果もあり、まさに一石二鳥です。
そんな朴の葉の特性は知らなくても食べ物をのせたり包みたいという気持ちに不思議とさせてくれる朴の葉の形状は昔の人々も同じように考えたんじゃないかと思います。
それが現在の朴の葉を使った飛騨高山の郷土料理ということなんだと思います。寒さを感じだすこの季節にはその食べる様は風情があってとても趣きがあると感じます。
今回は朴の葉に醤油麹(多くは田楽味噌を使うようです)をのせ、身近に手に入るキノコを焼いて見ました。
焼きあがる途中に漂ってくるなんともいえない香りは、まるで森の中へいざなうような空気感を感じさせてくれ安らいだ気持ちになります。
今回使った器は色絵の八寸皿になります。こちらは以前にもご紹介したことがある器です。
とても素朴な平皿ですが、お料理を盛るとおおらかな雰囲気に包まれる器になります。その雰囲気は使っいただいてその魅力を味わって頂きたい器です。
最近ではこの手の雰囲気を持った大きめの器もなかなか見掛けないようになりました。
こちらの器について前回のご紹介もご覧ください・・・こちらから
【品番#U178】色絵八寸皿
サイズ:本体(口径): 約23.5㎝ (高さ) 4.0㎝ (高台) 約13.8㎝
価格:7,000円(税抜)
備考:残り3枚 バラ売り可
[Product #U178] (Color painted big plate)
size: (Diameter): approx 23.5cm (height) approx 約4.0cm (Foot diameter) approx 13.8cm
price: ¥7,000
stock: 3 in all (possible to sold individually)
condition:favourable condition
date:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子