【ご報告】「盛り付けから見える世界1」ワークショップを開催しました
昨日、福岡の天候は大荒れで歩くのもままならないほどの土砂降りでした。久し振りにあんな大雨にあった気がします。
その中で開催しました久し振りのワークショップ、私自身、前日は高まる気持ちと緊張と会の準備とで睡眠時間が数時間になってしまい、その上この天候と最悪のコンディションでしたが、参加された皆さんがとても素敵な方々で、とても楽しくおこなうことができました。
今回は、50度洗いを提唱されている黒木雅美先生(Facebook)のお教室「マサミール研究所」をお借りしてワークショップをおこないました。
季節がら、端午の節句を題材にして皆さんとの盛り付けの時間はあっという間に過ぎて、それはそれはとても密度の濃いひとときでした。
ありがとうございました。
端午の節句はもとを正せば、稲作の始まりの時季に降りてくる田の神を迎い入れるために田植えをおこなう娘たち(早乙女)の身を清める神聖な行事でしたが、時の流れとともに武具を飾り立て幟(のぼり)を揚げて子孫の武運を祈る男児の行事となりました。これが今でも強く風習として残っていますよね。
現在では5月5日はこどもの日として、子供たちを祝い、子供達の幸運を祈る日として国民の休日となっていますが、時代の流れとともに変わっていく歴史を文化で追いかけてみるのも面白いものですよね。
本来であればここでは菖蒲の葉っぱを使ったりするのですが、今回は身近に手に入る射干(シャガ)を使ってみました。
これも、「端午の節句だから菖蒲じゃなければいけない」…確かに理想はそうなんでしょうけど、菖蒲の葉は大きいので場所が限られてしまったり、菖蒲はお花屋さんでしか手に入らなかったり使うにあたっては色々と条件がある…と思ったりもします。
そこで意味を知った上で「じゃあ、身近にある射干(シャガ)を武具に見立ててみよう」という発想から射干(シャガ)の文字で「射る」のイメージを投影したり、射干(シャガ)の葉は直線がきれいな特徴を持つ葉っぱなので、そこから刀を想像してみたり…などと自身でストーリーを作る楽しさを感じでもらいたいな〜なんて思いました。
それからもうひとつ、実は持っていったこの季節ならではの野草花の水揚げ直前まで採取すること時間に追われてしまい、うまく水揚げできていなかったのですが、なんとびっくり!!雅美先生の手腕たるや見事に復活した花たちを目にすると、50°洗いのすごさにただただ驚くばかりでした。
(50度洗いでよみがえったアザミです!)
今回準備した草花や葉っぱも参加された方皆さんが50°洗いをされて大切にご自宅で楽しまれて写真もいただいて、写真と通じてその姿がとても喜んでいる様に見え、本当に嬉しかったです。
ワークショップでは、この射干の葉の直線と葉元をくるっと丸めて陰陽を表現した形を私なりにアレンジしてみました。
写真も皆さんにいっぱい撮っていただいて送ってくださいました。
また、この会を実施するにあたって、友達の三浦知砂さん(Facebook)にたくさん助けてもらいました。
参加される方のことを考えて「おにぎり用意しようか?」と作ってくれたり、何から何まで手伝ってもらいました、いつも気遣ってくれる優しい知砂ちゃんは私なんかよりずっと年下なのにしっかりとしていて、とても心強く思ってます。
最近はコロナ禍ということもあり、こういったイベントからかなり遠ざかっていましたが、久し振りに喜んでくださる皆さんの姿を目にして何よりの力をもらいました。
そして雅美先生とは以前から何かご一緒にできたらいいですねとお話をさせていただいていたのですが、こうして実現できて良かったです。
雅美先生どうもありがとうございました。
次回のワークショップ開催に向けて、またしっかり準備をやろう!と思っています。
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子