【品番#U211】ガラスのコップ ( Glass cup )
山では最近、田植えが始まりました。季節は田植えのシーズン到来です。
今日はちょっと暑くなりました。暑くなると冷たい飲み物が飲みたくなりますよね。今回は小さなころから大好きだった飲み物のひとつミルクセーキを作りたくなりました。
ところでこのミルクセーキがいつのころから日本にやってきたのか気になったので調べてみました。
明治時代の後半の新聞に掲載されていたコラムに「どこでもミルクセーキという看板を見る。氷と卵と牛乳と砂糖水、それにレモンかイチゴかを調合し、器械にかけてガラガラと廻すと、泡が立つて即ち醸し得たりミルクセーキ。一杯十銭とは随分高い。七銭で飲ませるところもあるがと聞くと、それは卵がはひつてゐないのださうな。」とありましたが、この時代、ミルクセーキはいまのお金の価値でいうとおよそ二千円もしたそうですが、とても高級な飲み物だったのですね~。
大正時代のモボ・モガ(=モダンボーイ、モダンガール)が好んで飲んでたというこのミルクセーキは当時の最先端をいく若者たちの飲み物だったんでしょうね。私たちにとって懐かしい飲み物になってますが、いまでいうタピオカとかもいずれ100年後には懐かしい飲み物になるのでしょうかね…。
ところで話は戻りますが、ミルクセーキといえば私は「長崎ミルクセーキ」を想像してしまいます。
長崎ミルクセーキはおよそ100年前の大正14年(1925年)に「ツル茶ん」というお店で出されたのが始まりだそうです。そしてこのお店の創業者である川村岳男さんという方が「夏は暑く、坂が多い長崎にあったメニュー」ということで考案されたのだとか。ミルクに卵を混ぜたちょっと黄色味かかったやわらかな色合いでたっぷりの甘みにレモンの風味が感じられて、なんともふわっとした食感が私はたまらなく好きです。
ここのところシュガーロードが少しだけマイブームになっていますが、前回の出発点の小倉のお話からひとっ飛びでゴールの長崎に辿り着いてしまいました。
シュガーロードの途中の街にもたくさんの砂糖菓子があるので、それはまたどこかでご紹介したいです。
ということで今回は「長崎ミルクセーキ」を作ってみました。卵黄と砂糖と練乳と牛乳にバニラエッセンスを少々加えてを混ぜ合わせます。そこへ氷を入れミキサーにかけます、様子をみながら氷を細かく砕けるまで回しなめらかな感じになってきたらできあがりです。そこへチョコンと真っ赤なさくらんぼをのせるとふわっとしてそしてほんの少しのザクザクの食感のミルクセーキができあがります。
そのほかにも作り方にはいくつかあるようですが、かき氷器でふわふわに氷をすり下ろしたボールに、混ぜ合わせた卵黄と砂糖と練乳と牛乳たちを加えて仕上げる作り方もあります。氷が溶ける前のふんわりとしてザクザクとした食感を残すところがいちばんのポイントだと思います。
出来上がったものは、子供のころ誰もが大好きだったミルクセーキになりました。私もこの夏は思い出したようにミルクセーキをどんどん作ってみようと思います。
今回のコップは大のお気に入りです。あと2つしか残っていません。
このカップの魅力は、今の時代でガラスの良さを表現するときに用いられる透明感やクリア感のようなものは一切感じられません。むしろ野暮ったく無骨な感じしかしないカップで、ガラスの生地には荒い気泡があり、手触り感は重く…ですが、そういうところもこの時代の作り出した魅力として今の時代にはむしろ新鮮でもあると思っています。実は、このカップは元は蓋の付いた食品用の缶詰め容器としてのガラスの器だったのですが、このようなコップは最近では探してもなかなか見つからなくなりました。
手に取ったことのある人にしかわからないカップの良さを言葉でお伝えするのは難しいなぁと思いますが、このカップの魅力がうまく伝わっているといいな~と思います。
【品番#U211】ガラスのコップ
サイズ:直径:7.0㎝ 高さ:12.0㎝
価 格: 2,900円 (税込) / 枚 (残り2個、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:クリア、グリーン 各1個ずつあり
[Product #U211] Glass cup
size:(Diameter): approx 7.0cm / (Height): approx 12.0cm
price: ¥2,900/1 plate (Tax included)
stock: 2 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子