【品番#U212】プレスガラス角皿 ( Square plate of pressed glass )
月が変わり六月になりました。気がつけば今年も半分近くが過ぎようとしています。
気温が35度近くまで上がり、ジメジメとした初夏のような暑さが急に来たかとおもえば次の日は20度までしか上がらず雨の一日で気温差が十数度と変な日もありました。いずれ数週間のうちにもう梅雨入りするのでしょうね〜。
今となってはツキが変わったので良いと思いますが、ホントに先月は色んな事件が起きた月でした(人様には恥ずかしくて言えないことがほとんどなのですが…)。
その中でも先週の投稿前後での事件は、これまでの人生でも一・二を争うほどの痛みを、例えていうならもう一人子供が産まれてくるんじゃないかと思うほどの痛みを経験したものでした…。
それは、ひっそりと奥歯の被せ物の中で起きて…いたのです。
前週、痛みの原因が噛み合わせが悪いからと、かかりつけ医で削って調整しました。そして前日も再び痛みから緊急で予約を入れて通院して、そこでも噛み合わせということでちょちょっと削って調整してもらいました。
短時間の治療の後は、「あ〜、治ってよかった!病院に来てよかったぁ〜」と、そそくさと病院を後にしたのです。数十年来とても信頼している先生が土曜日に偶然いらっしゃったので、本当に神さまに救っていただいたと、これで一件落着です。
と、思いきやこれで話は終わらなかったのです…。その晩もシクシクしていた痛みは、翌日には激痛に変わり、触れるだけで気が遠くなるような…。
信頼していた先生だからこそ、この状態になった原因が「休みの日に遅くまで調子に乗ってあちこち歩きまわっていたから…」とか、「最近の睡眠不足で抵抗力が弱くなった…」とか自分に何かしらの理由をつけてました。が、いよいよのたうち回るほどの痛みになったので、とうとう日曜の夜の10時、24時間開いている病院に駆け込みました…。というよりやっとの思いで辿り着きました…という方が正しいかもしれません。
この医院の前を車で通るときに大きな黄色い看板を目にすると、「24時間の歯医者さんなんてなんだか営利目的な感じがして怪しいな…」なんていつも思いながら横を通り過ぎていたんですが、まさか自分がお世話になる日が来るとは思いもよりませんでした。
激痛の中、初めてお目にかかった先生は、とても物腰の柔らかい丁寧な先生でした。処置を行うたび激痛に喚き叫び、院内に響き渡ってるだろう私の大声と痛みで転げ回る私に、励ましの言葉を掛けてくださったり、本当に本当に優しく対応をしてくださいます。
突然の飛び込みで本当にハズレくじを引かされたようなものだと先生は思っているだろうなぁと心苦しく思いましたが、そんな私に全く余裕はありませんでした。
そして、麻酔は可能な限り打ってこれ以上追加することはできないのに麻酔が全く効かないという歯に対峙して、被せ物を取り除いていただきました。その間、治療は数十分続きましたが戦いののち、なんとか完了しました。
実は、被せ物の中で歯の神経が腐ってあごの骨まで炎症を起こしていたということだったのです…。
半分以上記憶も曖昧な部分もありますが、とにかく応急処置は終わり日付が変わって自宅に帰り着いたころには痛みも引いて、これまでのことが嘘のようなくらいに回復してました。今考えるとこちらに勤めていらっしゃる先生も仕事とはいえ24時間、緊急の患者さんも受け入れることもあるだろうし大変なお仕事だなと…。
治療が終わった直後は痛みもあってお礼もきちんと言えずに病院を後にしたので、帰り道では先生には何度も何度も心の中で感謝の気持ちでお礼を言いました。本当に神さまのように思えました。
結局は、何かに頼って流され自分の意思を表さなかったことが一番の問題の原因だったのだと思います。人生の教訓です…苦笑
そんな私はこれからもしばらくは歯医者さんへの通院は続きます…。
先週はそんな痛みの中、実は渾身のお料理と投稿でした。ここに書いた事件は作成完了後にあとは上げるだけ…のところから始まります。
久しぶりに痛みから解放された今週の投稿は、今が旬の「青梅の甘露煮」です。
梅の実は寒い雪の日じっと寒さをこらえ、温かな春の陽に十分に光を浴び、そんなときを経てこの時期にまるまると実ります。まるまるとした実はなんて愛おしい形、色、そして香りなんでしょうか。本当に梅の実を眺めていると、そっと手のひらにのせ大切に大切に包み込みたくなる、不思議と大らかな優しい心もちになれるからとても不思議です。
梅の甘露煮はこの梅の実をひとつずつ丁寧に洗い、拭いた後、ひと晩水につけアクを抜きます。翌日、針で数箇所に穴を開け、数回に分け丁寧に鍋に入れ、これまた丁寧に火を通すことを数回繰り返します。そのあとシロップに漬け込みますがこの時も丁寧さを欠かせません。少しでも手を抜くとすぐに皮がめくれてしまいます。今回もやっぱり皮がめくれないようにコツを掴むまでに沢山の青梅さん達に協力してもらいました。でも、梅好きの私にとっては沢山の梅の甘露煮に囲まれて眺めているだけでも幸せです!
甘露煮で梅を煮て出来たシロップには本来の甘さの中に、ほんのりと梅から出る酸味が加わって、甘酸っぱさのある爽やかな味になります。青梅の甘露煮はこの季節ならではの一品になります。
この梅の甘露煮に合わせた器は、プレスガラスの小さなガラスの器になります。繊細なこのガラスの器は、まるで蝶々が羽を広げ舞っているかのような曲線が描かれた形をしているのが特徴だと思います。光がさすとキラキラとガラスのカット面が輝きます。
大きさは掌におさまるサイズです。
どんな食べ物でも、一年を通じていつでもお使いいただけるかなりオススメの器です。
【品番#U212】プレスガラス角皿
サイズ:縦・横:11.0㎝ 高さ:2.0㎝
価 格: 1,800円 (税込) / 枚 (残り2枚、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:
[Product #U212] Square plate of pressed glass
size:(Width・Depth): approx 11.0cm / (Height): approx 2.0cm
price: ¥1,800/1 plate (Tax included)
stock: 2 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子