【品番#U213】朱塗撫子図菓子椀 ( Vermilion lacquer sweets bowl of Dianthus painting )
ちょうど蛍の季節を迎えました。
夕方日が暮れしばらくすると気温が下がり、お昼の薄着にはちょっと羽織るものが要るくらいに日が暮れて肌寒く感じ始める暮夜になると、水が入った田んぼの水面に村の灯が映り、これまでは真っ暗だった田んぼがうっすらと少しだけ明るく感じます。
夕食の支度をしていてハッと時計をみると夜の20時位でしょうか、慌てて川に散歩に出かけます。それはこの時間前後の30分くらいが蛍がいちばん飛んで蛍見物にはいい時間帯だからです。
川のせせらぎの音に合わるように蛍があちらこちらに飛びまわりその風景には本当に心が和みます。やわらかい光を放つ蛍たちが川の水面と真っ暗な草むらを飛び交う姿に気持ちが落ち着きます。
まだ息子が小さかった頃はよく手をつないで蛍を見にお散歩に行ったなぁなんて想い出しながらも、今年もこうして蛍の季節を迎えることができ、毎年同じようにこの風景でこの時間を過ごせることを「ありがたいな」と感じたりもします。
何を作ろうかなぁ~と今週も考えていたんですが、沢山の本の中で今週は「料理珍味集」から「こしょう飯」にすることにしました。
こしょう飯は、ご飯に割り胡椒をパラパラとふりかけ鰹出汁を注いだだけの一品です。ですが、素朴な中に本当に美味しいお料理です。白飯を口に含んだときに奥でパチリと感じる食感の割り胡椒はまたなんとも言えず、これに鰹の風味も合わさってこんなにシンプルなのにとっても美味しいからなんとも不思議です。
江戸時代のお料理にはこしょう、山椒、わさび、唐辛子、柚子、ねぎなどの香辛料、香辛野菜類を使って美味しさを工夫していたといいます。
このお料理に使ったこしょうとはこの時代に砂糖とともに中国やオランダから輸入され、うどんの薬味として、汁の吸口としても使われていたんだそうです。
色んな香辛料を組み合わせることで、シンプルな料理にも意外な美味しさが生まれることを楽しんだのでしょうか。こういった作り方はアイデアとして現代に暮らす私たちには案外と新鮮に感じられますよね。
今回合わせた器は朱塗りの菓子椀になります。
図柄は撫子です。見返しには撫子に吹き流しの蒔絵が描かれています。こんなに素敵な図柄だと、蓋を開けた時にきっと思わず「わぁ〜綺麗」と声が出ますよね。
これからの季節には夏野菜の煮物、果物やデザートなどもいいのかなと思います。
カメラは素人の私にとって漆器の写真を撮るのはとても大変で、毎回四苦八苦しています。なかなか器の良さが写真では分かり難いかと思いますが、もっと違った角度からも見てみたいと思われましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
【品番#U213】朱塗撫子図菓子椀
サイズ:直径:13.5㎝ 高さ:5.0㎝ (蓋)12.3㎝ 高さ:2.8㎝
価 格: 5,500円 (税込) / 枚 (10客あり、5客バラ売り対応可能 5客セット売り)
状 態:良好
備 考:1客蒔絵部分にスレがあります
[Product #U213] Vermilion lacquer sweets bowl of Dianthus painting
size:(Diameter): approx 13.5cm / (Height): approx 5.0cm
price: ¥5,500/1 plate (Tax included)
stock: 10 in all (5 pieces are possible to sold individually, other is not individually)
condition: favourable condition
note:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子