【品番#U214】鍋島手 柳に離れ馬 ( NABESHIMA Like with drawn Willow and Horses )
先週から金曜日に予定しているワークショップのイメージを描いていたのですが、なかなかしっくりこなくて時間ばっかり過ぎて、焦ってます。
ちょっと遅れました…かなり遅れてしまいましたが、お料理が準備できたのでアップします。
そんな根詰めの最中、少し息抜きに実家の庭先にたくさん生っているスモモを採ったりして気分をリフレッシュしてますが、これがまた甘くて美味しくて!!ついつい大人げもなく採りながらその場で食べたりします。
このシーズン、まずは梅が実り始めると、次に杏、 ヤマモモ、そしてスモモ…としばらく立て続けに初夏の果実の収穫作業が続きます。
どれも似たような形をしていて丸々としたなんともいえない魅力的な形でありつつもかわいい形の果実たちです。ですが色合いはそれぞれ違っていて、どれも本当にきれいな色をしています。みればみるほどその姿にうっとりとします。
今年の梅からはじまったこの一連の収穫もピークを過ぎ、少し落ち着いてきました。私は一体いつの頃くらいからこの時期こんなにまるで何かに取り憑かれたかのような感じになって収獲作業に没頭してするのかと、ふと振り返ってみました。いつからとははっきりとした記憶はありませんが、今にして思えば幼い頃に祖母や母が「○○町の梅を何キロ頼んだ!?」とか、「今年は塩加減をどれくらいの塩梅にしようか…」など、この時期になるとよく耳にしていたなぁと想い出しました。「そんなことなんてどうでもいいじゃない」と子供心に思っていたのが記憶をよぎりますが、私もいつの間にか母や祖母と同じようになっているのでちょっと笑えます。
そして今年も一連の収穫作業を楽しみながら、またこうしてこのシーズンを無事に送れたことに心から感謝の気持ちが沸いてきます。
これからも梅で楽しめる季節は梅で存分に楽しみたいと思っています。
そして、またワークショップの準備に取り掛かります。金曜日は間近ですので…。
今週は「けんぴん」を作ってみました。
このお料理は小麦粉にくるみと黒胡麻に砂糖を加えたものを水で溶いて、味つけのかくし味にほんの少しのお醤油を混ぜます。というわけで本当にシンプルなお料理です。
今回は江戸時代に日本で最初に出されたお菓子の製法書である「古今名物御前菓子秘伝抄」というものを参考に作ったのですが、食べた感じは「ゆべし」のような感じで…はじめに試作した時は醤油が甘辛くお菓子というよりこれはなんと表現したらいいのでしょうか、やたらと喉が渇くような味に仕上がってしまいました。試作を重ねて今回は少し薄味にしたものが美味しいという結論にたどり着きました。なので薄味がオススメです。
調理法は簡単なのですが、完成図がイメージしづらいのでいつものようにちょっと大変でしたが、今回も楽しく作ることができました。いつの間にか、失敗を恐れないという気持ちが鍛え上げられていることに気付かされました。
そして今回は鍋島手の「柳に離れ馬」の図柄の器を使ってみました。
あまりこの手の図柄は人気ではないようですが、正直、私もあまり得意ではない図柄でした。こちらの器は以前、馬年のお客様が干支の図柄の器を探しているとお聞きして探し求めた器になります。
でも今こうして手にとってまじまじと器を見てみるといい器だなぁと感じます。口台からみる器の雰囲気がなんとも骨董の器らしくて、まるでこれまでずっと家にあった器と言わんばかりの雰囲気を醸し出す器です。今度機会があれば大好きなカステラを食べるときにこの器を使ってみようかななど思います。
5枚のうち3枚の状態は良いのですが、他2枚はほんの少し欠けていて気になる方は金継ぎをお薦めします。気になる方がいらっしゃればお問合せください。お待ちしております。
【品番#U214】 鍋島手 柳に離れ馬
サイズ:直径:14.5㎝ 高さ:5.0㎝
価 格: 5,500円 (税込) / 枚 (5枚あり、2枚カケあり)
状 態:良好
備 考:カケのある器を希望される際はお問い合わせください
[Product #U214] NABESHIMA Like with drawn Willow and Horses
size:(Diameter): approx 14.5cm / (Height): approx 3.5cm
price: ¥5,500/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all (Two of them are chipped dish)
condition: Almost favourable condition
note: Ask us if you want chipped dish
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子