杜鵑草 器と、そのまわり hototogisu

【品番#U156】くらわんか皿( KURAWANKA plate)

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最近では田んぼの稲穂も徐々に色付き始めたのが分かります。「暑い暑い」と言ってた今年の酷暑の夏もようやく峠を越え季節は秋へと入ったように感じます。
今年はお盆を挟んで少しだけ夏休みをとりました。ここ数年はコロナウィルスの流行のせいで行きたいところにもなかなか思うように行けず、会いたい人にもなかなか会えない日々が続いたので、思い切って久しぶり足をのばしてみました。
そんな意味では久しぶりに満喫した夏休みになりました。
 
ところで足をのばした先というのは「中津江村」です。大分県と熊本県の県境にある中津江村といえば、2002年に開催された日韓ワールドカップの際、サッカーのカメルーン代表の選手が合宿していたところといえば聞いたことがあるかもしれません。
四方に熊本県の菊池、九重や阿蘇、大分県の日田に囲まれたところです。その四方の土地へは何度も訪れているのに中津江村だけは未だ一度も訪れたことがありませんでした。
以前、ふとしたきっかけですごく素敵な女性がこの中津江村に住んでいらっしゃるという話を聞いていて、その時の話がずっと忘れられず、いつかその方にお目にかかりたいとずっと思っていたので、今回は思い切ってその方に会いに行ったのです。
 
私の暮らす福岡から中津江村は車で2時間半ほどで辿り着きますが、今回は高速道路を一切通らず、下の道から行ってみました。
深い深い山合いを通りぬけ、本当に自然を目の当たりにした景色には綺麗だと語るよりあまりの自然の大きさに息をのみ言葉で言い表せない自然の姿に見入ってしまいました。
行く道程のところどころでネットがつながらないという状況の中、ひとりで車を走らせることがいつになくちょっと怖さを感じ、実のところ、ハンドルを握りしめ、山の木々や花々をゆっくりと見る余裕がありませんでした。
 
やっとの思いでようやく辿り着いた中津江村で、お目にかかることができたその方は可愛い猫ちゃんと二人家族でご自宅で暮らされていていました。
その方は年齢は80歳代とお聞きしていましたが、まったく年齢を疑うほど若々しくチャーミングな方で驚きました。
そして、その暮らしに必要なものの殆どは手作りだとおっしゃっていたことがまた驚きです。ご自分で着る洋服をはじめ、生活に渡るありとあらゆるものを買うということがほとんど無いんだそうです。
作ることが楽しくて、見立てるものを生み出すということを心から楽しんでいらっしゃる生活がそこにはありました。
 
そんな生活の様子や、作られたものをひとつひとつ見せていただき、たくさん話を聞かせていただきました。その中で特に感動をしたものをご紹介します。
それは、その方が昔、実際に経験をされた村の生活の様子を和紙を使って作った人形で再現したジオラマのようなものがありました。
田植えの様子、村の花嫁さんが嫁ぐ様子、茶摘みをして村の女性数人でむしろの上で茶葉を揉む様子、などなど。
それぞれ場面を分けてそれはそれは丁寧に、そしてまるで当時の風景がそのまま映し出されたかのように引き込まれ、頭のてっぺんから足のつま先まで、鍬を持つ腕、田植えで腰を曲げた時の着物のシワの一本まで、そして原木椎茸の栽培の様子など…。
紙人形なので顔(目鼻口)はないのですが、それでも人々が作業を楽しみながらやっている表情が想像できるんです。
「この椎茸はどういう風にして作られたんですか?」とお聞きすると、
「紙粘土でひとつひとつ作って色を塗ったのよ。」とその方はそう話してくださるイキイキととても綺麗な笑顔、そして瞳はキラキラとして本当に可愛いんです。
他にもカゴに入ったお野菜や、田植えの苗も何から何まで、すごい!の驚嘆のひところです…。
 
他にも「糸掛曼荼羅」もご自身のアイデアでコースターにしていくつも作られていました。私はこの糸掛曼荼羅の魅力というものが今ひとつ分からなかったのでお伺いしたところ、「やっている時は夢中になって、まるで写経をしているような感じかな」とおっしゃってましたが、この糸掛曼荼羅の魅力というものに初めて少しだけ触れられた気がしました。
 
「あー私もこういう風に年齢を重ねていきたいな」と本当に良いお手本となる生き方、暮らし方を見せていただきました。
うまく言葉で表現できませんが、どうしたらいいのかな?といつも日頃から楽しみながら何かを生み出す楽しさ、今あるもので工夫を楽しみながら暮らす時間はとても豊かで幸せに感じられました。
必要なものとそうでないものの見極めは物に限らず、その生き方にも反映されるんだろうな…。と、今回訪問をさせていただきながら感じました。
今回はその方の本当に一部分に触れさせていただいただけでもこんなに感動と得るものがあったので、これからもっともっといろんな話を聞かせて、教えていただきたいと思う今回の旅でした。
 
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今回作ったお料理は「茄子のからししょうゆ漬け」です。
この茄子は先日90歳を迎えた父の畑になっていたもので、今年もたくさんの茄子が獲れました。
収穫も終わりに近づいてきたものなので、決して綺麗なものではありませんが、それでも歳をとり趣味とは言え楽しみながらも大切に育てている父の畑のものなのでどうにか最後までこの茄子を無駄にしないようにと作ってみました。
茄子は切っているそばから黒ずんでくるので、切ったらすぐにあらかじめ合わせておいた漬け汁に入れ、あとはよくもんでしんなりとしたら軽く汁けを絞流だけです。
これに紫蘇とみょうがの薬味を添えてみました。これで父の畑の夏野菜も終わりに近づきこれからはいよいよ秋の収穫物の季節がやってきます。とても楽しみです。
 
今回使った器は「くらわんか」です。このくらわんかは以前にもご紹介した事がありますが、
素朴なお料理から洋風なデザートまでまぁ本当にありとあらゆるお料理をおおらかに包み込んでくれる器です。
この形状はいったい誰が思いついたんだろうと使いながらいつも感心します。
 
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【品番#U156】くらわんか皿
サイズ:直径:14.0㎝ 高さ:4.0㎝
価 格: 4,500円 (税抜) / 枚 (2枚あり、バラ売り対応可能)
状 態: 良好 
備 考: 1枚カマキズあり
 
 
[Product #U156] KURAWANKA plate
size:(Diameter): approx 14.0cm / (Height): approx 4.0cm
price: ¥4,500 (Tax included)
stock: 5 plates in all
condition: favourable condition
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
〇当サイトのメールフォーム(contactより)
〇杜鵑草(info@hototogisu.me)へのメール
facebook, Instagramのメッセージ
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U217】染付松と菊文様八寸皿
サイズ:直径:24.5㎝ 高さ:3.5㎝
価 格: 5,500円 (税込) / 枚 (5枚あり)
状 態:良好
備 考:

[Product #U217] Big flat plate with drawing Pain and Chrysanthemum
size:(Diameter): approx 24.5cm / (Height): approx 3.5cm
price: ¥5,500/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all
condition: Almost favourable condition
note:

骨董の器は通販も対応しております。
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

 幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 

短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。

骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

Facebookページ
器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

 

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。

結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

 

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

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地帯名称 南九州 北九州 四国 中国 関西 北陸 東海 信越 関東 南東北 北東北 北海道
県名 熊本県
宮崎県
鹿児島県
福岡県
佐賀県
長崎県
大分県
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香川県
愛媛県
高知県
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神奈川県
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宮城県
山形県
福島県
青森県
岩手県
秋田県
 
サイズ 重量(kg)                        
60 2kg迄 500円 500円 600円 500円 700円 800円 800円 800円 800円 1,300円 1,300円 1,700円
80 5kg迄 580円 580円 850円 580円 950円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,550円 1,550円 1,950円
100 10kg迄 1,000円 1,000円 1,200円 1,000円 1,000円 1,250円 1,250円 1,250円 1,250円 1,800円 1,800円 2,200円
140 20kg迄 1,250円 1,250円 1,350円 1,250円 1,450円 1,550円 1,550円 1,550円 1,550円 2,050円 2,050円 2,450円
160 30kg迄 1,500円 1,500円 1,600円 1,500円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 2,300円 2,300円 2,700円
  10kg迄増 250円
170   2,200円 2,200円 2,300円 2,200円 2,300円 2,400円 2,400円 2,400円 2,400円 2,800円 2,800円 3,200円
180   2,450円 2,450円 2,550円 2,450円 2,550円 2,650円 2,650円 2,650円 2,650円 3,050円 3,050円 3,450円
200   2,950円 2,950円 3,050円 2,950円 3,050円 3,150円 3,150円 3,150円 3,150円 3,550円 3,550円 3,950円
220   3,450円 3,450円 3,550円 3,450円 3,550円 3,650円 3,650円 3,650円 3,650円 4,050円 4,050円 4,450円
240   4,450円 4,450円 4,550円 4,450円 4,550円 4,650円 4,650円 4,650円 4,650円 5,050円 5,050円 5,450円
260   5,450円 5,450円 5,550円 5,450円 5,550円 5,650円 5,650円 5,650円 5,650円 6,050円 6,050円 6,450円

※税別価格表示
※沖縄については別途料金を適用させて頂きます。
※離島については、別途実費をご負担お願いします。

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