【品番#U137】染付山水図変形皿 ( Deformation dish Dyed Landscape Map )
ふとしたきっかけでこれまで自分の中でバラバラで存在していたことが、パッと線で繋がる感覚ってありませんか。タイミングやシチュエーションによってその内容がとても興味深いものになったりもします。
学生の時には全く興味もわかなくて素通りしていたことが今更この年齢になって思い当たることってありますよね。
今回はほんの些細なことがきっかけで歴史上の人物、神功(じんぐう)皇后について触れてみます。
神功皇后は第十四代仲哀(ちゅうあい)天皇の妻として二世紀から三世紀に活躍されたという歴史上の人物なんですが、仲哀天皇と共に九州に遠征された期間があったようで、そのときの話になります。
不幸にも仲哀天皇はこの福岡で崩御、お亡くなりになられました。その当時、仲哀天皇の皇子(のちの第十五代応神(おうじん)天皇)をご懐妊されていた神功皇后は身重でありながら、この福岡から海を渡り新羅を平定し、帰還後に宇美(うみ)(福岡県宇美町)にて皇子を出産されたという話。なんてすごくたくましい女性なんでしょう…
神功皇后はこの地で仲哀天皇の御霊を祀(まつ)られたそうで、これが香椎宮 (かしいぐう)(福岡県福岡市)の起源となったという話です。ちなみに宇美(うみ)八幡宮(福岡県宇美町)は今では安産の神様として地元の人たちに親しまれています。
他にも神功皇后が、ここ福岡の地に神田を開拓するために用水路を作られたという話もあります。それが裂田の柵(さくたのうなで)といって日本最古の用水路として那珂川(福岡県那珂川市)に今もその姿を残しています。
実は、ふとしたきっかけでここに行ったときに説明板に書かれた神功皇后の話に感激したのがこの話の始まりだったんです。あっ、裂田の柵の話についてはまた別の機会にさせてください。
本当のことは誰にも分かりませんが、現在まで言い伝えられているのは、神話も含め少なくとも全くの偽りではないんだろうなぁと思いを巡らせます。
私の生まれ育った、この福岡のしかもほんとうに身近な街々を今から千八百数十年も前にこんなにアクティブな女性の皇后様が活躍をしていたのかと思うと、とても趣き深く感じます。深く知る機会を与えていただいたこと、とても嬉しく思います。
ちなみに香椎宮は私の氏神様で、これも何か縁を感じたりします。
今回ご紹介する器は、染付山水図変形皿になります。
余白が綺麗な図柄です。
一見、取っ付きにくそうに感じたりもする器ですが、一度使い出すととても使いやすい器だと思います。
その魅力はなんと言っても少量のお料理をそれなりにキチンと一品に見せてくれるところです。
残ってしまったおかずを少しずつ数種類盛り付けるのもいいですね。
もちろんお菓子やフルーツにもお使い頂けますね。
Styling & Photo : Akiko Oho
Props & Location : Hototogisu
【品番#U137】染付山水図変形皿
サイズ:ヨコ:18.8㎝ タテ:10.7㎝高さ:2.0㎝
価 格: 1,800円 (税抜) / 枚 (8枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:
[Product #U137] Deformation dish Dyed Landscape Map
size:(Width): 18.8cm (Depth): 10.7cm (Height): 2.2cm
price: ¥1,800/1 plate (Tax not included)
stock: 8 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子