【品番#U153】sold out-染付楼閣山水図なます皿 ( Lobed bowl with painting of landscape and pavilion )
先週は仕事で鹿児島へ行ってきました。
鹿児島市内へ行くのは二十数年ぶりで、新幹線で博多からだいたい1時間30分から2時間のあいだで鹿児島に到着するんですね…。日ごろ車で移動する私にとっては本当にあっという間にという感覚でした。
私にとってこの久々に訪れた鹿児島は、とてもいい日を過ごせた場所だと思っています。
鹿児島に行ってみて感じたのは空が広くて大きいな~とか、なんというかすべてがのんびりと大らかで大きいということです。なぜなんでしょう、言葉にして具体的に説明をするのが難しいのですが、そんな風に感じました。
やっぱり桜島が中心にどんと構えていて、その存在から雄大感を感じ取ったんだと思います。これは日ごろ暮らしている福岡では決して味わうことのない街の雰囲気だと思います。
もうひとつ言えることは食べ物、本当に食材が豊かで美味しいんです!今回は滞在時間も短かくそんなに多くの食材を味わった訳ではありませんが、特にお肉を使った料理は美味しかったです。
美味しかったといえばそれまでなのですが、口にするすべてのものが美味しい。そして印象的だったのはお醤油の味です。とても甘く同じ九州の中でもこんなに違うのには驚きでした。
私がずっと前から様々な部分でかなり大きく影響を受けるくらい大好きな作家の向田邦子さん。若い頃には骨董に対する向き合い方も向田邦子さんに憧れました。
今回、何より嬉しかったことは、その向田邦子さんの展示物が数多くある近代文学館を初めて訪問することができたことでした。この地を故郷として愛した向田邦子さんのものに実際に見て触れたことで本当に感激、感激の連続でした。
この文学館には鹿児島で少女時代の数年間を過ごした向田邦子さんの他にも鹿児島と特に縁の深い作家たちの展示物も数多くあり、彼らが愛した鹿児島という視点でこの地に触れ共感することができました。
そんなこんなで結局ここだけで何時間滞在したでしょう…。来たときと帰るときでは同じ風景が違って感じるくらいになっていて、情緒的にも鹿児島はいいところだなあと思うようになっていました。
今思うと、鹿児島に行って仕事をする中で日ごろとは違った自然、文化や風土に触れて何かしら充電することができました。
まだまだ歴史的な部分での鹿児島には触れていないので、これからもちょっとずつ足を運んでまだ見ていない鹿児島にも触れてみたいと思います。
もちろんお仕事も頑張っていきたいと思います!
今回ご紹介する器は、染付のなます皿です。図柄は楼閣に山水図になります。
骨董の器にはこの山水図というものが多く見られますが、今回のなます皿には図柄の上の方に、太陽なのか?月なのか?微妙な意匠が描かれています。このような図柄はあまり見かけないので面白いと思いました。
そこで今回はこれを月に見立て雲の間から見え隠れする月…そんな雰囲気をイメージし器の月に対してたなびく雲を羊羹で見立てて横に盛り付けてみました。
最近では陽が沈み夜になると秋の虫の音も聞こえ始めました。日毎に秋が深まっていくのももうすぐですね。
こちらのなます皿はしっかりと時代もあってとても良い器で、骨董の器をまだ手にされたことのない方にはオススメの器です。
口台部分にカケがあるものがありますが、お使い頂く分には問題のない程度のものです。
【品番#U153】 染付楼閣山水図なます皿
サイズ:直径:14.5㎝ 高さ:3.5㎝
価 格: Sold out
状 態:少々難あり(口台部分)
備 考:江戸中期
[Product #U153] Lobed bowl with painting of landscape and pavilion
size:(Diameter): approx 14.5cm (Height): approx 3.5cm
price: Sold out
stock: none
condition: having a little bit not good portion
note: Middle Edo era
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子