【品番#U155】色絵長月図なます皿 ( Lobed bowl with drawing October atmosphere )
先日、ある雑誌を読んでいると「澄ます」という言葉にふれた記事がありました。
その時、感覚的にあらためてとてもいい言葉だなぁ~と感じました。
読み終わったあとも、どうしてもこの“澄ます”という言葉のもつ響きが私の心に残って仕方がありませんでした…。
と言うのも、骨董の器を好きになった頃から物を見るときには澄んだ目、澄んだ心でいたいなと常々思って意識していたことだったからじゃないか…と感じたんだと思います。
その言葉のもつ意味など調べたことはなかったので、今回あらためて広辞苑を引いてみました。
「澄ます」という言葉には色々な意味を含んでいましたが、いくつか拾って書き綴ってみました。
すます(澄ます、清ます)
〇濁りを除いて透き通った状態にする。また、曇りを取り去り冴さえた状態にする・・・「心が澄んだようだ…」
〇注意を集中する・・・「耳を澄ませば…」
〇(動詞の下に付いて)その事を完全にしおおせる意を表す・・・「あの人になり澄ます」
〇(自動詞的に)何事もなかった顔付きをする、きどる、平気な様子をする・・・「お澄ましさん」
今回、記事の一文でさらに目に留まったのが「気にかかる事を済ませたら心が澄んできます」という文章です。
心を澄んだ状態にするためには、心に留まるものごとを済ませることがいちばんです。そう思いました。
よくありがちなのは、ものごとの本質を見ずにその周りの事情に左右されてしまうことです。
「これをやり切りたいけど、あれがあるから…」とか、「あの人が何か言うから、これがやれない」とか、こういった理由で自分自身の心に留まる(気にかかる)事を済ます(解決する)ことができないのかな…と。
この記事を読んで、なにかつっかえが取れて心が澄んだ状態になりました。
もしかすると、このことが私の心の中で引っ掛かっていた済ますべき心の整理…だったのかもしれないなと思いました。
『心を“澄ます”道は、仕事を“済ます”ことから生まれる』…と記事はまとめていました。
今日からまたその言葉を日々の教訓にして、自分自身と向き合いよくよく折り合いをつけながら周りに左右されずにものごとの本質に向き合って残さず済ませるようにしたいと思いました。
いい季節になってきました。
秋の澄んだ青空のように、澄んだ心でいられるようにしたいなと思います。
器のご紹介をします。
今回ご紹介する器は秋草図柄の色絵のなます皿です。
お月さまに芒(すすき)と菊が窓絵に描かれています。この季節にぴったりの図柄だなと思い図柄のタイトルを私の独自の思いから長月図とつけてみました。
秋の黄色を金彩で表しているように見立てて稲穂の実りを金彩で表しているのかと想像します…。
金彩は盛り付けたお料理をとてもシブく硬派な面持ちでカッコ良く見せてくれます。
本当に素敵な図柄でこのまま飾っておきたいくらいの器です。
【品番#U155】色絵長月図なます皿
サイズ:直径:15.5㎝ 高さ:4.8㎝
価 格: 2,900円 (税抜) / 枚 (10枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:幕末
[Product #U155] Lobed bowl with drawing October atmosphere
size:(Diameter): approx 15.5cm (Height): approx 4.8cm
price: ¥2,900/1 plate (Tax not included)
stock: 10 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note: the end of the Edo period
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子