【品番#U157】輪島塗 富士松図平皿 ( Wajima-nuri flat plate of drawn Fuji and pine )
昨日は台風の影響で九州にも大雨が降りました…。
そんな予報も無かったときに予約した九重に行ったときの話です。
九重連山の中心にある坊がつるに法華院温泉山荘というところがあります。あんなに厳しい山の中に建てたのには登山客のためにというくらいにしか知りませんでした。
でも、実はその前身は法華院としてこの地で栄えていた山岳信仰の寺院として開かれ、明治時代まで重要な役割をしていたようです。
もうお寺は見ることはできないのですが、そういった過去があったということもその土地の話を聞いて初めて知ったことです。法華院だけでなくその他にもいくつか建てられていた山岳信仰の拠点が明治時代におこなわれた神仏分離によって、今ではその当時の姿を見ることができないのは残念です。
でも、よく思えば今回の悪天候のおかげかもしれません。
地元の方々とゆっくりお話する機会がもてたことで、今まで知らなかった九重連山について色々知ることができたと思うと、この天気にも感謝です。
偶然、牧ノ戸峠の喫茶店で手にした写真集は九重連山の風景を撮ったもので、法華院温泉山荘に勤めていた人が撮影した写真集でした。その写真集から、法華院とは…という話や、今回登山道とは別に遊歩道があることを知ってとにかく嬉しく歩いてみたい…というような思いにつながるところがまた不思議です。
ところで、私にとって九重で最も嬉しいことといえば、やっぱりたくさんの木々や山野草を目にすることができることです。そのためについつい見たくなったら九重に足が向きます。
やまなみハイウェイ沿いの長者原にあるタデ原湿原があることは知っていましたが、これまでに訪れたことはありませんでした。でも地元の方からの勧め…「今日はあいにくの雨模様だけど風が無いから回っても良いかもね!?」…というひと言で湿原の遊歩道を巡ることを決めました。
湿原で見つけたとても小さな草花達は色も形もハッキリとしていて次から次へと様々な種類が目に飛び込んできます。あれも!これも!と、もう見つけたときには感動です。
また、湿原から雑木林に入るとそこは緑一色が行き渡るのです。雨で洗われた木々や葉っぱはイキイキと感じられ、風の音や匂い…。また緑色の世界は画像では決して表現できない色調です。
名前を知らなかった木々を間近で見たり、違いの分からなかった木々を触り葉を見比べたり、五感で感じられますます九重の自然に魅了されました。
なにより不思議なのは、この湿原を歩いている時間だけは、雨が止んでいたことです。
こちらは輪島塗の取り皿になります。図柄は富士山と思われる山が描かれており、近景に松林が描かれています。
松林からおだやかな海を望み、遠くに見える富士山といった感じでしょう。松は高蒔絵になっています。なんともオメデタ感が溢れる図柄です。
ちょっと気が早い感じもしますが、お正月の什器には持ってこいです。
普段使いではガラスの器などの受け皿として、そして季節の木の葉を添えてみてはいかがでしょうか。
お皿の縁がちょっと開いていているので上品に感じさせ、またとても使い易い器かと思います。
状態は良好です。
九重の美しい風景に魅了された人々は多く、その中のひとりに文豪、川端康成も居ることも知りました。
作品として九重の魅力を語った「波千鳥」がありますが、さっそく帰ってアマゾンでポチりました。
【品番#U157】輪島塗 富士松図平皿
サイズ:直径:15.3㎝ 高さ:4.0㎝
価 格: 3,200円 (税抜) / 枚 (5枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:
[Product #U157] Wajima-nuri flat plate of drawn Fuji & pine
size:(Diameter): approx 15.3cm (Height): approx 4.0cm
price: ¥3,200/1 plate (Tax not included)
stock: 5 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note: Edo-era
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子