【品番#U173】輪島塗鶴図梅椀 (Wajima-nuri plum bowl of Crane painting)
立春が過ぎだんだんと暖かくなってきます。これから梅の花がほころぶ季節を迎えいよいよ春が近づいてきます。
私の家の庭には大好きなしだれ梅があります。この家に移ってきた時に友人に引っ越しのお祝いにプレゼントしてもらい、念願で手に入れたしだれ梅です。
梅の花言葉を調べると「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」と出てきます。寒い風の中、忍耐強く忠実にぷっくりと丸く膨らんだ白や赤の蕾はこれまで氷のように冷たく無色だった季節に温かい色を添え、なんとも可愛らしく、またとていじらしく感じます。やがて花を咲かせる梅の花は、また上品でそして高潔だっていうことでしょう。そう思うと腑に落ちます。
この梅は鑑賞だけでなくそのあとは梅の実を実らせます。そしてその実は梅干しだったりと形を変え私たちのからだにとても良い食べ物として取り入れ、花を咲かせたあとも活躍します。また、梅の実がなる頃になったらそのことについてご報告しますね。
こうやってあらためて梅のことを想うと、立春のこの時期には欠かせない主役といってもおかしくないくらいです。
最近では庭に佇むしだれ梅を眺めながらいつ咲くのだろうかと、毎日毎日とても心待ちにしています。
そして今回ご紹介する器は梅椀です。
もともと梅椀は5種類の椀種が入った椀盛りのことで、梅の花の花びらが5枚あるところからこの名前がついたと言われます。
大きさが少し大きめでなんとも不思議な形をしています。卓袱料理の尾鰭椀にも似ています。ひょっとすると同じなのではないのかなと思ったりもします。
ずいぶん前の話ですが、まだ骨董の器を集め始めた頃はあまり興味を持って見ていませんでした。むしろこの類のお椀は苦手でした。その理由はこのお椀の形状だと思います。
一般的なお椀を大きくした様な、一見するとなんとも不思議な形だと映ったからです。
一体このお椀に何を盛りつけるんだろうと思っていたのですが、大人になり自分で料理をするようになってからは、これまで不思議に感じていた形や大きさがとても魅力的に感じます。
パスタやデザートを盛り付けて見たりスープを入れてみたり、そもそも梅椀と呼ばれるいわれを知ることで、新しいメニューや盛り付け、アイデアが湧いてくるからです。デザート5種、スープの具材を5種、などなど…蓋を開けたときの驚きをイメージしながら考えただけでワクワクしますね。
最近では状態の梅椀をあまり見かけなくなりました。こちらの梅椀も久しぶりに仕入れられたものです。状態はまずます良好です。
【品番#U173】輪島塗鶴図梅椀
サイズ:直径: 18.0㎝ 高さ:10.5㎝(蓋を閉めた状態)
価 格:¥2,700(税抜) / 客(5客あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:明治時代
[Product #U173]Wajima-nuri plum bowl of Crane painting
size:(Diameter): approx 18.0cm (Height): approx 10.5cm
price: ¥2,700/1 plate (Tax not included)
stock: 5 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note: Meiji-era
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子