【品番#U175】色絵蓋付茶碗 ( IROE Rice bowl with lid )
ここ数日、冬に逆戻りしたかのような冷え込みで福岡でも雪が降りました。雪はあっという間に降り積もり、やっと咲いた梅の花にはみるみるうちに雪が降り積もり、その様子を窓越しに眺めながら春の訪れはもう少しお預けなのかなと思うと、余計に春が待ち遠しく感じました。
私の実家の庭には白木蓮の木があります。木蓮の花は冬の間は寒さを耐え忍ぶかのように温かでふわふわの毛皮を纏い硬くぎゅっとしまった蕾の姿でいます。その木蓮が春の訪れを少しずつ感じているのでしょうか、2月に入った頃から硬い硬い蕾を少しず開こうとしています。
先週はその木蓮の花を採ってきて仕事に使いました。いつもそうなのですが、仕事で使い終えた花たちは花瓶に移し変えキッチンに置くことにしています。また思いついた時にいつでも使えるようにと、それと何より花を粗末にしては花たちに申し訳ないのでそうすることにしています。
先日、洗い物をしていた時のことです。その花瓶にふと目をやると、あの硬い蕾の木蓮がまるで「暖かくなったから毛皮はいらないよ」とまるで言っているかのように纏っていたふわふわの皮を脱ぎ去って、下からは艶々の白の花びらを覗かせていました。その様は何とも言葉ではいい表せないほど美しく、とても魅力的でどこか神秘的な感じにも映りました。
こうしてまじまじと見ることのなかった花木蓮の自然の営みにあらためて感激しました。
今回ご紹介する器は色絵蓋付碗です。こちらは茶碗と言っても蒸し物などに向く蓋付茶碗になります。
見込みは描かれておらず白磁のシンプルなものです。
最近ではあまりこういった蒸し物にむく形状のお碗は見かけなくなった気がしますが、あらためて見てみると案外アレンジがきいていいの器はだなと感じます。
今回はそんな使い方のアレンジ方の一つとして、蓋はあえて使わず経木(きょうぎ)を使って見ました。経木は私たちがまだ小さかった頃に今で言うラップの代用としてお肉や魚を包む包装紙としてまた蒸し物などを包む時に用いられてきたのですが、時代の流れと共に見かけなくなっていました。経木で包まれた食べ物は木の皮の香りがほんのりとうつり美味しく感じられます。また食べ物からでる水分を径木が素早く吸収することから防腐効果もあり、最近ではあえて経木を使うことの出てきたようです。
もうすぐひな祭りです。雛祭りと言えばちらし寿司なのですが、今年はこうした器に経木を使って蒸しちらし寿司としてアレンジを楽しまれてはいかがかなと思いご紹介してみました。
【品番#U175】色絵 窓絵梅図皿
サイズ:本体(口径): 約10.5㎝ (高さ) 約9.0㎝ (底径) 約4.3㎝
価格: 2,800円(税抜)/客
備考:10客あり バラ売り対応可能
[Product #U175] IROE Rice bowl with lid
size: (Diameter): approx 10.5㎝ (height) approx 9.0㎝ (Foot diameter) approx 4.3㎝
price: ¥2,800/plate
stock: 10 in all (possible to sold individually)
condition:favourable condition
date:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子