【品番#U134】染付山水図 長皿 ( Rectangular plate of Dyed Landscape Map )
福岡ではまさに桜が満開で、今週末には散り始めるくらいに今年の桜は早咲きでした。
気温も20度を越えた今日は桜の香りがただよって、胸の奥から香りを吸い込みエネルギーを感じ取りました。
すっかり郷土料理の魅力にはまった私は今回、学生時代を過ごしたとても想い出深い長崎の郷土料理「アルマド」をちょっとアレンジして作ってみることにしました。
作るにあたり「アルマド」についてをちょっと調べてみたところ、オランダ語「アルマトーレ(包み込む)」が名前の語源といわれ、赤く色をつけたゆで卵を魚のすり身で包み込んで揚げたものです。ちなみにアルマドの語源にはポルトガル語やスペイン語など諸説あるようです。
アルマドは長崎でのお祝いの席で出される縁起がいいお料理として親しまれています。ピンク色に色付けたタマゴは竜の目の勢いを表すようにも感じます。
他にハトシというエビなどのすり身をパンに挟んで揚げる揚げパンなどなど長崎の文化を感じさせる料理がいくつもありますが、江戸時代の鎖国が続いた中でも海外との交易をおこなっていた長崎らしい郷土料理だと思います。
今回、私は卵に色をつけるのに食紅の変わりに赤ワインを使ってみました。赤ワインに漬け込むのが良いのではないかということを料理人さんにお聞きして、さすがのアイディアだと思って取り入れてみました。
赤ワインといえば牛肉かな?と牛肉で包むことにしました。でもこれだと包んだお肉が割れたり、何度やってもなかなかイメージ通りにはいきませんでした。
最初の試作のときは鶏肉でうまくいったので、牛肉でも同じだろうと正直ちょっと安易に考えていたのが良くなかったのだと思います。
結局、何度も試作を重ねた結果、ワインの赤いラインは鶏肉の方が綺麗に出る事や、味が優しく感じられる事などなどあって鶏肉で作ってみました。
食べてみると卵に十分ワインが染み込んでいて、ひと口食べただけで口の中にワインの風味が広がり美味しかったので、これはこれでありなのかなと思いました。実はここまで仕上がるのに何度も失敗を重ねてて卵を2ケース以上も使ってしまいました。
色々と試行錯誤しながら結果うまくはいきませんでした。もっと色付けの方法やお肉と卵のバランスを変えたりしてみたかったのですが、残念ながらタイムオーバーとなりました。ですが色々とイメージをしながら作っていく過程はなんとも楽しくとても面白いです。
本来の「アルマド」の魚のすり身の甘味と弾力のある食感はやはり故郷の味がしてとても美味しいんですよ。
私は器をご紹介する立場なので、これまではこの器にあうお料理はどんなものだろう?というふうに構想することが多かったのですが、ここ数ヶ月は器の紹介をする際、より具体的に料理に合わせた器を選んでいることに気付きました。こういうイメージの表現方法を骨董の器選びを趣味にしていたころには、いつもやっていたなぁ…とあらめて感じる今日この頃です。
今後の商品の仕入れもご案内もきっと変わってくるんじゃないかなとこれからが楽しみでもあります。
こちらの器について前回のご紹介もご覧ください・・・こちらから
【品番#U134】染付山水図 長皿
サイズ:タテ:11.5㎝ ヨコ:20.0㎝ 高さ:4.0㎝
価 格:37,000円 (税抜) / 5枚セット (バラ売り対応不可)(応相談)
状 態:良好
備 考:
[Product #U134] Rectangular plate of Dyed Landscape Map
size:(Width): 20.0cm (Depth): 11.5cm (Height): 4.0cm
price: ¥37,000/set of 5 pieces (Tax not included)
stock: 5 in all (impossible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
date:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子