杜鵑草 器と、そのまわり hototogisu

【品番#U145】印判手 平皿 ( Inban flat plate )

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日が暮れるとぐっと気温が下がって朝はお布団から出るのに勇気の要る季節になりました。本当に夜は冷えますね…。
うだる様な暑さを感じていた夏がついこの間だったような気がするのですが、季節は確実に進んでいます。思い出すとこの夏、本当に涼しくなるのか…なんて気になっていた時もありました。
でもやっぱり秋は来ます。その時期に咲く花はちゃんと咲くし、稲穂も実るし果実もちゃんと実をつけます。今年の出来事でいうと、夏の暑い時になぜかこれまではまったく気にもならなかった偶然目に留まった青く実を付けていた栗が季節が早くないか?と気になっていたのに、やっぱり夏の強い日差しを浴びたからでしょう、最近、ほっこりとした実を実らせたのを見るとすごいなと小さく感動しました。
ちゃんとその時期に必要なことが当たり前のように繰り返される健気さを感じます。本当に自然は偉大ですね。
 
今週は前回ご案内した11月6日におこないます「カイシキはじめよう!」の舞台となります西音寺さんのことを書きたいと思います。
いろんなご縁というものがありますが、私は本当に恵まれていてお友達のご紹介で西音寺さんとお知り合いになりました。
早良の秋の田んぼの風景は黄金色の大地というにふさわしく、太陽の光に輝いていて風に稲穂がさわさわとそよいでいて大好きな光景です。そんな景色が眼下に広がる山麓に西音寺があります。お堂の後ろにまわると山道があって私の心をくすぐる木の葉や草花がたくさんあります。山の散策するのが好きな私にとっては絶好の環境でついつい奥まで入り込んでしまいます。山道は一周するのに約1時間くらいかかるそうです。ここならきっと盛り付けに使える木の葉も草花もたくさんあるんだろうと直感的に分かります。私にとって本当にワクワクする環境がここにはある!と思いました。
 
お堂は、地元に根付いて大切にされているんだと感じます。観光地にあるようなお寺とは異なりますが、こちらの門徒さんにしっかり支えられているんでしょう。
お堂の中は広々としたなかで整然としていて気持ちのいい空気感があります。足を踏み入れると背筋がピンと伸びる感じがして、とってもいい気が流れているように感じました。
当日はこのお堂の一角をお借りして皆敷教室をおこないます。初めての方に親しんでもらえるように頑張りたいと思います。
その日をとっても楽しみにしています。
 
あとになって調べて知ったのですが、この西音寺さんはとても歴史の深い由緒正しいお寺だったのです。今回に限らず西音寺さんのようなお寺を訪れるのもいいなと思います。
 
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今週は思いもよらぬ嬉しい出来事があって以前からずっと会いたいと思っていた知人にお会いすることができました。そして大好きなチョコレートをいただきました。いただいた時にこのチョコレートを盛り付けてみたいとすぐ思ったのでやってみました。
盛り付けに使った葉っぱは庭先にあるレモングラスです。この時期であればススキの葉っぱを使うところですが、レモングラスの葉から漂う香りをチョコレートに合わせてみたかったのです。写真から香りも伝わればいいのにと思いました。
今回、盛り付けに使った器は印判の平皿です。
取り立てて特徴の無いように感じられるこちらの器ですが、私はとても気に入っています。それは器の見込面にある縁取の文様が、盛り付けた料理やお菓子を引き立ててくれるところです。ぜひ注目してみてください。
 
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【品番#U145】印判手 平皿
サイズ:直径: 14.5㎝ 高さ:3.5㎝
価 格: 1,200円 (税抜) / 枚、 5,000円 (税抜) / 5枚セット
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U145] Inban flat plate
size:(Diameter): approx 14.5cm (Height): approx 3.5cm
price: ¥1,200/1 plate (Tax not included) or ¥5,000/5 plates set (Tax not included)
stock: 5 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
 
西音寺の紹介ウェブサイト・・・こちらから
 
 
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U218】染付龍図小皿 ( Small dish with designed Dragon)

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「うわぁ、寒いな〜」
このところ夜の気温はぐっと下がる日もありましたが、暖かい日中に干したお布団からはお日様のほんのり暖かさの感じられるふかふかのお布団に寝るのが最近の楽しみです。
散歩に行けば桜の葉の色づきがあまりにもキレイで、気が付けば、ずっと下ばかり見ながら一歩進んではしゃがみこみ、一枚拾ってまた一歩進んでしゃがみこみ…と、なかなか前に進めません。「あっ、こっちにはどんぐりが…」と、こんな調子でちょっとした散歩も楽しい散策になるからこの季節は大好きです。
 
ありがたいことに、このところこれまで経験したことのない仕事を頂く機会に恵まれ、気付かないうちに緊張し続けていたみたいなのですが、その仕事もひと段落つき、今、ホッとしたところです。
そんな新たな仕事を経験しながら、「こだわりって、思いって、本当になんなんだろう…」って思います。
最近特に感じるのは自分の執着するところが本当に相手が求めていることなのか?…これには今更ながらの大きな気付きであり、現状の課題であったりします。いい大人になってそんなこと今頃ですか?と言われそうですが…。
若い時にもっと真面目に考えて仕事に取り組んでいればよかったのですが、今更ながらいろんな仕事をする中で、本当にひとつひとつに取り組むことの難しさを感じたりします。
ですが、この年齢になっての気付きは何よりこれからの仕事に対する動機付けだったりもします。
また次の仕事も頑張ろうと思います。なんといっても私のやりたいことを生業としている今を頑張りたいと思います。
 
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秋といえば「栗」です。
先週末に仕事で熊本へいく用事があって、途中の道の駅で山鹿の栗を買うことができました。
いつものように図書館から借りてきた本の中にあったもので、「栗の季節になったら作ってみようかな!?」と思っていた「まめ栗」というお菓子をこの栗を使って作ることにしました。
まめ栗は島根県奥出雲の伝統食ということは聞いていたのですが、調べてみてもどうして「まめ栗」なのかというのかはわかりませんでした。ところが、どうやら出雲がぜんざい発祥の地らしいということを知りました。「ぜんざい」の由来、ぜんざいは、出雲地方の「神在(じんざい)餅」に起因するそうです。
出雲地方では旧暦の10月に全国から神々が集まり、「神在祭(かみありさい)」と呼ばれる神事が執り行われていることは有名(そのため各地の神様が不在となるので10月は「神無月」と言われたという俗説も有名…)ですが、そのお祭りの折に振る舞われたのが「神在(じんざい)餅」。その「じんざい」が、「ずんざい」、そして「ぜんざい」となって京都に伝わったといわれているのだそうです。
「ぜんざい」発祥の地が出雲であるということは、江戸初期の書物で「祇園物語」や儒学者の林羅山の著書で「梅村載筆」や「雲陽誌」にも記されているらしく「こんな文献があったのかぁ〜」と初めて知りました。
私たち日本人に食べられているぜんざい。実は、その発祥の地は出雲だったんだそうです。
少し脱線しますが、そんな出雲の文化を新たに全国に広めようと、出雲ぜんざいの普及のため7月に設立されたのが「日本ぜんざい学会」。10月31日を「1031(ゼンザイ)」の語呂合わせで「出雲ぜんざいの日」と言われているそうです。今年の10月31日はなんだか楽しみですね。
 
作り方では、まず栗の鬼皮はぬるま湯に2〜3時間つけることで剥きやすくなり、剥いた栗はさらに重曹を入れ15分程度茹でたのち渋皮を剥くのだそうです。
確かにこの手間をかけることで無駄に力を使うことなくすんなりと剥くことができました。でも包丁を握る指の関節の動きが妙な具合になるのはしょうがないことですね。
これに白玉を茹でて、仕上げにきび糖をかけて出来上がり…と、書いてありましたが気がついたらうっかりきび糖を切らしていたので、今回はあり合わせの材料で黒糖をかけてみました。白玉のもちもち感と栗のホクホクとした食感は面白いバランスでした。これに少し緩めの粒あんであえるとぜんざいができるんだそうです。
とても素朴な美味しいお菓子でしたが、正直な感想としてはそのままで栗を楽しむ方が私は好きかもしれません。
 
今回使った器は染付の龍の図柄の小皿になります。裏面の書き込みもとても雰囲気があって素敵な器だと思います。この器のサイズ感と図柄のバランスがとても可愛く感じられます。普段使いにはとても出番の多い器になるんじゃないかと思います。
 
 
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【品番#U218】染付龍図小皿
サイズ:直径:11.0㎝ 高さ:2.8㎝
価 格: 2,800円 (税込) / 枚 (5枚あり)
状 態:良好
備 考:バラ売り可
 
 
[Product #U218] Small dish with designed Dragon
size:(Diameter): approx 11.0cm / (Height): approx 2.8cm
price: ¥2,800/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all (possible to sold individually)
condition: Almost favourable condition
note:
 
 
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【品番#U162】輪島塗鶴と松図椀 (Wajima-nuri pine lacquer bowl)

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大きな大きな台風と言われていた台風14号が通り過ぎていきました。
でも台風が通り過ぎた後の爪あとが心配です。どうぞみなさんのところで大きな被害が出ていない事を願います。
ここ連日はテレビで今回の台風の動きが報道されていました。
この大きな台風について、普段はあまりテレビは見ない私も今回ばかりは気になってその動きをニュースで追ってました。「ここ数十年の間で最も勢力のある台風」だとか「伊勢湾台風クラス」だとか言われると気にもなります。
台風が福岡を過ぎ去り、まだ外出はしていませんが初秋の訪れを楽しませてくれる稲穂や彼岸花の景色が台風のせいで台無しになっていないかと心配です。
 
最近仕事やプライベートで気になったキーワードがあったので今週はそのことについて触れてみたいと思います。それは「丁寧」というコトバについてです。いい年をしてそんなこと今頃ですか?と言われそうですが、そうなんです。今頃なんです。
今回もそんな遅ればせながらの私の気付きなんだなと思って読んでいただけたら嬉しいです。
 
とてもシンプルなコトバですが今の私にはとても大切に、そして気を付けなければいけないコトバだなと感じています。
それも若かった頃にはそれほど気にしてこなかったコトバです。丁寧に似たことばに「親切」というコトバがありますが、それとなく気に留めながら行動してきたつもりでした。でも、これまで私はその親切というコトバを自分の都合がいいように解釈し逃げてきたような気がします。
丁寧についても折に触れ、そうでありたいとは思ってきたのですが、私の思う「丁寧」はどうやら自分のこだわりのあるところには「丁寧」でありながらも、気にならないところは全くもって雑だったかのもしれないと思い当たることがありました。
今回言う丁寧であるということは、その相手の人に対して丁寧であるかということです。
今は仕事において丁寧な準備、丁寧な対応、この丁寧さを感じたときというのはなんとも気持ちがいいもので、すごいな、どうしこんな配慮ができるんだろう、と丁寧な仕事をされる方に出会う度に感動を覚えます。
そして不思議と丁寧な仕事に接したときには感謝の気持ちが生まれます。
 
そこには相手の人が望んでいることに対し、じっくり向き合い手間を惜しむことなく、自分の振る舞いを心掛けるということなんだと思います。
丁寧であるためには、見えないところでの気付きの配慮が必要だと思います。そこには自分自身の「誠実」さや「真心」、そういったことも同時に備わっていなければ成り立ちません。
ちょっと理屈っぽくなりましたが、やっぱりものごとは何事も丁寧に取り扱って欲しいですもんね。
これからはさらに年齢を重ねていく自分自身に、人生の振り返りといった意味も含め丁寧である事を心掛けたいと思います。
 
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今回作ったお料理は、復習といった意味も込め、「卵豆腐」をもういちど作ってみました。
先ほど触れたの「丁寧」の話になりますが、この卵豆腐もそうでうですがこれまで作ったお料理が丁寧な作業でしたか?と自分自身に問われている気がします。
これくらいいいでしょとか、どうにかなるでしょ…、なんて気持ちで取り組むと到底丁寧な作業には及ばず、なかなか思いどおりにはできません。
今回も私なりに丁寧に作ってみたつもりですが、さて出来栄えは…というとなかなか一度でそううまくはできませんでしたが、なんとか形にはなりました。やはり蒸す際の加減が難しいですね。
お料理人の方にこういう盛り付けもありますよ…とお聞きした話をヒントにして、この時期にちなんで十三夜のお月様をイメージして、まんまるお月様ではなくほんの少しだけ欠けたお月様にすることで今の季節感を表現してました。雲に見立てたメレンゲも実はちょっと苦戦しました…。
 
今回使った器は輪島の黒塗のお椀です。以前にもご紹介したことのあるお椀です。
こんなに素敵な器なのに見込みが焼けているものが手元にあります。吸い地を張ると気にならないのではないかなと。その他の塗の状態はまずますです。
以前はこのような器の扱いに頭を悩ませていたのですが、私のようにお料理の練習をされている方などにいかがかなと今回思い切ってご紹介してみました。前回より価格を見直しています。
 
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【品番#U162】輪島塗鶴と松図椀
サイズ:直径:12.5㎝ 高さ:8.0㎝(蓋を閉めた状態)
価 格:¥1,200(税抜) / 客(4客あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:明治時代
 
 
[Product #U162] Wajima-nuri pine lacquer bowl
size:(Diameter): approx 12.5cm (Height): approx 8.0cm
price: ¥1,200/1 plate (Tax not included)
stock: 4 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note: Meiji-era
 
 
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U135】色絵桜図のぞき ( Nozoki with drawn Cherry blossom picture )

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ようやく秋の気配もちらほらだ~という頃から、お正月の話が仕事が始まった今日この頃ですが、慌ただしく過ごしている間にあっという間に今日は中秋の名月で、季節はすっかり秋へ突入です。
近ごろではふと気づくと夜はすっかり虫の演奏会の場となっていました。今晩はお月さまが見えるといいですね。
 
 
ちょっと前から思っていたのですが、実は今年の名月には作ってみたかったお餅があったんです。
以前の投稿で、「図書館で偶然手にとった鹿児島の郷土料理の本」をご紹介しましたが、その本の中で特に気に入った箇所が、私の大好きな作家の「向田邦子」さんに関するページでした。
私には向田邦子さんに憧れていた時期が長くあって、もちろん書かれた本も読んでいますが、何といっても向田邦子さんと言えば骨董の収集家だということです。これも向田邦子さんを好きな方なら有名な話なのですが。
まだ当時若かった私は、向田邦子さんの骨董との”暮らし”に”収集物”に、とても興味を持っていました。
向田邦子さんが事故でお亡くなりになられてからは、妹の和子さんがお姉さんである邦子さんとのことを監修して発行される本を読んでは、お料理のことやその暮らしぶり、そしてどんな女性であったのかを知りたくて、隅から隅まで読み尽くしていたなぁなんて想いだしました。
その頃私は随分と背伸びをしていて、エッセイに書かれていることを真似ばかりしていました。ビルエバンスを聴くようになったのもそう、雨の日が好きになったのもそう。水羊羹が好きになったのもそうだし、ペンを長皿に並べて楽しんでみたり、オススメのお菓子屋さんを訪ねてみたりもしました…。ああ、懐かしい…。
 
鹿児島に興味を持ったのもそういうことだったんです。そんな向田邦子さんは鹿児島を「故郷もどき」といろんなところで書いてます。
その中でこの「ぢゃんぼ餅」の事も以前に読んだことが記憶に残ってて、この図書館で偶然手にした本の中に書かれていてあまりにも美味しそうに書いてあるので、ずっと食べてみたかった記憶が呼び起されたんです。それから、この本には「ぢゃんぼ餅」の由来についても向田邦子さんについても触れてありました。
今回、私もこの「ぢゃんぼ餅」について調べてみました。調べたところ、やはり所説あるのですが、そのひとつを紹介します。
「ぢゃん」は中国語の二(りゃん)がなまったものとされるということ。また、両棒(ぢゃんぼ)とは、二本の竹串を餅に刺した形が武士の二本差しの刀に似ていること、これらから名付けられてと言われます。
先日偶然みつけた本には、そのようなことが色々書いてあり、目に留まったこの「ぢゃんぼ餅」は機会があれば作ってみたいなとそのときから思っていたんです。
 
本来は少々長めの竹串を二本刺すようです。
それはこの食べ方は刀に見立てたのですからそのはずです。今回作るにあたって最初はそのように長い竹串に刺してみたんですが、やっぱり実際に食べたことがないのでイメージだけではこれが限界でピンとこなかったので、クロモジを使って刺してみることにしました。
私として上手に作ることができなかったで、またの機会にチャレンジしてみたいです。それより何よりご当地で本物の「ぢゃんぼ餅」を食べてみたいと思いました。
 
今回使った器は「のぞき」です。
こののぞきは以前にもご紹介したことがありますので、のぞきについての説明はそちらを見ていただくこととして、のぞきは使い方によっては色々な見立てができる、とても面白い器だといつも思います。
ひと言でいうなら、のぞきのデザインはそば猪口と似ていて、そば猪口のミニチュア版みたいだとそう思いながら眺めます。
季節の葉っぱを葉蓋に見立てて使ってみたり、ガラスや塗物の小皿をソーサー替わりにしてエスプレッソを注ぐ使い方は、ホトトギスで特にオススメしている「のぞき」の楽しみ方です。
今回ご紹介するのぞきはとっても可愛い色絵ののぞきです。なぜかこの季節ごろになると使いたくなるから不思議です。
お正月にもきっと役に立つこと間違いなしです。
可愛がってくださる方の元へ嫁がせたいなと願ってます。
 
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【品番#U135】色絵桜図のぞき
サイズ:直径 4.2㎝ 高さ:5.0㎝
価 格:2,000円 (税抜) / 1客 (10客あり、バラ売り可)
状 態:良好
備 考:幕末
 
[Product #U135] Nozoki with drawn Cherry blossom picture
size:(Diameter): 4.2cm (Height): 5.0cm
price: ¥2,000/piece (Tax not included)
stock: 10 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note: end of Edo-era
 
 
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【品番#U156】くらわんか皿( KURAWANKA plate)

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最近では田んぼの稲穂も徐々に色付き始めたのが分かります。「暑い暑い」と言ってた今年の酷暑の夏もようやく峠を越え季節は秋へと入ったように感じます。
今年はお盆を挟んで少しだけ夏休みをとりました。ここ数年はコロナウィルスの流行のせいで行きたいところにもなかなか思うように行けず、会いたい人にもなかなか会えない日々が続いたので、思い切って久しぶり足をのばしてみました。
そんな意味では久しぶりに満喫した夏休みになりました。
 
ところで足をのばした先というのは「中津江村」です。大分県と熊本県の県境にある中津江村といえば、2002年に開催された日韓ワールドカップの際、サッカーのカメルーン代表の選手が合宿していたところといえば聞いたことがあるかもしれません。
四方に熊本県の菊池、九重や阿蘇、大分県の日田に囲まれたところです。その四方の土地へは何度も訪れているのに中津江村だけは未だ一度も訪れたことがありませんでした。
以前、ふとしたきっかけですごく素敵な女性がこの中津江村に住んでいらっしゃるという話を聞いていて、その時の話がずっと忘れられず、いつかその方にお目にかかりたいとずっと思っていたので、今回は思い切ってその方に会いに行ったのです。
 
私の暮らす福岡から中津江村は車で2時間半ほどで辿り着きますが、今回は高速道路を一切通らず、下の道から行ってみました。
深い深い山合いを通りぬけ、本当に自然を目の当たりにした景色には綺麗だと語るよりあまりの自然の大きさに息をのみ言葉で言い表せない自然の姿に見入ってしまいました。
行く道程のところどころでネットがつながらないという状況の中、ひとりで車を走らせることがいつになくちょっと怖さを感じ、実のところ、ハンドルを握りしめ、山の木々や花々をゆっくりと見る余裕がありませんでした。
 
やっとの思いでようやく辿り着いた中津江村で、お目にかかることができたその方は可愛い猫ちゃんと二人家族でご自宅で暮らされていていました。
その方は年齢は80歳代とお聞きしていましたが、まったく年齢を疑うほど若々しくチャーミングな方で驚きました。
そして、その暮らしに必要なものの殆どは手作りだとおっしゃっていたことがまた驚きです。ご自分で着る洋服をはじめ、生活に渡るありとあらゆるものを買うということがほとんど無いんだそうです。
作ることが楽しくて、見立てるものを生み出すということを心から楽しんでいらっしゃる生活がそこにはありました。
 
そんな生活の様子や、作られたものをひとつひとつ見せていただき、たくさん話を聞かせていただきました。その中で特に感動をしたものをご紹介します。
それは、その方が昔、実際に経験をされた村の生活の様子を和紙を使って作った人形で再現したジオラマのようなものがありました。
田植えの様子、村の花嫁さんが嫁ぐ様子、茶摘みをして村の女性数人でむしろの上で茶葉を揉む様子、などなど。
それぞれ場面を分けてそれはそれは丁寧に、そしてまるで当時の風景がそのまま映し出されたかのように引き込まれ、頭のてっぺんから足のつま先まで、鍬を持つ腕、田植えで腰を曲げた時の着物のシワの一本まで、そして原木椎茸の栽培の様子など…。
紙人形なので顔(目鼻口)はないのですが、それでも人々が作業を楽しみながらやっている表情が想像できるんです。
「この椎茸はどういう風にして作られたんですか?」とお聞きすると、
「紙粘土でひとつひとつ作って色を塗ったのよ。」とその方はそう話してくださるイキイキととても綺麗な笑顔、そして瞳はキラキラとして本当に可愛いんです。
他にもカゴに入ったお野菜や、田植えの苗も何から何まで、すごい!の驚嘆のひところです…。
 
他にも「糸掛曼荼羅」もご自身のアイデアでコースターにしていくつも作られていました。私はこの糸掛曼荼羅の魅力というものが今ひとつ分からなかったのでお伺いしたところ、「やっている時は夢中になって、まるで写経をしているような感じかな」とおっしゃってましたが、この糸掛曼荼羅の魅力というものに初めて少しだけ触れられた気がしました。
 
「あー私もこういう風に年齢を重ねていきたいな」と本当に良いお手本となる生き方、暮らし方を見せていただきました。
うまく言葉で表現できませんが、どうしたらいいのかな?といつも日頃から楽しみながら何かを生み出す楽しさ、今あるもので工夫を楽しみながら暮らす時間はとても豊かで幸せに感じられました。
必要なものとそうでないものの見極めは物に限らず、その生き方にも反映されるんだろうな…。と、今回訪問をさせていただきながら感じました。
今回はその方の本当に一部分に触れさせていただいただけでもこんなに感動と得るものがあったので、これからもっともっといろんな話を聞かせて、教えていただきたいと思う今回の旅でした。
 
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今回作ったお料理は「茄子のからししょうゆ漬け」です。
この茄子は先日90歳を迎えた父の畑になっていたもので、今年もたくさんの茄子が獲れました。
収穫も終わりに近づいてきたものなので、決して綺麗なものではありませんが、それでも歳をとり趣味とは言え楽しみながらも大切に育てている父の畑のものなのでどうにか最後までこの茄子を無駄にしないようにと作ってみました。
茄子は切っているそばから黒ずんでくるので、切ったらすぐにあらかじめ合わせておいた漬け汁に入れ、あとはよくもんでしんなりとしたら軽く汁けを絞流だけです。
これに紫蘇とみょうがの薬味を添えてみました。これで父の畑の夏野菜も終わりに近づきこれからはいよいよ秋の収穫物の季節がやってきます。とても楽しみです。
 
今回使った器は「くらわんか」です。このくらわんかは以前にもご紹介した事がありますが、
素朴なお料理から洋風なデザートまでまぁ本当にありとあらゆるお料理をおおらかに包み込んでくれる器です。
この形状はいったい誰が思いついたんだろうと使いながらいつも感心します。
 
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【品番#U156】くらわんか皿
サイズ:直径:14.0㎝ 高さ:4.0㎝
価 格: 4,500円 (税抜) / 枚 (2枚あり、バラ売り対応可能)
状 態: 良好 
備 考: 1枚カマキズあり
 
 
[Product #U156] KURAWANKA plate
size:(Diameter): approx 14.0cm / (Height): approx 4.0cm
price: ¥4,500 (Tax included)
stock: 5 plates in all
condition: favourable condition
note:
 
 
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U217】染付松と菊文様八寸皿
サイズ:直径:24.5㎝ 高さ:3.5㎝
価 格: 5,500円 (税込) / 枚 (5枚あり)
状 態:良好
備 考:

[Product #U217] Big flat plate with drawing Pain and Chrysanthemum
size:(Diameter): approx 24.5cm / (Height): approx 3.5cm
price: ¥5,500/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all
condition: Almost favourable condition
note:

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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

 幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 

短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。

骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

Facebookページ
器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

 

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。

結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

 

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

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サイズ 重量(kg)                        
60 2kg迄 500円 500円 600円 500円 700円 800円 800円 800円 800円 1,300円 1,300円 1,700円
80 5kg迄 580円 580円 850円 580円 950円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,550円 1,550円 1,950円
100 10kg迄 1,000円 1,000円 1,200円 1,000円 1,000円 1,250円 1,250円 1,250円 1,250円 1,800円 1,800円 2,200円
140 20kg迄 1,250円 1,250円 1,350円 1,250円 1,450円 1,550円 1,550円 1,550円 1,550円 2,050円 2,050円 2,450円
160 30kg迄 1,500円 1,500円 1,600円 1,500円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 2,300円 2,300円 2,700円
  10kg迄増 250円
170   2,200円 2,200円 2,300円 2,200円 2,300円 2,400円 2,400円 2,400円 2,400円 2,800円 2,800円 3,200円
180   2,450円 2,450円 2,550円 2,450円 2,550円 2,650円 2,650円 2,650円 2,650円 3,050円 3,050円 3,450円
200   2,950円 2,950円 3,050円 2,950円 3,050円 3,150円 3,150円 3,150円 3,150円 3,550円 3,550円 3,950円
220   3,450円 3,450円 3,550円 3,450円 3,550円 3,650円 3,650円 3,650円 3,650円 4,050円 4,050円 4,450円
240   4,450円 4,450円 4,550円 4,450円 4,550円 4,650円 4,650円 4,650円 4,650円 5,050円 5,050円 5,450円
260   5,450円 5,450円 5,550円 5,450円 5,550円 5,650円 5,650円 5,650円 5,650円 6,050円 6,050円 6,450円

※税別価格表示
※沖縄については別途料金を適用させて頂きます。
※離島については、別途実費をご負担お願いします。

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