【品番#U184】印判 鉄線図茶碗 ( Inban tea bowl of Tetsusen diagram )
先週は七夕ということもあって色んなところで七夕にちなんだ素敵な飾りや室礼を目にすることができました。こういったものを見ていると「私は日本人でよかったな〜」と、あらためてそう素直に感じさせてくれます。
日本という国の文化は四季の移り変わりを大切に日々の暮らしがあるんだと思うと、七夕は大切な行事だと思います。
先日、嬉しかった出来事がありました。以前より杜鵑草(ホトトギス)のホームページを見ていただいているお客様より心温まるメールをいただきました。
その優しい文章からはこれまでの私のことを私の活動を、そして今取り組んでいることをちゃんと見てくださってるんだという事が、その言葉からあふれ出ていて感動しました。その方とは一度もお目にかかったことがないのに、ひとつひとつ素敵な言葉を選んでいただいて励ましていただきました。
本当に嬉しくてなんだか感激で涙が出ました。これからの、いえ日々の活動の何よりの励みになっています。
そして、このようなお言葉をいただけると、「ネットの向こう側でもちゃんと見てくださっている方がいるんだ〜」とあらためて実感させていただけます。
この場を借りてお礼を述べさせていただきます。本当にありがとうございました。
そして、古くから日本に伝わる風土・文化に魅了されている私は、これらも骨董の器と葉っぱで盛り付け、その作品を通じて自身を表現することができたらいいなと日々思っています。ホームページで商品をご紹介するとき、そんな私なりのメッセージを添えて掲載をするようにしています。
杜鵑草(ホトトギス)は今年の6月で8年目を迎えました。これからも私なりのメッセージを器と葉っぱに、そして盛り付けに思いをのせ、活動していきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします。
今回のお料理は、この季節にぴったりの「冷汁」です。
冷汁は九州の宮崎の農村に古くから伝わる夏向きの郷土料理になります。その昔、日向の農村では暑い夏に食欲がなくなると、冷えた麦飯に生みそをのせ、水をかけてすすり込んで食べていたというのが冷汁の始まりといわれます。
当時は、貧しい農村の人々はお米と麦を三対七の割合で混ぜて作っていたそうですが、今ではそんな過去の背景とは別に、夏になるとわざわざ好んで食べられるお料理にランクインするのではないか…というくらい愛好家に喜ばれるお料理ですよね。
私はこの冷汁のふるさと宮崎県と同じ九州に住んでいながら、この宮崎を訪れたことは本当に指で数えられるくらいで、実際に地元で作られている郷土料理としての冷や汁を食べた事はありませんが、それぞれの家でその家庭の味にアレンジされた冷や汁があるんだそうです。これこそ家庭料理ですよね。とてもいいなと思います。
きっと、冷や汁を食べると自分の生まれ育った故郷、家族、いろんなことが思い出されて美味しさもひとしおですよね。
今回の冷や汁作りにあたって私は出汁をとるのために昆布といりことカマスを使いました(カマスはこの時期、旬でとても美味しいですよね!)。身をほぐした後のカマスの骨を軽く焼いたもので一緒に出汁を取ることにしました。
そして薬味に実家の畑で採れた青紫蘇とミョウガを使いました。実家の畑にはキュウリもたくさん育っているのですが、実はとにかく大きく育ちすぎてとても写真におさまるような形状ではなかったので今回は実家のキュウリは使うことを断念しました。
その昔もこうして畑で採れた夏野菜を使って昨晩残ったお味噌汁やご飯で「冷汁を」作ったんただろうなぁ…と作っているときに想像のなかでなんとなくそんな風景が思い描かれました。
今回のアレンジはより喉越しが良く食べて頂けるようにご飯ではなく素麺を使ってみました。
最近こうしてお料理を作っていて嬉しいと思うことがあります。それは出汁をとること、野菜を切ること、そして揚げることが億劫に感じなくなってきたことです。これは本当に自分自身が一番驚いています。面倒がらずにとにかく動く!お料理にとってとても大事なことだと身についてきたからなのかもしれません。
さて、大事な器のご紹介です。
今回ご紹介する器は印判の茶碗になります。冷や汁を盛りつける器に何がいいかな?と考えたときに、この印判のお茶碗がいいかも!と頭の中にすっとその絵が浮かびました。
この器はちょっと小ぶりで女性の手にすっぽりおさまる上品なサイズの可愛らしい茶碗です。図柄は鉄線になります。
自画自賛になりますが、この印判のお茶碗がこれほどしっくりときたことはありません。いつもこのホームページでひとり呟いていることですが、こちらのお茶碗は骨董の器として稀少性は…と問われるとそれほどあるものとは決していえません。ですがこうしてお料理と器と季節感が合わさるとこんなに素敵に使う事ができるということ、この印判の茶碗は私自身にとってもあらためて再確認させられ感じる事ができました。
このなんとも可愛い子たちの魅力を分かっていただける方の元へ嫁がせてあげたいなと思っています。
ホントニホントニカワイイ子たちです。心からそう思います。
【品番#U184】印判 鉄線図茶碗
サイズ:(タテ)10.0㎝ (ヨコ)10.0㎝(高さ) 5.5㎝
状態:良好
価格:700円(税込み)/個
備考: 在庫5枚
[Product #U184] Inban tea bowl of Tetsusen diagram
size: (One side length): approx 10.0cm / (height):approx 5.5cm
price: ¥700/piece (Tax included)
stock: 5 in all
condition: favourable condition
note:
骨董の器は通販も対応しております。
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子