【品番#U178】色絵八寸皿 (Color painted big plate)
庭の梅の花がほころび始めました。枝についたぷっくりとした白い蕾は「もう咲くよ〜」と言っているかのように開花して、日に日に花の数は増えています。その様子は静かに嬉しそうに感じられます。健気というのか、可愛いなぁと思います。
寒い冬の少し暗く寂しく感じられる山の景色も、日ごとこうして少しずつ明るくなって春に向かっていきます。
最近の生活は仕事、両親のお世話、お料理…と毎日毎日この繰り返しです。
昨年末、お買い物に行った時にあるものを衝動買いをしました。それは「写経」です。何気に立ち寄ったお店でふと目に止まり、衝動的に買ってしまったものです。今にして思えばその頃は色々と慌ただしい時間を過ごしていたので、ほんとに何も考えずに集中できることがしたかったんじゃないかと思います。ふとしたきっかけで購入した写経のおかげで筆ペンも。こちらは吟味して買いました。
写経と言っても私が買ったのは「般若心経」が書いてある用紙に半紙をのせてなぞるだけのものです。ですがこれが思った以上にハマっています。ハマった理由は写経している間は何も考えず夢中になれるからだと思います。
ところが筆使いに慣れていないからなのか、お習字を習ったことが無いからか、ただなぞるだけだけのことなのにとても大変で一枚全部を一気に書きあげることなんて到底できません。
ほんの数行でも書こうという気になった時や、テーブルに座った時になんとなく書こうかなぁと思った時に数行をなぞる。毎日とにかくただなぞる。。その繰り返しです。ただそれだけのことなのに息子も私の写経する様子をそばで見ていてついついやりたくなった様で、一枚の半紙にお互いに数行ずつ書いては代わる代わる書き足してお互いの字を見ながらふたりで大笑いしながら楽しみました。
先日実家へ行ったついでにこの写経のことで母に聞いてみようと思いつきました。母は数年前まで子供たちにお習字を教えていました。自分でも書道を趣味として楽しむ趣味も持っていました。今では体調が悪くそれも完全に出来なくなりましたが…。
「どうしてもこういう線が書けないんだけど…」と聞くと、母の表情がふわっと変わって「ここはね、一度筆を少し持ち上げて押さえて~」と丁寧に教えてくれます。まるでお習字のお教室のようになっているところに、今度は父も入ってきて「なんだ?お前のその字は?本気で書きようとか?」 (ここは博多弁です)と真顔で言われてしまいました。そんな雰囲気になって思わず三人は大笑です(正直、真面目にやっているつもりの私としては複雑な心境でもありましたが…)。
そのうち私の書き方を見かねた父が私の手を持って「こうして書くったい」 と「え?どうかくと?」と真剣モードになってきました。
そうなると先生気質が呼び起されたのか、母の適切なアドバイスが入ります。その様子を見ながら、この時の母はとっても嬉しそうにイキイキとしているように映ります。最近は痛い・辛いの言葉しか聞かないような印象だった母が、久しぶりに嬉しそうに笑っていたのがとても印象的でした。
体の自由が効かなくなり好きだったことができなくなるという事がどんな気持ちになるのか・・とこの時に改めて思いました。
ふとしたきっかけで始まった私の写経はこれからも続くと思うのですが、時々母にアドバイスをもらいながら父も巻き込んで楽しみたいと思います。もちろん母の指導も意識して受けていきたいと思ってます。
この写経のおかげか、最近では苦手だった書くことが楽しくなってきた気がしてます。
今週は節分も近いことなので「恵方巻き」にちなんで巻き物を作ろうと決めていました。最近では恵方巻きといえばあちらこちらで趣向の凝らしたものが出回っていてどれも美味しそうだなと思います。
本来ならば立春を迎える前日の日が「節分」ということになっています。新しい年の始まりです。
ご存知のように節分は季節を分けることを言うので、立春・立夏・立秋・立冬の前の日になります。新しい年を分ける立春をおもに節分といって暮らしの中の行事として定着したのは江戸時代ごろといわれています。新しい年にはいい事がたくさんあるように、豆まきをして厄を払い福を招き入れたいですね。
今回私が挑戦したお料理はお蕎麦で巻いた海苔巻きを揚げるという一品です。蕎麦の恵方巻きは天だしにつけて食べていただきます。
先週の投稿があまりにも大変だった(やけどはかなり回復しました…)ので少しずつ準備をすすめて練習したつもりでした。そもそも海苔巻きを巻くことにも慣れてなくそこからのスタートでした。
具材をそれぞれ準備し、次は茹でたお蕎麦を形良く揃えそこに具材を乗せ巻きます。具材も色々なものを試して見ましたし、彩りや形もいろんな想像してアボカトや山芋、柴漬けや沢庵などなど試して見たのですが、なかなか仕上がりの形や具材のバランスなどなど満足するところまではいきませんでした。やっぱりなかなか一筋縄ではうまくいかないものですね。
そのあとの揚げることも出汁を作ることも本当に美味しいことへの道のりは遥か彼方にあります。もっともっと段取りよく美味しいものが作れるようになりたいものです。
初めて作った蕎麦の恵方巻きは食べてみるまでは想像できない味でしたが、生姜のピリリとした味わいがアクセントとなりとても美味しかったです。
いつもながらに投稿するまでに一体何本の海苔巻きができ、そのあとそれらがどこへ納まったかはご想像にお任せすることにします。案外お蕎麦のカロリーの高さには驚きでした…。
今回使った器は色絵の八寸皿です。当初こちらのお皿は20枚あったのですが現在手元に3枚になってしまいました。心の中では自分で持っていたい器です。印象としては一見すると野暮ったいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが実際に使って見てわかることもあるんです。本当に色々な食べ物を綺麗に見せてくれる魔法のようなお皿です。これが器の不思議です。
大きさといいお料理を盛った時のおさまりが心地いい器です。そして一年を通じて季節を問わずお使いいただける本当に重宝する器です。
【品番#U178】色絵八寸皿
サイズ:本体(口径): 約23.5㎝ (高さ) 4.0㎝ (高台) 約13.8㎝
価格:7,000円(税抜)
備考:残り3枚 バラ売り可
[Product #U178] (Color painted big plate)
size: (Diameter): approx 23.5cm (height) approx 約4.0cm (Foot diameter) approx 13.8cm
price: ¥7,000
stock: 3 in all (possible to sold individually)
condition:favourable condition
note:
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
〇当サイトのメールフォーム(contactより)
〇杜鵑草(info@hototogisu.me)へのメール
〇facebook, Instagramのメッセージ
〇Messengerはこちらから
杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子