【品番#U202】色絵八寸皿 (Color painted big plate)
ちょっと前まで固い蕾の沈丁花を花瓶にさしていたのですが、この沈丁花の花が昨日ひとつ、ふたつ咲きはじめました。そっと香りを嗅ぐととても幸せの気持ちになります。この週末の日中は気温も上がり春の訪れを感じさせてくれます。
久しぶりに近くを散歩してみようかな?そんな気持ちになり、出かけてみると風の香りにすっかり春を感じました。また田んぼのあぜ道や畑の隅にはペンペン草(ナズナ)やホトケノザが咲きはじめ、草花たちも春の訪れを知らせてくれます。気が付けばあとひと月もすれば桜の花が咲きはじめますね。
来週は「お雛さま」です。小さな女の子にはとても楽しみなお祭りです。まだ小さかった頃、お雛さまのお道具はまるでままごと遊びのようでひとつ一つ手のひらに乗せては「可愛いな、可愛いな」と思っていました。
私のお友達はお雛さまのお布団がお飾りになったものを持っていて、どうしてもそのお雛さまのお布団が欲しくて欲しくて…。祖母に何度も何度も作ってくれるようにお願いしたことを想い出します。当時、私にとってお雛様のあのちっちゃなお道具たちは今でいうドールハウスのような感覚だったのでしょうか。
この小さなお道具のお雛様の着物の文様の大きさがお雛様の大きさに合わせて切れることなくきちんと入っていることに大人になってあらためて気付かされました。他にも小さな小さなお道具ひとつとってもそうです。ちゃんと大きさに合わせ文様が丁寧に描かれています。すべてのお道具は本格さながらです。このことに気が付いた時にその繊細さに感動すら覚えたことを思い出されます。きっとお雛様にはまだまだいろんな魅力があって今も気が付いていないことが多いんだと思います。お雛様を集めてみたいなと思う今日この頃です。
今週はお雛様にちなんで蛤を使った盛り付けをやってみたいと思いました。そこで、蛤に五目飯を盛ってみました。
お雛さまのお祝い事に蛤が使われる由来は、ちょうどこの時期に旬を迎える蛤には特徴があります。蛤の貝殻は二枚できれいな一対となっていて、他の貝を合わせてもぴったりと合わさることがありません。そのような特徴から、可愛い娘には伴侶と末長く幸せに過ごせるようにと願いを込め、また嫁ぎ先では寂しい思いをしないようにと蛤に豪華な絵を描いたものを「貝桶」と呼ばれる豪華な箱に入れて嫁入り道具のひとつとして嫁ぎ先の家に運び込んだといわれています。素敵な伝統文化だと思います。
今回はどうしてもこの蛤に盛り付けるお料理を使ってみたかったので五目飯を作ってみました。五目飯にはアサリを入れてみました。アサリの汁はご飯を炊く時に使いました。
炊き上がったご飯からはふんわりとアサリの香りが漂って春の香りを感じます。また「錦糸卵」を添えました。これまではただ卵を焼いて細く切りそろえる…それだけだと思っていたのですが、黄色のふんわりとした色味を出すのに卵黄を一つ多めに入れると黄色が鮮やかになり、ふわふわした錦糸卵の作り方を知りました
今年のひな祭りには五目飯でお祝いに添えたいと思ってます。
そして使った器は色絵の八寸皿になります。
八寸皿を紹介するたびにお伝えしているのですが、このお皿はどうしてこんなにも使い勝手いいのでしょうか。このサイズが何を盛ってもしっくりくるんですね。また、このお皿は盛り付けたお料理をしっかりと受け止めてくれます。
今回使った八寸皿は黄色が少し入っています。器の第一印象ではこちらの黄色がどうなんだろうと気になるところではあったのですが、今回この黄色が効果的にお料理を引き立ててくれることをあらためて感じることができました。八寸皿おすすめです。
【品番#U202】色絵八寸皿
サイズ: 直径:24.5㎝、 高さ:4.0㎝
価 格: 7,700円 (税込) / 枚 残り5枚
状 態: 良好 (一枚金修理あり)
備 考:
[Product #U202] Color painted big plate
size:(Diameter): approx 24.5cm / (Height): approx 4.0cm
price: ¥7,700 (Tax included)
stock: 3 plates in all
condition: favourable condition
note:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子