【品番#U142】山水図 菱形豆皿( Mamezara landscape map diamond type tiny dish )
茅の輪をご存知ですか?ちのわと読みます。
私もちょっと前に知ったのですが、よくお参りする近くの神社に気付いたら作られていました。
一年を半分にした6月の晦日(みそか)旧暦6月30日に執り行われていた『夏越の祓(なごしのはらえ)』という神事があります。
古来から日本では夏を迎えるこの時期、疫病が流行ることが多かったため、厄払いと無病息災のためにこの茅の輪をくぐる『茅の輪くぐり』が行われるようになったということのようです。
この夏越の祓は、「名越の祓」「夏越神事」「六月祓」とも呼ばれる伝統行事です。心身の穢れや、災厄の原因となる罪や過ちを祓い清める儀式として、このあとの年残り後半も無事に過ごせるようにと祈る行事なのです。
私がいつもお参りしている神社には、茅の輪のくぐり方を書いたものが横に貼っていて、輪をくぐると左回りに1回、次に右回りに1回、最後に再び左回りに1回周ります。そして輪の上には『蘇民将来(そみんしょうらい)』と書かれた人形(ひとがた)が貼り付けられています。
ところで、この蘇民将来と茅の輪の話は日本神話に基づいているといわれているようですが、日本各地でさまざまな伝説として残っています。ここでそのひとつをご紹介してみたいと思います。
昔、ある兄弟のところに、一人の旅人が現れて一夜の宿を乞い(こい)たのですが、裕福な兄は旅人を冷たく断り、貧しいながらも弟の蘇民将来は何も出せるものは無かったのですが、温かくもてなし旅人を迎え入れたそうです。それから数年後、旅人が恩返しにと再び蘇民将来のもとを訪れたのですが、実はこの旅人の正体は須佐之男命(すさのおのみこと)で先日の振る舞いのお礼に教えを告げて去っていきました。
蘇民将来はその教えに従って茅の輪を腰に付けたところ、疫病から逃れられ、子々孫々まで繁栄したということです。
「私の家は蘇民の子孫の家だ」と分かるようにするということで、茅(かや)で編んだ「茅の輪」と人形(ひとがた)の「蘇民将来」を飾って厄除けとしている風習が今でも残っているようです。
今年は色々と起こる年でもあるので、後半の無病息災を祈りお近くの神社を巡って茅の輪くぐりをしてみられてはいかがでしょう。
今回は、茅の輪のある神社から見えた緑の風景が心に焼きついたので、その景色をイメージしてみました。
この時期、山々には青竹が天に向かいまっすぐと伸び、青々として葉は風で揺れています。また木々はたくさんの陽を浴びて若葉から青葉へと濃い緑色となります。これら緑の生命力は見るだけでも私たちの心を澄み渡らせてくれます。
そして、そんな山の風景をそのまま器の中に盛り込んでみました。
【品番#U142】山水図 菱形豆皿
サイズ:タテ:6.0㎝ ヨコ:8.7㎝ 高さ:2.0㎝
価 格: 1,000円 (税抜) / 枚 (残り2枚、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:撮影に使っている黒塗輪島平皿は焼けていますが、ご購入の方でご希望であればプレゼントいたします。
[Product #U142] Mamezara landscape map diamond type tiny dish
size:(Width): 8.7cm (Depth):6.0cm (Height): 2.0cm
price: ¥1,000/1 plate (Tax not included)
stock: 2 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note: The black painted Wajima-nuri flat plate in this picture is burned, but present this plate for free if you buy Mamezara and want it.
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子