【品番#U141】印判手の平皿 ( Inban palm plate )
『紫陽花(あぢさゐ)』は夏の季語です。紫陽花の色、姿はこの雨の季節にピッタリで私たちの心を和ませてくれます。ちょうどこの時期、山にもたくさんの種類、様々な色の花が咲く紫陽花の話を少しだけ。
知り合いの方のお庭に咲いていた紫陽花。
この紫陽花がとてもきれいな花を咲かせていたので、明日のお客様の為にといただいて水切りをし家に帰り、大きなガラス鉢に入れチェストの上に何も考えずにポイと置いてました。
ここ数日の暑さから入れるようになったエアコンのことを忘れていて、気がついた時にはチェストの上で直接エアコンの風を受けていた紫陽花はグッタリとしていました。
お客さまの為に用意していた紫陽花だったのに、花はグッタリしていてとてもショックで…ダメ元でもう一度水切りをして少しずつ水を上げてくれたけれど、やはり今ひとつでした。
そんな紫陽花に気がついた私は、「ごめんね、、ごめんね…」と謝って囁きかけていて、そして「頑張ってね頑張ってね。」って指で花を撫でながら、もう一度祈るような気持ちで水切りをしました。「もう少し頑張れる?」って…。
すると、しばらく経って紫陽花はピン!!となって見事に息を吹き返しました。日頃から葉っぱは扱っているので前にも、似たような経験はしたこともありましたが、花も話しかけるとこんなにも伝わるんだなという事を体感しました。
ところが…花を一輪いけたらもうすぐにお客さまが来られて…。せっかく水切りできた紫陽花なのに、またうっかりチェストの上に置き去りにしてしまって…。
今想い出すとほんとにほんとに申し訳ないとしか言えないのですが、今度は他の葉っぱと一緒に置き去りになった紫陽花がチェストの上でまたエアコンの風に当たってました。
紫陽花は再び同じようになっていて、今度はもっともっと最悪な状態でした。
もう、絶対に無理だと思いました、心の中で何度も何度も紫陽花にお詫びをしました。もう一度、前日と 同じように紫陽花に声を掛け、心からお詫びをして、応援して、水切りをして手当をしてからひと晩が明けて…。
翌朝見てみると、なんと驚いたことに元の姿を取り戻したように元気に水揚げしてピンとしてるんです。
「すごいよ、すごい!」
このときばかりは紫陽花の花を見て思わず声が出てしまいました。感動した、本当に感動しました。
紫陽花が息を吹き返したということもですが、本当にこんなにも小さな花にも命があるという事をあらためて感じ入った瞬間でした。
あらためて花や葉っぱが健気でとても愛おしく感じます。
今回は印判手の平皿です。
川沿いに竹林があり、川魚でも捕っているのでしょうか。とても涼やかな図柄です。
このお皿の図柄は可愛く笑えるところがあります。船を漕いでる船頭さんは傘をかぶり、なんとふんどし姿で一生懸命船を漕いでいる。これはなんともユニークです。
竹の図柄はこんなに輪郭を正確に書かずともぼんやりとした雰囲気で竹を連想させるのがいいですね。
【品番#U141】印判手の平皿
サイズ:直径:15.3㎝ 高さ:3.0㎝
価 格: 1,200円 (税抜) / 枚 (5枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:
[Product #U141] Inban palm plate
size:(Diameter): 15.3cm (Height): approx 3.0cm
price: ¥1,200/1 plate (Tax not included)
stock: 5 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子