【お知らせ】2020年、今年もお世話になりました
今年も大晦日を迎えましたが、この一年は昨年までとは世界がまるで違った激変の年となりました。
それでも今年はホトトギスにとってこれまでにない新たな気付きとなる仕事の機会を頂くことができました。お客様、関係する方々にはとても感謝の気持ちでいっぱいです。
おひとりおひとりに直接感謝の気持ちをお伝えしたいところですが、この場をお借りしてお礼申し上げさせていただきます。本当にありがとうございました。
さて、大晦日ということで、お掃除にまつわるお話を…。
私は1年の終わりに商品の手当てをしています。今年は持っているお重を重点的にすべて箱から取り出しひとつひとつ検品をおこないましたが、こんなに時間を設けてゆっくり丁寧に見るのは久しぶりの事です。
輪島のお重を一段一段、洗って拭きあげ曇りを拭き取り乾燥させましたが、いい塗りで状態の良いものは何とも言えない艶さがましてきます。新しかった時とはまた違った艶やかさを改めて感じています。まるで鏡のように自分の姿が映し出されるようになります。
何十年いや、どうかすると百年近く経とうかとしているこれら塗り物は手入れされることで輝きを増して、新しいのものには決してない風格さえ感じさせてくれます。
こういった骨董を長く保てるのも手入れをしてこそ味わい深く品の質の良さが増すものがあります。昨日今日の手入れでは決して出すことのできないものです。
先日書きましたが、私自身もそうで、鏡を覗けば年齢が気になるところばかりですが、器と同じく年齢を重ねても丁寧に手入れをして使い込んだものにしか出せないなんともいえない奥深さが表情から感じられたら理想ですね。
お重には意匠の組み合わせがあり、精巧にデザインされているのも日本ならではの美術品に思えます。
仕上げには、それぞれサイズに有った包み布を新調しまいました。
「どなたか素敵な方に嫁げたらいいね」と語り掛けながらひとつひとつ包み箱に戻しました。
素敵なお重に出会えて感謝です、大好きなお重たちに心からありがとうと伝えたいです。
日々の暮らしの中で感謝の気持ちを忘れずに、来る年も本年同様によろしくお願い申し上げます。
そして新しい年は皆様にとって幸多き年になることを心よりお祈り申し上げます。
それでは皆様、佳い年をお迎えください。
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子