【品番#U178】色絵八寸皿 (Color painted big plate)
日ごとに春めいてきました。遠くに見える山の木々たちの枝先が赤くなっているのがわかります。
桜の開花も間近に迫ってます。街中を歩いていると街路樹や植え込まれている花たちも一斉に芽吹き花を咲かせている様子が見られ、街の中にも春を見つけることができるようになりました。本当にいい季節になってきました。本当に春っていいですね。
先日、私の実家で(保護猫の)猫ちゃんを新しい家族に迎え入れることになりました。
昨年の10月にそれまで飼っていた猫をガンで亡くしました。居なくなってしばらく時間が経っても心にぽっかりと穴が空いたようで、両親もしばらく二人きりの生活を送り、傍で見ていてどこか寂しそうにも見えていたのですが、今回また猫ちゃんを迎えたことで両親が猫に話かけたり、猫の話を二人でしている様子はなんとなくいい感じです。
私も猫ちゃんに会いたいので実家に通う頻度が増えました。猫ちゃんの様子はまた改めてご報告しますね。
器のご紹介をする前に少し…。今回はこれまでとすこし面持ちを変えて大分県の郷土料理の「やせうま」を作って盛りつけてみました。
「やせうま」とは小麦粉を使ったおやつ、夜食、時には茶席にも出される郷土料理です。もう随分昔に一度だけに大分に遊びに行った時に食べた記憶はあったのですが、先日ふと食べたくなり作ってみたくなりました。
この「やせうま」の由来は平安時代に遡り、都落ちして大分の片田舎に住んでいた貴族の幼君が乳母の八瀬におやつをせがんだ時、乳母はその度小麦粉をこね薄く伸ばし、ゆで、きな粉をつけて差し上げたのだそうです。幼君はその味を喜び、乳母の八瀬に「やせ、うまが欲しい」とせがんだこの幼君のことばが「やせうま」の由来だと伝えられているそうです。
という訳でちょっと食べたくなって作って見ようと思いました。
最初は小麦粉に水を入れ生地を伸ばすんだよね…と簡単にイメージして作り出したのが大間違いで、これがどうして想像以上に大変で、以前の記憶を思い出しながら作るのですがなかなかうまくいきませんでした…。
(実際、4回も作り直してしまいました。。。)
正直食べたことはあったのですが、実際に作ってみたのは初めてのことでしたが、小麦粉で練った生地を引っ張りながら棒状に平たく指で伸ばしていくのにコツが必要で何が大変かというとこれがとても大変でした。
一定の太さで伸ばしていくことができなくて苦戦しましたが流石に4回目にもなると少し要領を得て、この感覚で何回となく作る機会を持つことがあればきっとそれなりのやせうまができるんでしょうね。
故郷の味と呼ばれるものはこうして作る人の経験や作り続ける時間の積み重ねによって築き上げられるのだなとあらためて感じることができました。
ちなみにきな粉に黒蜜、シナモンなどなどいくつもの種類ができそうでした。不慣れな私が作ってもそれなりになかなか美味しいものでしたよ。
よかったらどうか皆さんもぜひ一度作ってみてください。
今回、このやせうまをどういう風に器に盛り付けようかなと思った時にすぐに木蓮の花がイメージに浮かびました。
そして器はこの色絵の八寸が思い浮かびました。こちらの八寸皿は素朴なよく見かける図柄ですが、お料理を盛り付けると不思議といい雰囲気を作り出してくれるお皿です。こちらの器は、実は本当に最近になって何だかいいぞ…と感じるようになったもののひとつに入ります。
最近ではこちらの八寸の図柄はなかなか見かけなくなりました。一枚でも、セットでも持たれていると色々と用途のある器だと思います。私は大好きなお皿です。
【品番#U178】色絵八寸皿
サイズ:本体(口径): 約23.5㎝ (高さ) 4.0㎝ (高台) 約13.8㎝
価格:7,000円(税抜)
備考:残り3枚 バラ売り可
[Product #U178] (Color painted big plate)
size: (Diameter): approx 23.5cm (height) approx 約4.0cm (Foot diameter) approx 13.8cm
price: ¥7,000
stock: 3 in all (possible to sold individually)
condition:favourable condition
date:
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子