杜鵑草 器と、そのまわり hototogisu

【品番#U163】輪島塗稲穂と福良雀図 (Wajima-nuri plate of Sparrow and Rice ear Painting)

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私の住んでる福岡はいつからか忘れてしまうくらい、ずっと雨が降り続いています。いくぶん天候は回復に向かっているとはいえ、一体いつまで降り続くんでしょう。
今回の雨も多くの被害をもたらし改めて自然の怖さを感じさせられます。ご被害に遭われた方々にはこの場をお借りして心からお見舞い申し上げます。
毎日こうして当たり前に暮らせることがどんなにありがたいものなのかということも改めて考えさせられます。
 
久しぶりの投稿になります。今回、約2週間ほどお休みをいただいていました。実は休みの前には色々とやりたい事、行ってみたいところなど考えていました。でも、生憎の天候で外出できる時間もかなり限られてしまいました。さすがにこの天候ではちょっと足を伸ばして気分転換なんて気持ちになれませんでしたね。
それと、久し振りにゆっくりとした時間を過ごすと、案外体に疲れが溜まっていたんだなぁと感じることがありました。そこで結局、この休みは予定を取りやめ家の近場で息抜きをしたり、家の中でゆっくり過ごすようになりました。
振り返ってみれば、おかげで体の疲れも取れて気持ちも違った意味でリフレッシュすることができ、案外いい休みだった気がします。
 
ずっと買い換えたいなと思い悩んでいたまな板を思い切って新調しました。日ごろから頭の片隅に思いがあったのでしょう、お店で目に入ったときには「これだっ!」と感じましたが、やはり買い換えて正解でした!
お料理をする気分もかなり上がります。これからの投稿にもきっと力になってくれると思います。
そして、冷蔵庫の中の整理をしました。毎週料理をして出た残りのものなどを冷蔵庫に入れたままになっていたり、使いかけの材料が入ったままになっていたので、この休みの期間はできるだけそれらの食材を使った料理をしました。おかげて冷蔵庫の中も整理をすることができました。
これまでに挑戦したお料理を復習という意味でもう一度作ってみたり、普段、作りたくてもなかなか時間がなくて作れないお菓子を焼いてみたり、発酵食を作ってみたりと色々とやることができました。
そんな中、自分自身でふと気付き、何より驚いたことありました。
それは知らない間に作る段取りが良くなっていて、これまで面倒に感じていたお料理を作る作業が大変に感じなくなっていたこと。これは間違いなく毎週悪戦苦闘しながらもお料理を作ってきた成果のひとつなんだ!と「私、なかなか頑張ってるじゃない!」と振り返れ嬉しくなりました。
ここで作ったものはうまくできたもの失敗したものとありましたが、出来上がったお料理はせっせと両親のところへ持って行き、食べてもらいました。そんなこと何も知らない両親は毎回、「わざわざ作ってきてくれて本当にありがとう。」と言ってくれます。お礼を言われるとなんだかちょっと複雑な心境にもなりましたが結果喜んで食べてくれるので、わたしの方が嬉しかったりもしました。
 
そんな楽しかったお休みも終わり、お盆を過ぎた頃になってくると不思議と朝晩に感じる空気がめっきり秋の気配を感じるようになりました。
山を散歩していると秋の草花が目に止まリ、田んぼの稲穂も少しずつ色づき始めてきています。どんなに自然の災いが降りかかろうとも自然の流れは変わらず同じように生きています。やっぱり自然は本当に健気でいじらしいんです。
 
そんな秋の気配を感じてきたので、休み明けの第一段は餡子(あんこ)を使った「きんつば」を作ってみました。
当然ながらこれまで同様、金鍔はもっぱら食べるのが専門で自分で作ろうなんていう発想はこれっぽっちも持ち合せたことはありませんでしたが、きんつばの話を聞く機会があって「よし!チャレンジしてみよう」と思いました。
「金鍔(きんつば)」は読んで字のごとく刀の鍔からつけられた名前です。江戸時代の京都で作られたのが始まりなのだそうです。
餡を丸く形づくり、上新粉を溶いた水を塗って焼いたものでその形が「刀の鍔」に似ていることからきているそうですが、当初は刀の鍔の色が銀色が多いことから「銀鍔」と呼ばれていたそうです。
そのうち銀鍔が江戸へ伝わって縁起が良く、銀より価値の高い金からとって「金鍔」と呼ばれるようになったのだそうです。毎回思うのですがこうしてひとつひとつ調べてみるとこれまで知らなかったエピソードがあり、そのことを知る度に本当に面白いなとつくづく思います。
 
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今回、丸の金鍔でなく四角の金鍔を作ってみてわかったのですが、餡子の表面に上新粉を定着させるためには一面一面それぞれに溶いた粉をつけ焼いていく必要があります。これには驚きでした。
ただ食べているだけでは全く気にも止めたことのないことでした。焼菓子なのですがその角をきれいに出すのにはなかなか大変でした。
失敗してコツを掴んだのですが、一面一面ゴム印を押すようにちょっと軽く押し当ててみるときれいにできることが分かってきました。
焼きたての金鍔はこれまでに味わったことのない、表面がパリッとしてより風味が感じられて美味しかったです。
食べる直前にほんのひと手間をかけ軽く焼いてみるのは美味しく食べる隠し技になるかもしれないですね。
 
今回使った器は輪島塗平皿です。図柄はこれからの季節にピッタリな稲穂と福良雀です。
前にもご紹介したことがありますがこの器の色は赤茶色になります。輪島塗の赤をイメージされるとちょっと雰囲気は変わるかと思いますが、これはこれで雰囲気があっていいなと感じます。
なんといっても図柄にストーリーが感じられ、使うのがとても楽しくなります。
骨董の器の面白さはこうした図柄のストーリーを楽しむのも醍醐味です。お菓子を盛ってこれからの季節に秋の夜長を楽しまれてはいかがでしょうか。
 
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こちらの器について前回のご紹介もご覧ください・・・こちらから
 
 
【品番#U163】輪島塗稲穂と福良雀図
サイズ:直径:14.5㎝ 高さ:2.8㎝
価 格:¥1,400(税込) / 枚(5枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U163]Wajima-nuri plate of Sparrow and Rice ear Painting
size:(Diameter): approx 14.5cm (Height): approx 2.8cm
price: ¥1,400/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
 
 
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商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U097】染付 鶴文様 なます皿 ( 17㎝ plate Crane pattern)

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今週は「ところてん」に挑戦です。これまではところてんをゼロから自分で作ってみようなどという発想は全く思っても見たこともなかったのですが、最近ではひょっとして作れるかもしれない、作ってみようという発想になっています!
私はところてんは子供の頃、それほど好きではありませんでしたが、年齢を重ねるにつれ、好きになってきたお料理のひとつです。
今回、ところてんを作ろうと思ったきっかけは、いつものお料理人さんから以前聞いたお話で、四国のどこか香川県あたりでところてんを葛切りのように食べさせてくれるところがあってその料理に感激したという話を思い出したからです。
それで色々と調べたところ、なるほど香川にところてんを葛切りのように黒蜜ときな粉で食べさせてくれるというお店があるのです。とても興味が湧いたので今回のお料理として挑戦してみることに決めました。
 
ところてんは海で取れる天草(てんぐさ)を天日に干してから煮出して作ります。福岡には同じような海藻系の食べ物で「おきうと」があります。海藻の「えごのり」を干して煮溶かし、小判型に固めたもので博多の郷土料理のひとつです。
ところで、ところてんは漢字で書くと「心太」となりますが、お恥ずかしいことに今回初めて知ったので最初はなんと読んでよいのかわかりませんでした。心に太いと書くところてんは、むかしは「ところてん」ではなく、漢字のまま「こころふと」と呼ばれていたそうですが、「ところてん」となったのかは、「こころたい」「こころてい」「こころてん」と変わりながら「ところてん」と呼ばれ方の変化で今のようになったそうです(諸説あるようです)。
 
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天草から作ると決めてもこの天草がスーパーマーケットには普通に売られているものではないので、専門店やお料理人さんの調達するお店などに電話で問い合わせをしてみたのですが、どこも取り扱っていませんでした。なかなか取寄せるのにも労をとる作業でした。
半ば諦めそうになったときに、近くの乾物屋さんに問い合わせたところ、「ありますよ〜五島の天草が。」とそのときに思いました、「私はついてる!」と。こんなに近くにまさか取り扱っているお店があるなんてとても嬉しかったです。
 
そうやって取寄せたものの、正直なところ天草をみたのは人生初めてでした。感想としては、ヘチマの乾燥したものをバラバラにしたようなもので、もっと黒い海藻のようなものをイメージしていたのでちょっと意外でした。これは海で取れた天草を洗って天日に干す作業を何度か繰り返すことで白くなっていくのだそうです。
この天草を水に浸して大きなお鍋でグツグツと煮ていきます。沸騰すると鍋の中で天草がグルグルと回転するようになり、さらに強火で煮詰めていきます。ポイントは火加減なんだそうです。あまり弱すぎてもだめみたいです。そうして煮詰めた煮汁がところてんの素になります。
ちゃんと固まってくれるか、何度も冷蔵庫をのぞいてみたりしながら、数時間経ったのちにのぞいてみたらなんとも言えない綺麗な透明に固まっていました。その様子を見たときは感激しました。それはツヤツヤとして鼈甲の白にちょっと似てる感じです。そうして冷えたところてんは天突きと呼ばれる箱筒に入れて麺状に突きだします。
今回面白いと思ったのは、ところてんは全国的には酢醤油で食べるのがほとんどですが、京都や大阪周辺では「黒蜜」で食べるのだそうです。これにも諸説あるらしいのですが、関西ではところてんより先に「葛きり」を食べていたので食感の似ているところてんも同じような味付けで食べるようになった説もありますが、茶の湯とともに発達したお菓子の影響を受けたという説は私が一番気に入った話です。
 
自分で作ったところてんは、味はもちろん風味がよく、ほんの少し磯の香りが漂い、とにかく澄み切った色が綺麗なことと、実際に食すると食感は歯切が良く、その食感がなんともいえず良いものでした。
今回は滝川豆腐のように盛り付けることでところてんの透明感から漂う清涼感を感じていただけたらいいなと思いました。
清涼感からかもしれませんが「ところてん」という言葉は夏の季語です。言われてみれば、ところてんと聞くだけでも確かに清涼感を感じられますよね。絵からも音からも清涼感を感じられるところてんは暑い夏に食べたくなりますね。
 
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今回使った器は少しだけ大ぶりのなます皿になります。
図柄は鶴になりますが、染付けの藍色からは川のほとりで冷たいところてんを食べるイメージが感じて頂けたらいいなと思いこの器を選んでみました。
ちょっと大きく感じる器からは盛り付けの余白を設けることで涼しさを感じられるのではないかと思いました。ちょっと大きく感じられるかもしれませんが、私はこの器は他にも色んなお料理にお使いいただけると思っています。
この季節ですと果物などにも使っていただけそうな気がしますね。残り2客となってしまいましたがご興味を持たれましたらどうぞご連絡ください。
 
 
品名:【品番#U097】染付 鶴文様 なます皿
サイズ:(口径): 約17.0㎝ (高さ) 約5.0㎝ (底) 約10.0㎝
状態:良好
価格:8,800円/枚(税込み)
備考:2枚あり
 
[Product #U097]
(17㎝ plate Crane pattern)
size: (caliber): approx 17.0㎝ (height) approx 5.0㎝ (bottom) approx 10.0㎝
condition: favourable condition
price: ¥8,800 / plate (Tax included)
stock: 2 plates
note:
 
骨董の器は通販も対応しております。
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U186】染付竹林賢人図なます皿 ( Lobed bowl with drawing Seven Sages of the Bamboo Grove )

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毎日毎日、暑いですね。本格的な夏到来です!
 
今週は卵豆腐に挑戦してみました。卵豆腐を選んだのは最近急に体調が悪くなってしまった母に食べてもらいたいからでした。
母は卵豆腐が大好きなので元気をつけてあげたいと思い、いつもながら、投稿のお料理に選んだわけです。ところが、ご想像のとおり毎週お決まりのキメ台詞が今週も出てしまうことになりました。この卵豆腐をつくるにあたって東京オリンピックの開催で特別な4連休の全てを費やしてしまいました…。
 
ところで、お料理には「煮る」・「焼く」・「蒸す」・「揚げる」などと調理方法がありますが、この卵豆腐は私の日々の暮らしの中で一番馴染みの薄い「蒸す」という調理方法です。
そもそも蒸しの技術がない上に、道具もちゃんとした蒸し器を持っていなくて、持っているものといえばお鍋にちょっとした道具を添えて蒸すことができるような道具くらいです。ところが何度挑戦したでしょうか…。もう何度やってもやってもできなくて、ついに実家から蒸し器を持ち出すことになりました。
そして、もっと正確にお伝えすると、今回のお料理は当初もっと無謀な事に挑戦をしていたのです。実は、今が旬のトウモロコシを使った卵豆腐を作ろうとしていたのです。それでもうまくいかなくて、これでは今週投稿ができないというのと、母を喜ばせたいということで急遽、卵豆腐に変更しました(ちょっと私の都合ですが…苦笑)。
ところが、卵豆腐に変えてもまーできないできない。途中で何度も嫌になって放り出したくなりました。
 
毎回準備をして失敗を繰り返すたびに、これでもダメなの?これでも?と気持ちは折れそうになるのですが、そのたびに気を取り直し、もう一度、もう一度といつも自分自身を鼓舞しています。
でも、毎週毎週こんなことをムキになってやって「仕上がりの形」にこだわるためにこんな追い込んだ気持ちで作る料理って本当に美味しいんだろうか、とそんなことすら思うようになってきました。
取り組み始めた当初は、楽しいから、やりたいからやってるんじゃなかったけ?と問いかけて気持ちを整えてもう一度作ってみるのですが、結果はうまくいかず思うような形にならないんです。
 
これではダメだと思っていつも相談にのっていただいているお料理人さんに今回の失敗を相談したところ、失敗の原因と考えられる点について、アドバイスを丁寧にしてくださいました。決して十分ではないにせよ道具のせいでなく使い方を間違っていたこと、また今回の食材の調理方などの説明を受けました。
信じられないほどの失敗をして聞くアドバイスは「なるほど」と納得することばかりです。失敗をしてなければスッと入ってこないことも全て体に入ってきます。
そして、最後に「失敗は成功の素ですよ」とかけていただいた言葉がぐっと心に響きました。
 
「そうだ!そうだ!こんな年齢になって何を言ってるんだっ!」と自分でもおかしいですが、なにか腑に落ちることがあります。
成功するにはいくつかの理由があるんだとは思いますが、そのひとつに、思ったことを行動に移すことなんだと思います。
なかなかこの歳になって行動に移すということは正直億劫でもあります。これは年齢を問わずいえることのような気がします。そしてこれまでも分かってはいたのですが、思ったことを行動に移してこその失敗です。たとえその時に思ったような成果が得られなかったとしても、失敗は行動した人だけが得られる唯一の経験です。
 
失敗しても得られた体験がこの「成功の素」なわけです。私はすでに成功するための素は手に入れてるんだ、と思うとととても嬉しく感じました。
このところお料理を作るうえでこれまでも「卵の素」やほかにもいくつかの「素」を知りましたが、今回はいちばんの「素」を本当に手に入れたような気がします。
 
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何度も何度も蒸し器の蓋を開けたり閉めたりするたびに掛けたメガネが蒸気で曇って一瞬見えなくなります。
そんなことを繰り返す自分自身がおかしくておかしてくて…。こうして書いている途中でもまだちゃんとした卵豆腐はできてません。でも成功の素を手に入れたので、こんな状況でも楽しめて取り組むことができました。
 
卵豆腐は卵に出し汁を混ぜ合わせ卵豆腐器に流し込み蒸して作ります。たったそれだけなのに本当に本当にむずかしい料理でした。
卵豆腐の注意すべき点は仕上がったときに卵の表面や中に「す」ができていないこと、そして柔らかいはずの卵豆腐の角をキリリと見せてあげることだと教わりました。
また蒸す際には蒸している最中に“蒸し器に溜まった水蒸気の水滴が卵豆腐の表面につかないよう”に卵豆腐器の上にお箸のようなものを置き、その上に紙をのせます。蒸す際にはほんの少し蓋をずらした状態で弱火でじっくりと蒸していきます。
文字にするとたったそれだけの工程です。それなのにうまくいかないのです。
そして仕上がれば今度はまた盛り付けもとてもとても難しくて…。シンプルな料理だからこそ全てにおいて技量を問われる料理なんだと痛感しました。
今思うと、まだまだ私には早い課題でした。無謀でしたが失敗する事何十数回目でやっとやっとなんとかこうしてアップしてもいいかなと思える卵豆腐ができました。今週もこうしてなんとか投稿できる目処がついて正直ホッとしています。
こうして出来上がった今回の卵豆腐はトウモロコシの優しい甘味とよく合っていて本当においしいです。母にもこの卵豆腐を届けてあげたいと思っています。
 
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そして今回ご紹介する器は竹林賢人図のなます皿です。
この図柄は不思議と男性の方が好まれる図柄のようです。最初骨董に興味を持った頃、この図柄のどこがいいのか?そしてまたこれが竹林には到底見えませんでした。でもこのお皿に描かれている図柄は昔々の中国の三国魏の末期に竹林に住む、お酒を飲んだり、詩を詠んだりとまぁなんとも自由奔放に生活を送られた7人の文人賢人の図柄だということを知りました。
ちょっと表情も面白いので写真を添えておきます。卵豆腐にぴったり、この季節にしっくりくる図柄だと思い今回使って見ました。
 
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【品番#U186】染付竹林賢人図なます皿
サイズ:(直径)14.5㎝ /(高さ)3.5㎝
状態:良好
価格:4,000円(税込み)/個
備考: 在庫4枚
 
[Product #U186] Lobed bowl with drawing Seven Sages of the Bamboo Grove
size: (Diameter): approx 14.5cm / (height):approx 3.5cm
price: ¥4,000/piece (Tax included)
stock: 4 in all
condition: favourable condition
note:
 
 
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【品番#U185】印判平皿 ( Inban flat plate )

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私の住んでる博多の町ではうどん屋ではうどんといっしょに「いなり」か「かしわめし」を注文することがよくある話です。
私は「いなり派」です。甘い出汁がたっぷり染み込んだ揚げに包まれたご飯を口に含んだ瞬間に最高に幸せな気持ちに包まれます。そんないなり好きの私が今回取り上げたのが「南関いなり」です。
前々から音の響きから、いなり寿司と稲荷神社とはなにかしらの繋がりがあると思っていました。詳しくは知らなかったので、この機会に調べてみましたがいろんな繋がりがあるという事がわかりました。とてもても興味深かったです。
でも、「いなり寿司」とどうして呼ばれるようになったのか、これといったはっきりとした由来が分かっている訳ではなさそうです。
なんとなく定説としてあるのは、江戸時代の後期にはカゴを担いだいなり寿司商人が売り歩いていて庶民のファーストフードのようなものとしてとても人気があった食べ物であることや、やがて幕末になると江戸にはいなり寿司を売る店舗も現れて大繁盛していたようだということ。ヒットの仕方は、最近のことでいうとタピオカ屋さんのような流行り方の感じに近かったのかもしれませんね。
 
そしてもうひとつ、三角いなり寿司や俵型のいなり寿司はどういった意味でそういう形になったのか興味がありました。
三角いなりは、「稲荷大神の使いであるキツネの耳の形」とか「稲荷神社の総本宮・伏見稲荷大社のある稲荷山の形」とか、ここにも諸説あるようです。一方の俵型は、稲荷神はもともと五穀豊穣の神をまつった田の神信仰から「米俵の形」となったとか。
これも色々な説がありそうですが、西日本の三角いなり寿司と東日本の俵型いなり寿司というのが定番のようですが、さらに具材や味などをふまえると、日本各地に様々な郷土の特徴をもった「いなり寿司」が存在するんですね。いつか「いなり寿司巡り全国ツアー」でも開催したいものです。
とにかく、色々な説があって、いなり寿司ひとつから広がる話は、日本文化の多岐に渡っていて果てしないことが分かりました。
ところで、おにぎりは西の俵型、東の三角形といわれているのが、いなり寿司の西の三角、東の俵型とは逆で興味深いです…。いつか調べたいと思いました。
 
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今回の「南関いなり」も国内の特徴のあるいなり寿司のひとつに取り上げられているもので、熊本県の北部にある南関町に伝わるいなり寿司です。
このいなり寿司に使われる南関揚げの由来が江戸時代の初期に起こった「島原の乱」ののち人口が減少した為、四国の伊予松山地方からの人々が大勢移住してきました。その四国伊予松山の人々の中に油あげの製法を知る人がいて、そこから今の南関あげの原型が作り出されたといわれています。
二度揚げされたこの油あげは、普通の油あげと違って長期保存が可能になるといわれています。
30センチ角ほどの大きさで、調理する前はパリっとしてますが、出汁や煮汁を含むとなんとも言えない食感を保ちながらふっくらとします。見た目も食感も普通の油あげとちょっと違っていて、とてもとても不思議な食材です。この南関揚げを使って今回は私の大好きな稲荷寿司に挑戦しました。
 
今回もやっぱり大変でした。1週間稲荷を作り続け試作を頬張り続けたことでこの1週間で体重が1.5キロ増えました…また落とします。
作っていて出汁によっていなりの味が変わるということを感じました。考えてみたら当たり前の話ですが自分で出汁をとるようになってその違いが手に取るように分かるので楽しくてたまらないですね。
毎日少しずつ違った出汁で南関揚げを煮込んでみてやっと最後にたどり着きました。丁寧に作ったお稲荷さんというのもまたいつもとは違った表情でいいなぁと思います。
最初1センチピッチで揚げを切りだして、中に入れるお米の太さと長さを組み合わせて試行錯誤しましたが、試作をたくさん作りだしたところ、いなり寿司にはお米がたくさん詰め込まれていること、あげがふわふわで柔らかいとより美味しいということが分かったことです。
 
大好きないなり寿司を盛り付ける今回の器は印判の平皿です。こちらの印判のお皿はソーサーとして葉っぱや、レースなど添えたり敷いてアレンジを加えるのにいい大きさ・図柄だと思っていましたが、今回こうして普通にお料理を盛ってみる使い方もいいなと思いました。
印判は時代も若く比較的安価で手に入ることもあってなかなか魅力が伝わりづらいのではないかと思いますが、アイデア次第では色んな使い方ができてとても重宝する器だと思っています。
 
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【品番#U185】印判平皿
サイズ:(直径)14.3㎝ /(高さ)3.0㎝
状態:良好
価格:1,400円(税込み)/個
備考: 在庫4枚
 
[Product #U185] Inban flat plate
size: (Diameter): approx 14.3cm / (height):approx 3.0cm
price: ¥1,400/piece (Tax included)
stock: 4 in all
condition: favourable condition
note:
 
 
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【品番#U184】印判 鉄線図茶碗 ( Inban tea bowl of Tetsusen diagram )

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先週は七夕ということもあって色んなところで七夕にちなんだ素敵な飾りや室礼を目にすることができました。こういったものを見ていると「私は日本人でよかったな〜」と、あらためてそう素直に感じさせてくれます。
日本という国の文化は四季の移り変わりを大切に日々の暮らしがあるんだと思うと、七夕は大切な行事だと思います。
 
先日、嬉しかった出来事がありました。以前より杜鵑草(ホトトギス)のホームページを見ていただいているお客様より心温まるメールをいただきました。
その優しい文章からはこれまでの私のことを私の活動を、そして今取り組んでいることをちゃんと見てくださってるんだという事が、その言葉からあふれ出ていて感動しました。その方とは一度もお目にかかったことがないのに、ひとつひとつ素敵な言葉を選んでいただいて励ましていただきました。
本当に嬉しくてなんだか感激で涙が出ました。これからの、いえ日々の活動の何よりの励みになっています。
そして、このようなお言葉をいただけると、「ネットの向こう側でもちゃんと見てくださっている方がいるんだ〜」とあらためて実感させていただけます。
この場を借りてお礼を述べさせていただきます。本当にありがとうございました。
 
そして、古くから日本に伝わる風土・文化に魅了されている私は、これらも骨董の器と葉っぱで盛り付け、その作品を通じて自身を表現することができたらいいなと日々思っています。ホームページで商品をご紹介するとき、そんな私なりのメッセージを添えて掲載をするようにしています。
杜鵑草(ホトトギス)は今年の6月で8年目を迎えました。これからも私なりのメッセージを器と葉っぱに、そして盛り付けに思いをのせ、活動していきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします。
 
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今回のお料理は、この季節にぴったりの「冷汁」です。
冷汁は九州の宮崎の農村に古くから伝わる夏向きの郷土料理になります。その昔、日向の農村では暑い夏に食欲がなくなると、冷えた麦飯に生みそをのせ、水をかけてすすり込んで食べていたというのが冷汁の始まりといわれます。
当時は、貧しい農村の人々はお米と麦を三対七の割合で混ぜて作っていたそうですが、今ではそんな過去の背景とは別に、夏になるとわざわざ好んで食べられるお料理にランクインするのではないか…というくらい愛好家に喜ばれるお料理ですよね。
 
私はこの冷汁のふるさと宮崎県と同じ九州に住んでいながら、この宮崎を訪れたことは本当に指で数えられるくらいで、実際に地元で作られている郷土料理としての冷や汁を食べた事はありませんが、それぞれの家でその家庭の味にアレンジされた冷や汁があるんだそうです。これこそ家庭料理ですよね。とてもいいなと思います。
きっと、冷や汁を食べると自分の生まれ育った故郷、家族、いろんなことが思い出されて美味しさもひとしおですよね。
 
今回の冷や汁作りにあたって私は出汁をとるのために昆布といりことカマスを使いました(カマスはこの時期、旬でとても美味しいですよね!)。身をほぐした後のカマスの骨を軽く焼いたもので一緒に出汁を取ることにしました。
そして薬味に実家の畑で採れた青紫蘇とミョウガを使いました。実家の畑にはキュウリもたくさん育っているのですが、実はとにかく大きく育ちすぎてとても写真におさまるような形状ではなかったので今回は実家のキュウリは使うことを断念しました。
その昔もこうして畑で採れた夏野菜を使って昨晩残ったお味噌汁やご飯で「冷汁を」作ったんただろうなぁ…と作っているときに想像のなかでなんとなくそんな風景が思い描かれました。
今回のアレンジはより喉越しが良く食べて頂けるようにご飯ではなく素麺を使ってみました。
 
最近こうしてお料理を作っていて嬉しいと思うことがあります。それは出汁をとること、野菜を切ること、そして揚げることが億劫に感じなくなってきたことです。これは本当に自分自身が一番驚いています。面倒がらずにとにかく動く!お料理にとってとても大事なことだと身についてきたからなのかもしれません。
 
さて、大事な器のご紹介です。
今回ご紹介する器は印判の茶碗になります。冷や汁を盛りつける器に何がいいかな?と考えたときに、この印判のお茶碗がいいかも!と頭の中にすっとその絵が浮かびました。
この器はちょっと小ぶりで女性の手にすっぽりおさまる上品なサイズの可愛らしい茶碗です。図柄は鉄線になります。
自画自賛になりますが、この印判のお茶碗がこれほどしっくりときたことはありません。いつもこのホームページでひとり呟いていることですが、こちらのお茶碗は骨董の器として稀少性は…と問われるとそれほどあるものとは決していえません。ですがこうしてお料理と器と季節感が合わさるとこんなに素敵に使う事ができるということ、この印判の茶碗は私自身にとってもあらためて再確認させられ感じる事ができました。
このなんとも可愛い子たちの魅力を分かっていただける方の元へ嫁がせてあげたいなと思っています。
ホントニホントニカワイイ子たちです。心からそう思います。
 
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【品番#U184】印判 鉄線図茶碗
サイズ:(タテ)10.0㎝ (ヨコ)10.0㎝(高さ) 5.5㎝
状態:良好
価格:700円(税込み)/個
備考: 在庫5枚
 
[Product #U184] Inban tea bowl of Tetsusen diagram
size: (One side length): approx 10.0cm / (height):approx 5.5cm
price: ¥700/piece (Tax included)
stock: 5 in all
condition: favourable condition
note:
 
 
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

 幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 

短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。

骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

Facebookページ
器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

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於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

 

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。

結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

 

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

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地帯名称 南九州 北九州 四国 中国 関西 北陸 東海 信越 関東 南東北 北東北 北海道
県名 熊本県
宮崎県
鹿児島県
福岡県
佐賀県
長崎県
大分県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
富山県
石川県
福井県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
新潟県
長野県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
山梨県
宮城県
山形県
福島県
青森県
岩手県
秋田県
 
サイズ 重量(kg)                        
60 2kg迄 500円 500円 600円 500円 700円 800円 800円 800円 800円 1,300円 1,300円 1,700円
80 5kg迄 580円 580円 850円 580円 950円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,550円 1,550円 1,950円
100 10kg迄 1,000円 1,000円 1,200円 1,000円 1,000円 1,250円 1,250円 1,250円 1,250円 1,800円 1,800円 2,200円
140 20kg迄 1,250円 1,250円 1,350円 1,250円 1,450円 1,550円 1,550円 1,550円 1,550円 2,050円 2,050円 2,450円
160 30kg迄 1,500円 1,500円 1,600円 1,500円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 2,300円 2,300円 2,700円
  10kg迄増 250円
170   2,200円 2,200円 2,300円 2,200円 2,300円 2,400円 2,400円 2,400円 2,400円 2,800円 2,800円 3,200円
180   2,450円 2,450円 2,550円 2,450円 2,550円 2,650円 2,650円 2,650円 2,650円 3,050円 3,050円 3,450円
200   2,950円 2,950円 3,050円 2,950円 3,050円 3,150円 3,150円 3,150円 3,150円 3,550円 3,550円 3,950円
220   3,450円 3,450円 3,550円 3,450円 3,550円 3,650円 3,650円 3,650円 3,650円 4,050円 4,050円 4,450円
240   4,450円 4,450円 4,550円 4,450円 4,550円 4,650円 4,650円 4,650円 4,650円 5,050円 5,050円 5,450円
260   5,450円 5,450円 5,550円 5,450円 5,550円 5,650円 5,650円 5,650円 5,650円 6,050円 6,050円 6,450円

※税別価格表示
※沖縄については別途料金を適用させて頂きます。
※離島については、別途実費をご負担お願いします。

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