杜鵑草 器と、そのまわり hototogisu

【品番#U155】色絵長月図なます皿 (Lobed bowl with drawing October atmosphere)

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山はとてもいい季節を迎えました。
すこし肌寒いかな…と感じだすくらいの宵のころになると、どこからともなく鳴き始める虫の声がとても心地よく感じられます。
今日は夕方日が沈みかけたころに、野焼きをしている匂いを感じました。それは幼いときに嗅いだ懐かしい匂いとおなじでなんだか安らぎを感じホッとしました。
 
最近では、かなり投稿が遅れていることを気に留めているのですが、なかなか思うように時間が取れずにいます。自分のことだけ考えて自由に過ごしていた若い頃がどれだけ恵まれていたかということにあらためて気付かされます。
今この歳になって思うことは、焦らず、ひとつひとつ向き合っていきたいと思います。
 
最近思うことがあります。それは「ありがとう」ということばの持つ力です。
そう思うようになったのは、母は急に体が悪くなり自分のこと自身で思うようにならなくなってきました。それもあって私はこれまでより実家に通う機会が増えました。
家に行って何か特別なことをするわけではなく、部屋の掃除や食事の準備など日常のことをするだけなのですが、その度に両親から「ありがとう」と何度も何度もことばをかけられます。遠く離れた兄からも「ありがとう、とても助かるよ」とことばをもらいます。
たったそれだけのことなのですが、この「ありがとう」ということばをかけられると、不思議とまるで魔法にかかったように私の中にあったザラザラとした気持ちのようなものが優しい色に変わり形がまあるくなっていくのを感じます。
 
こんなにありふれたことばなのに、「どうして心に響くんだろう…?」。ふと思い返すと気になります。そこで「ありがとう」ということばをあらためてちょっとググってみました。
そこには、「ありがとう」とは「有り難し(ありがたし)」と書き、その意味は「有る(ある)こと」が「難い(かたい)」ということで、本来は「滅多にない」や「珍しくて貴重だ」ということです。そして「ありがとう」の反対語は?というと、「当たり前」と書かれていました。毎日の生活の中で「当たり前」と思っていることは実はたくさんの人に支えられて成り立っていること、身近な家族のおかげで可能になっていることだと記されていました…。
今回両親はこれまで当たり前にできていたことや、そう思っていたことに対してあらためて感謝の気持ちを実感し、それを代わってやっている私に「ありがとう」と思いを伝えているからこそ、こんなに心に響いているんだと感じ入ったのだと思います。
これからは意識してこの「ありがとう」ということばも使ってみようかと思いました。
 
今週挑戦したお料理は「小袖餅」をアレンジしたお菓子になります。「小袖餅」、なんて素敵な呼び方なんだと思いました。
もともと「小袖餅」の名前の由来は九州にありました。熊本県の宇土にある宇土城主の名和伯耆左衛門尉(なわほうきさえもんのじょう)のエピソードから「小袖餅」と名付けられたなんとも心温まる物語があるお菓子です。まんが日本昔ばなしに「孝行娘」というタイトルでアニメにもなっていました。YouTube にありましたので 「孝行娘」を是非ご覧になられてみてください。
孝行娘はこちらから…YouTube
 
小袖餅は着物の袖がキーワードとなっていているお菓子です。色々な作り方を参考にさせてもらい、今回は器に合わせて私なりにアレンジした小袖餅になります。
皮はふっくらと食べやすいように卵白が多めに入っています。クレープの皮を焼くようにして餡子を包んでみました。何回も何回も失敗しやっと美味しく作ることができた餡子を包んだ小袖餅は、間違いなく私のお気に入りのお菓子となりました。
うまく形になるまでにこの皮を(恐らく50枚ほどは…)繰り返し焼くことでなんとか、お見せできる形に仕上げることができました。
 
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たくさん作った小袖餅の皮もしっかり私の身に付きました。
ちなみに先週のことになりますが、投稿するために「おはぎ」を作ったのです。残念ながら原稿まで起こすことができず作ったおはぎはお披露目できませんでした。でも、今週と同じようにたくさん試作をしたおはぎは全て私の口の中へ入っていき、全てが身に付いてしまいました…。
この季節は怖くもあります…苦笑
 
今回使った器は、秋草図のなます皿になります。この時期にとても使ってみたくなる器です。ススキに秋の草花そして月が描かれています。
器としてだけでなくしつらえとしスタンドに立てかけ秋の実りを添えても素敵だなと思います。
全体的に渋いイメージの器になりますが、この季節にはピッタリの器です。
 
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【品番#U155】色絵長月図なます皿
サイズ:直径:15.5㎝ 高さ:4.8㎝
価 格: 2,900円 (税抜) / 枚 (10枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:
 
[Product #U155] Lobed bowl with drawing October atmosphere
size:(Diameter): approx 15.5cm (Height): approx 4.8cm
price: ¥2,900/1 plate (Tax not included)
stock: 10 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
〇当サイトのメールフォーム(contactより)
〇杜鵑草(info@hototogisu.me)へのメール
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U189】ベロ藍茶碗 (Berlin-blue rice bowl)

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先週ひとつのヤマを越えた私は、久し振りにのんべんだらりと数日間を過ごしました。
髪の毛を切りに行ったり、読めずに溜めていた本を読んでみたり、ずっと思っててなかなかできなかったことをやってましたが、あっという間に一週間経ってしまいました(笑)。
この時期、台風のシーズンですがおとといは九州北部を大きな台風が通り去っていきました。そのせいか田んぼのあぜ道を真っ赤に染めるはずの彼岸花が見るとひっちゃかめっちゃかになっていて悲しかったです…。
彼岸花も実った稲も気持ちいいほどに秋の青空に向かって真っすぐに伸びている様子は秋の景色には欠かせないのですが、この台風でなぎ倒されている姿に、“頑張ってね”って思わず声を掛けてしまいました。
そうやって季節の移りを日々感じていますが、これからがお米の収穫期なのですよね…。場所によっては稲刈りが始まり、店頭には新米が並び始めます。
 
そういうわけで今週は新米を使ってなにか作ってみようと思っていたので、知らず知らず無意識のうちに新米を探し回っていたようです。
ところがまだちょっと新米の時期には数週間早いようで、お店の新米は場所によっては店頭に出されると即完売されるようです。やっとの思いで今年の新米を手に入れ、早速炊いて食べてみました。釜の蓋を開けた瞬間に炊き上がったお米は艶々とした透明感があって、お米から立ち込める甘い香りの湯気が香りました。食べてみても新米ならではの水々しく甘いおいしいお米でした。
 
美味しいお米といえばやはりなんといってもおにぎりです。そうです、やっぱり艶々のお米はこれに限ります。今週は新米のおにぎりにひと工夫かけ、卵かけご飯にしたお料理二品に挑戦してみました。
ひと品目は焼きおにぎりにです。醤油麹で味をつけた溶き卵を新米を炊き上げたご飯と混ぜてしっかりとしみこませたあとでおにぎりにします。そのおにぎりは表面がカリッとするくらいに炙り、熱々のおにぎりに梅干しをつけ、パリパリの美味しい海苔で包みます。
そしてもうひと品はこの焼きおにぎりをお茶漬けにしました。具材はとってもシンプルに紫蘇と梅干しに海苔です。そこにほんの少しワサビを添え、熱々のお茶を注いでいただきます。
どちらもとてもシンプルなお料理ですが、本当に美味しいお料理です。お米の美味しさを心底味わえ、ついつい食べすぎてしまいます(ある意味とても危険なお料理だと思います…)。
おにぎりもお茶漬けもご存知でしょうが、お好みの具材を使っていろんなアレンジができます。
 
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今回の器は印判の平皿とベロ藍の茶碗を使ってみました。
器は明治以降の器になり、当時はどちらも量産されたものでそのころは庶民的な器であったはずです。でもこうした器でも今の時代で使ってみると不思議な雰囲気を感じさせてくれます。
平皿はガラスのソーサーや焼き菓子を盛ってみたり、またお茶碗にはパスタやスープを盛り付けても素敵だと思います。
骨董の器をまだ使ったことがない方はこのあたりの器からお使いになられてみてはいかがでしょうか。どちらもとても使い勝手の良い器でおすすめです。
 
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【品番#U189】ベロ藍茶碗
サイズ:(直径)10.5㎝ (高さ) 5.8㎝
状態:良好
価格:1,320円(税込み)/個
備考:在庫5枚
 
[Product #U189] Berlin-blue rice bowl
size: (One side length): approx 10.5cm / (height):approx 5.8cm
price: ¥1,320/piece (Tax included)
stock: 5 in all
condition: favourable condition
note:
 
 
印判平皿はこちらのご紹介をご覧ください・・・こちらから
 
【品番#U185】印判平皿
サイズ:(直径)14.3㎝ /(高さ)3.0㎝
状態:良好
価格:1,400円(税込み)/個
備考:在庫4枚
 
[Product #U185] Inban flat plate
size: (Diameter): approx 14.3cm / (height):approx 3.0cm
price: ¥1,400/piece (Tax included)
stock: 4 in all
condition: favourable condition
note:
 
 
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U187】染付け小皿 (Blue and white porcelain Small plate)

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やっとお天気になりました。
突き抜けるような青空を眺めていると、そこに浮かぶ雲が少し季節を感じて形が変わってきたように、また空気も少しずつ澄み渡ってきたような気がします。
山の景色も少しずつ夏から秋へと変わりはじめています。日が暮れるのも早くなったように感じられるようになりました。
実りの秋とはよく言ったものですが、食いしん坊にとって最高の季節が到来します。
新米、栗、キノコ、芋、柿、銀杏、あけび、、、と今年の実りが楽しみです。
 
もう少しするとかぼすが実りはじめます。
私はその頃になると決まってそのシーズン初の秋刀魚にかぼすをたっぷりと絞って食べます。この季節の楽しみのひとつです。
ここ数年、この時期に秋刀魚の不漁のニュースを耳にします。先日もスーパーで秋刀魚を見つけました。
「やった!秋だぞ。よかったよかった!なんだかんだと言われてるけどあるじゃない。」
と思い、よくよくその秋刀魚を見るとどれも台湾産と書いてありました。目にすると何だか言葉では表現することができない寂しい気持ちになりました。
今年も国産の油ののった秋刀魚にお会いできるのかなぁ…と少し心配になります。
 
これからしばらくすると、山から街へと紅葉が進んでいきます。紅葉の中でも銀杏(いちょう)で埋め尽くされる一面金色に染まった景色は本当に綺麗だなぁと感じます。
 
銀杏にはいくつか思い出があります。
幼少期この時期の秋祭りに行くと、露店で売っている銀杏と椎の実を枡で計り売っていたのを母が買ってくれました。買った後は薄い茶色の封筒に入っていて、ちょっと湿気を帯びた封筒からは独特の香りがしていて、そこから取り出して椎の実を食べていたことが懐かしく思い出されます。私は銀杏の独特の香りが苦手でどうしても食べることができませんでした。
また、銀杏の思い出というと、夕方になると母から銀杏割りのお手伝いをお願いされることがありました。ペンチで挟み割る方法と、もう一つは木の板の上に銀杏を置いて金槌で叩くというかなり原始的な方法です。私は金槌で叩いて割っていました。
最初の頃はべちゃっと潰れるのですがだんだんと慣れてくると銀杏の筋の硬いところをトントンと2回叩くとパチンっと綺麗に割れるようになります。この頃から、何度も何度もやりながらコツを掴んでいくことが性に合っていたのかもしれません…。
 
これを鉄のフライパンで炒ってお料理に使います。そして大人になってからはこの苦味がありながらもほんのりと甘いなんとも言えない食感の銀杏は大好物となりました。
 
今週は少し早いですが季節のはしりで銀杏の翡翠揚げにしました。
ただ木の実を割って揚げただけですが、銀杏を味わうにやっぱりこれがいちばんだと思います。
出来上がってすぐの料理はある意味何よりのご馳走だと思いますが、今回の翡翠銀杏もそのひとつだと思います。新銀杏の殻を割り、皮はつけたまま銀杏の色の様子を伺いながらさっとあげます。揚げる途中で不透明だった銀杏がみるみる透き通って翡翠色に変化してきます。その翡翠のような色から翡翠銀杏と名付けられたのでしょう。揚げたてはモチモチとした食感と温かさから感じられる甘みがたまらなく美味しく、色だけでなく大好きです
 
今回ご紹介する器は染付けの小皿になります。形は女性好みのとても可愛らしい形だと思います。
器の周りにはびっしりと書き込みがされていて二種類の図柄が描かれています。まじまじと図柄を見ているとユニークな図柄です。
山水に賢人でしょうか、、山水に日の出なんでしょうか。用途もはっきりとしません。私だったらお酒は飲めませんけど秋の夜長に気のおけない仲間を誘って、酒の肴を少しずつ盛ってみたかったので、この時期を待って投稿してみました。
 
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【品番#U187】染付け小皿
サイズ:タテ:9.5㎝ ヨコ:8.5㎝ 高さ:4.5㎝
価 格:¥2,900(税込) / 枚(8枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U187] Blue and white porcelain Small plate
size:(Width):9.5cm (Depth):8.5cm (Height):4.5cm
price: ¥2,900/1 plate (Tax included)
stock: 8 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
 
 
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U163】輪島塗稲穂と福良雀図 (Wajima-nuri plate of Sparrow and Rice ear Painting)

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私の住んでる福岡はいつからか忘れてしまうくらい、ずっと雨が降り続いています。いくぶん天候は回復に向かっているとはいえ、一体いつまで降り続くんでしょう。
今回の雨も多くの被害をもたらし改めて自然の怖さを感じさせられます。ご被害に遭われた方々にはこの場をお借りして心からお見舞い申し上げます。
毎日こうして当たり前に暮らせることがどんなにありがたいものなのかということも改めて考えさせられます。
 
久しぶりの投稿になります。今回、約2週間ほどお休みをいただいていました。実は休みの前には色々とやりたい事、行ってみたいところなど考えていました。でも、生憎の天候で外出できる時間もかなり限られてしまいました。さすがにこの天候ではちょっと足を伸ばして気分転換なんて気持ちになれませんでしたね。
それと、久し振りにゆっくりとした時間を過ごすと、案外体に疲れが溜まっていたんだなぁと感じることがありました。そこで結局、この休みは予定を取りやめ家の近場で息抜きをしたり、家の中でゆっくり過ごすようになりました。
振り返ってみれば、おかげで体の疲れも取れて気持ちも違った意味でリフレッシュすることができ、案外いい休みだった気がします。
 
ずっと買い換えたいなと思い悩んでいたまな板を思い切って新調しました。日ごろから頭の片隅に思いがあったのでしょう、お店で目に入ったときには「これだっ!」と感じましたが、やはり買い換えて正解でした!
お料理をする気分もかなり上がります。これからの投稿にもきっと力になってくれると思います。
そして、冷蔵庫の中の整理をしました。毎週料理をして出た残りのものなどを冷蔵庫に入れたままになっていたり、使いかけの材料が入ったままになっていたので、この休みの期間はできるだけそれらの食材を使った料理をしました。おかげて冷蔵庫の中も整理をすることができました。
これまでに挑戦したお料理を復習という意味でもう一度作ってみたり、普段、作りたくてもなかなか時間がなくて作れないお菓子を焼いてみたり、発酵食を作ってみたりと色々とやることができました。
そんな中、自分自身でふと気付き、何より驚いたことありました。
それは知らない間に作る段取りが良くなっていて、これまで面倒に感じていたお料理を作る作業が大変に感じなくなっていたこと。これは間違いなく毎週悪戦苦闘しながらもお料理を作ってきた成果のひとつなんだ!と「私、なかなか頑張ってるじゃない!」と振り返れ嬉しくなりました。
ここで作ったものはうまくできたもの失敗したものとありましたが、出来上がったお料理はせっせと両親のところへ持って行き、食べてもらいました。そんなこと何も知らない両親は毎回、「わざわざ作ってきてくれて本当にありがとう。」と言ってくれます。お礼を言われるとなんだかちょっと複雑な心境にもなりましたが結果喜んで食べてくれるので、わたしの方が嬉しかったりもしました。
 
そんな楽しかったお休みも終わり、お盆を過ぎた頃になってくると不思議と朝晩に感じる空気がめっきり秋の気配を感じるようになりました。
山を散歩していると秋の草花が目に止まリ、田んぼの稲穂も少しずつ色づき始めてきています。どんなに自然の災いが降りかかろうとも自然の流れは変わらず同じように生きています。やっぱり自然は本当に健気でいじらしいんです。
 
そんな秋の気配を感じてきたので、休み明けの第一段は餡子(あんこ)を使った「きんつば」を作ってみました。
当然ながらこれまで同様、金鍔はもっぱら食べるのが専門で自分で作ろうなんていう発想はこれっぽっちも持ち合せたことはありませんでしたが、きんつばの話を聞く機会があって「よし!チャレンジしてみよう」と思いました。
「金鍔(きんつば)」は読んで字のごとく刀の鍔からつけられた名前です。江戸時代の京都で作られたのが始まりなのだそうです。
餡を丸く形づくり、上新粉を溶いた水を塗って焼いたものでその形が「刀の鍔」に似ていることからきているそうですが、当初は刀の鍔の色が銀色が多いことから「銀鍔」と呼ばれていたそうです。
そのうち銀鍔が江戸へ伝わって縁起が良く、銀より価値の高い金からとって「金鍔」と呼ばれるようになったのだそうです。毎回思うのですがこうしてひとつひとつ調べてみるとこれまで知らなかったエピソードがあり、そのことを知る度に本当に面白いなとつくづく思います。
 
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今回、丸の金鍔でなく四角の金鍔を作ってみてわかったのですが、餡子の表面に上新粉を定着させるためには一面一面それぞれに溶いた粉をつけ焼いていく必要があります。これには驚きでした。
ただ食べているだけでは全く気にも止めたことのないことでした。焼菓子なのですがその角をきれいに出すのにはなかなか大変でした。
失敗してコツを掴んだのですが、一面一面ゴム印を押すようにちょっと軽く押し当ててみるときれいにできることが分かってきました。
焼きたての金鍔はこれまでに味わったことのない、表面がパリッとしてより風味が感じられて美味しかったです。
食べる直前にほんのひと手間をかけ軽く焼いてみるのは美味しく食べる隠し技になるかもしれないですね。
 
今回使った器は輪島塗平皿です。図柄はこれからの季節にピッタリな稲穂と福良雀です。
前にもご紹介したことがありますがこの器の色は赤茶色になります。輪島塗の赤をイメージされるとちょっと雰囲気は変わるかと思いますが、これはこれで雰囲気があっていいなと感じます。
なんといっても図柄にストーリーが感じられ、使うのがとても楽しくなります。
骨董の器の面白さはこうした図柄のストーリーを楽しむのも醍醐味です。お菓子を盛ってこれからの季節に秋の夜長を楽しまれてはいかがでしょうか。
 
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こちらの器について前回のご紹介もご覧ください・・・こちらから
 
 
【品番#U163】輪島塗稲穂と福良雀図
サイズ:直径:14.5㎝ 高さ:2.8㎝
価 格:¥1,400(税込) / 枚(5枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U163]Wajima-nuri plate of Sparrow and Rice ear Painting
size:(Diameter): approx 14.5cm (Height): approx 2.8cm
price: ¥1,400/1 plate (Tax included)
stock: 5 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
 
 
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【品番#U097】染付 鶴文様 なます皿 ( 17㎝ plate Crane pattern)

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今週は「ところてん」に挑戦です。これまではところてんをゼロから自分で作ってみようなどという発想は全く思っても見たこともなかったのですが、最近ではひょっとして作れるかもしれない、作ってみようという発想になっています!
私はところてんは子供の頃、それほど好きではありませんでしたが、年齢を重ねるにつれ、好きになってきたお料理のひとつです。
今回、ところてんを作ろうと思ったきっかけは、いつものお料理人さんから以前聞いたお話で、四国のどこか香川県あたりでところてんを葛切りのように食べさせてくれるところがあってその料理に感激したという話を思い出したからです。
それで色々と調べたところ、なるほど香川にところてんを葛切りのように黒蜜ときな粉で食べさせてくれるというお店があるのです。とても興味が湧いたので今回のお料理として挑戦してみることに決めました。
 
ところてんは海で取れる天草(てんぐさ)を天日に干してから煮出して作ります。福岡には同じような海藻系の食べ物で「おきうと」があります。海藻の「えごのり」を干して煮溶かし、小判型に固めたもので博多の郷土料理のひとつです。
ところで、ところてんは漢字で書くと「心太」となりますが、お恥ずかしいことに今回初めて知ったので最初はなんと読んでよいのかわかりませんでした。心に太いと書くところてんは、むかしは「ところてん」ではなく、漢字のまま「こころふと」と呼ばれていたそうですが、「ところてん」となったのかは、「こころたい」「こころてい」「こころてん」と変わりながら「ところてん」と呼ばれ方の変化で今のようになったそうです(諸説あるようです)。
 
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天草から作ると決めてもこの天草がスーパーマーケットには普通に売られているものではないので、専門店やお料理人さんの調達するお店などに電話で問い合わせをしてみたのですが、どこも取り扱っていませんでした。なかなか取寄せるのにも労をとる作業でした。
半ば諦めそうになったときに、近くの乾物屋さんに問い合わせたところ、「ありますよ〜五島の天草が。」とそのときに思いました、「私はついてる!」と。こんなに近くにまさか取り扱っているお店があるなんてとても嬉しかったです。
 
そうやって取寄せたものの、正直なところ天草をみたのは人生初めてでした。感想としては、ヘチマの乾燥したものをバラバラにしたようなもので、もっと黒い海藻のようなものをイメージしていたのでちょっと意外でした。これは海で取れた天草を洗って天日に干す作業を何度か繰り返すことで白くなっていくのだそうです。
この天草を水に浸して大きなお鍋でグツグツと煮ていきます。沸騰すると鍋の中で天草がグルグルと回転するようになり、さらに強火で煮詰めていきます。ポイントは火加減なんだそうです。あまり弱すぎてもだめみたいです。そうして煮詰めた煮汁がところてんの素になります。
ちゃんと固まってくれるか、何度も冷蔵庫をのぞいてみたりしながら、数時間経ったのちにのぞいてみたらなんとも言えない綺麗な透明に固まっていました。その様子を見たときは感激しました。それはツヤツヤとして鼈甲の白にちょっと似てる感じです。そうして冷えたところてんは天突きと呼ばれる箱筒に入れて麺状に突きだします。
今回面白いと思ったのは、ところてんは全国的には酢醤油で食べるのがほとんどですが、京都や大阪周辺では「黒蜜」で食べるのだそうです。これにも諸説あるらしいのですが、関西ではところてんより先に「葛きり」を食べていたので食感の似ているところてんも同じような味付けで食べるようになった説もありますが、茶の湯とともに発達したお菓子の影響を受けたという説は私が一番気に入った話です。
 
自分で作ったところてんは、味はもちろん風味がよく、ほんの少し磯の香りが漂い、とにかく澄み切った色が綺麗なことと、実際に食すると食感は歯切が良く、その食感がなんともいえず良いものでした。
今回は滝川豆腐のように盛り付けることでところてんの透明感から漂う清涼感を感じていただけたらいいなと思いました。
清涼感からかもしれませんが「ところてん」という言葉は夏の季語です。言われてみれば、ところてんと聞くだけでも確かに清涼感を感じられますよね。絵からも音からも清涼感を感じられるところてんは暑い夏に食べたくなりますね。
 
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今回使った器は少しだけ大ぶりのなます皿になります。
図柄は鶴になりますが、染付けの藍色からは川のほとりで冷たいところてんを食べるイメージが感じて頂けたらいいなと思いこの器を選んでみました。
ちょっと大きく感じる器からは盛り付けの余白を設けることで涼しさを感じられるのではないかと思いました。ちょっと大きく感じられるかもしれませんが、私はこの器は他にも色んなお料理にお使いいただけると思っています。
この季節ですと果物などにも使っていただけそうな気がしますね。残り2客となってしまいましたがご興味を持たれましたらどうぞご連絡ください。
 
 
品名:【品番#U097】染付 鶴文様 なます皿
サイズ:(口径): 約17.0㎝ (高さ) 約5.0㎝ (底) 約10.0㎝
状態:良好
価格:8,800円/枚(税込み)
備考:2枚あり
 
[Product #U097]
(17㎝ plate Crane pattern)
size: (caliber): approx 17.0㎝ (height) approx 5.0㎝ (bottom) approx 10.0㎝
condition: favourable condition
price: ¥8,800 / plate (Tax included)
stock: 2 plates
note:
 
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

 幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 

短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。

骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

Facebookページ
器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

 

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。

結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

 

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

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山梨県
宮城県
山形県
福島県
青森県
岩手県
秋田県
 
サイズ 重量(kg)                        
60 2kg迄 500円 500円 600円 500円 700円 800円 800円 800円 800円 1,300円 1,300円 1,700円
80 5kg迄 580円 580円 850円 580円 950円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,550円 1,550円 1,950円
100 10kg迄 1,000円 1,000円 1,200円 1,000円 1,000円 1,250円 1,250円 1,250円 1,250円 1,800円 1,800円 2,200円
140 20kg迄 1,250円 1,250円 1,350円 1,250円 1,450円 1,550円 1,550円 1,550円 1,550円 2,050円 2,050円 2,450円
160 30kg迄 1,500円 1,500円 1,600円 1,500円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 2,300円 2,300円 2,700円
  10kg迄増 250円
170   2,200円 2,200円 2,300円 2,200円 2,300円 2,400円 2,400円 2,400円 2,400円 2,800円 2,800円 3,200円
180   2,450円 2,450円 2,550円 2,450円 2,550円 2,650円 2,650円 2,650円 2,650円 3,050円 3,050円 3,450円
200   2,950円 2,950円 3,050円 2,950円 3,050円 3,150円 3,150円 3,150円 3,150円 3,550円 3,550円 3,950円
220   3,450円 3,450円 3,550円 3,450円 3,550円 3,650円 3,650円 3,650円 3,650円 4,050円 4,050円 4,450円
240   4,450円 4,450円 4,550円 4,450円 4,550円 4,650円 4,650円 4,650円 4,650円 5,050円 5,050円 5,450円
260   5,450円 5,450円 5,550円 5,450円 5,550円 5,650円 5,650円 5,650円 5,650円 6,050円 6,050円 6,450円

※税別価格表示
※沖縄については別途料金を適用させて頂きます。
※離島については、別途実費をご負担お願いします。

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