杜鵑草 器と、そのまわり hototogisu

【品番#U198】プレスガラス (Pressed glass)

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今年になってもう三週間が経ちますが、年末年始の慌ただしさからやっと日常を取り戻した気分です。
という訳で久しぶりに晴天になったので太宰府天満宮に行ってみました。ふと想い出して携帯の画像を眺め直して見ると毎年同じこの時期に太宰府天満宮に行っていることがわかります…笑ってしまいました。
この時期といえばやっぱり梅です。太宰府天満宮の梅の花のつぼみは、ぱちんと花びらがはじける瞬間を「そろそろひらくよ、ひらくよ!」と心待ちにしているかのようで、その姿がとても可愛いなと思います。
紅く色付いたつぼみ、純白のつぼみも満開まではもう少し時間がかかると思いますが、今年もいつものように春を迎えてくれる梅の花の季節が待ち遠しいです。
 
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太宰府天満宮の境内では学問の神様だけあってこの時期、合格祈願の絵馬がたくさんありました。
この時期ならではのその風景はとても懐かしくもあり、また微笑ましく感じられました。そこに書かれた願い事はとても新鮮に感じられ、ついつい立ち止まってしばらく目で追って眺めていました。
天満宮の参道のお店では鈴を買いました。鈴の音は気持ち良くさせてくれるいい音でとても気に入りました。最近鍵をどこにしまったのかよくわからなくなるのでこれをつけていれば少しは見つけやすくなるかなと思います。
 
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清々しくもある梅の景色を楽しんできたので今週は梅にちなんだ何かを作りたいなと思い、あたまの中でイメージはバッチリでした。そして「よーし今週は“梅酒の葛焼き”を作ろう!きっとすぐにできるぞ~」、「梅酒と葛を練り合わせ、蒸す、そして葛粉を振ってさっと焼くだけだもん。」とお料理のイメージはいい感じで膨らみ珍しくバッチリできていたのです。
ところがところが…これが大変で途中でやめようかと思いました。
失敗の原因ははっきりしています。それは葛粉をふりかけ焼いて仕上げるところでした。何個やってもうまく焼けません…。
何度やってもうまくいかなくて、折角作った梅酒の葛の水分が飛んで煮込んだこんにゃくのようになってしまって、結局いくつ作ったかわかりません。
これを解決するのにバーナーを使って表面を炙ることにしました。早速バーナーを買ってきて使ってみましたが、いざ使うとなると初めてのバーナーはとても怖かったです。最後の最後にバーナーの口をうっかり手で握ってしまい大火傷をしました…。もう踏んだり蹴ったりです。
これもまあ良い経験だったんだと思います。そんな苦戦をしながら形にした「梅天神(梅酒の葛焼き)」です。出来上がりのイメージはもっと梅酒の柔らかいピンクが出るはずだったのですが、残念ながらそこは次回への課題ということで…。優しい味でなかなか美味しかったです。
 
今回使った器はプレスガラスになります。クリスタルのガラスと比べるとちょっとゴツゴツとした手触りやその輝きは野暮ったくも感じられますが、この柔らかい輝きはプレスガラスならではだと思います。
私は春が近ずいてくるとプレスガラスを使いたくなります。なぜでしょう。それはきっとこれからの春に向けて梅や桜、パンジーやチューリップ…可愛らしい花々のピンクや赤や紫などなどプレスガラスならではの柔らかいキラキラとした感じがこの春の色にとてもよく合うからだと思います。
どうぞ一度手にとってその感じを味わっていただきたいです。
 
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【品番#U198】 プレスガラス
サイズ: 直径:13.3㎝、 高さ:2.0㎝
価 格: 1,700円 (税込) / 枚 2枚あり
状 態: 良好
備 考:
 
 
[Product #U198] Pressed glass
size:(Diameter): approx 13.3cm / (Height): approx 2.0cm
price: ¥1,700 (Tax included)
stock: 2 plates in all
condition: favourable condition
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U130】色絵 菊図皿 ( Chrysanthemum color picture plate )

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このところ寒い日が続きます。あまりの寒さに昨年末からはまたストーブ生活をし始めました。
以前も冬になるとストーブと火鉢を使っていましたが、いつからでしょうかエアコンで過ごすようになっていました。
ストーブといえはまずは灯油を買いに行ったり、タンクが空になっていないかと気にしたり手間が掛かります。火鉢も同じように朝から炭を起こして、そして出かけるときは炭壺にしまったり、ちょっとだけ出かける時には火の付いた炭を灰の奥深くに埋めたり、、とお世話が大変です。手間がかかって面倒だったりもしますが、この手間がかかることが実は楽しいのです。
またストーブや火鉢の起こす火の暖かさは何といっても格別ですね。この暖かさには熱の芯のようなものを感じます。冬にはちょっとしたご馳走のようにも感じます。
ストーブの上にはやかんをかけ、いつもお湯が沸いた状態です。湯気が上がる暖かい部屋から窓越しの寒い景色を楽しむことや、ほっこりと暖かい部屋で過ごす時間は心身共に和らいで芯から温まる気がします。
また、ストーブや火鉢があるとその火を使って煮炊きができたり重宝します。あるときは小豆を煮たり、お餅を焼いてみたり、お芋を焼いたり、お昼には軽くパンを焼いたりもします。寒い外から帰ってきたときにはストーブに背を向けてお尻を温めたりもします…。
そういえば最近ちょっとやり始めて楽しいことがあります。それは朝湧いたお湯をボール一に注いでそこに重曹を入れます。溶かした重曹の液はキッチンの脇に置いておきます。手荒れがひどいので、お皿洗いや掃除にのこの朝のボール一杯の重曹がとても役に立っています。特に私が普段扱っている骨董の器は、商品を仕入れる時、納品をする時には必ずきれいに漂白しています。以前はブリーチで漂白をしていたのですが、これが実はとても辛くて…。塩素が手にも器にも辛いのです。この作業を重曹に変えてからは器も気持ち良さそうにしているように見えるから不思議です。まるで子供をお風呂に入れているような感覚です。
これも、ストーブがあるとお湯がいつの間にか用意されているのでまさに一人二役を担ってくれます。いろんな意味で今年の冬はストーブに助けてもらっています。
 
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今週は何を作ろうかな??と考えていたのですが、冷蔵庫に年末の金団(きんとん)作りで栗のシロップ煮が残っていたので、これを何かに使ってみようと思いました、そこで、「あっ!そう言えば…」と本をパラパラとめくり。今回はその季節に見られる花々をイメージした感じです。水仙や白椿を、、、。
寒い中にもピンと背筋を伸ばして咲く水仙や寒さをじっと堪えるかのように佇む椿。そんな風景が見えたらいいなと思いました。そこで今回はバナナヨーグルトの茶巾絞りを作ってトッピングに栗のシロップ煮とクリームをのせてみました。季節にはその時期を象徴する色がありますが、この水仙と白玉椿や蝋梅の白や黄色をイメージしました。
私も今回初めて作ってみたんですが、とても簡単でとても美味しいです。ストーブで暖まった部屋でいただくレモンの甘酸っぱさとつるりとした食感は、なんとも言葉にいい表せません。本当に簡単なのでよかったらぜひ作ってみてください。
 
今回使った器は色絵の平皿になります。菊の図柄に梅が描かれています。色絵の赤がとても上品に感じられる器です。
一見するとよくありがちな図柄のように感じられますが。案外、探すとなかなか見つからないように思います。
こちらの器の魅力は、もうひとつ大きさにもあります。日常では取り皿として、少しあらたまった席ではお菓子など盛りつけたりと使い回しがきく大きさです。きっと出番の多い器になるのではないかと思います。
3月のひな祭りなどに型押したちらし寿司などにはいかがでしょうか。。
 
 
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【品番#U130】 色絵 菊図皿
サイズ:直径:15.5㎝
価 格:4,200円 (税抜) / 枚 (5枚あり、バラ売り対応可能)
状 態:良好 (内一枚金修理あり)
備 考:幕末 

[Product #U130] Chrysanthemum color picture plate
size:(Diameter): approx 15.5cm
price: ¥4,200/1 plate (Tax not included)
stock: 5 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note: End of Edo period
note:
 
 
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【品番#U166】籃胎漆器 研ぎ出し盆(Rattan lacquerware grinding finish tray)

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新年を迎えました。今年もよろしくお願いします。
今年は久し振りに兄家族も帰福して、大晦日には母も退院することができてとても楽しいお正月になりました。やっぱり家族が揃うことははいいな、お正月はいいなっと思いました。
今年の新年は年末は忙しくしながらも時間を見つけながら作ったおせち料理でとても幸せな気分を味わえました。お重の蓋を開けた瞬間、まるで玉手箱を開けたような雰囲気がそこに広がって、私自身もとても幸せな気分に浸ることができました。
お正月におせちを囲んだ和やかなのひとときは何にも代えがたい良い時間でした。その真ん中にあるのは食事(=おせち)です。
おせちはもともと暦のうえでの節句を意味し、季節(節)の変わりにお祝いをおこなう「節(せち)」の日に食べるお料理(おせち)でした。古代は朝廷でおこなわれていたこの行事が江戸時代の中世に庶民に広まり、今ではお正月に食べる料理がおせちと呼ばれます。このおせちを囲んで食事をしながら和気藹々となるこの世界は本当に幸せな空間です。
あらためて感じたことは、人が楽しく集まるということが出来るのもそこには食事を囲んでこそ成立するものなんだということです。その食事は、やはり作る人が食べる人のことを思い、心のこもった食事であれば尚のこと、その時間は幸せなものになるんだということを実感し、幸せな気分を味わえたたお正月でした。
 
そして同時に大好きで収集しているお重の持つ魅力をこれまでに無いほどに感じました。
今年はお重の持つ魅力をもっともっとお伝えできたらいいなと思いました。
 
 
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新しい年の最初の投稿は何を作ってみようかなと考えていたのですが、冷蔵庫を覗けばまだまだおせちに使った材料が残っているので何かこれらを使って作れないかなと思いました。
そこで本来ならおせちに入れたかったけれども作ることができなかった「くわい」を使ったお煎餅を作ることにしました。実際にくわいのお煎餅を作ってみてとっても美味しくてびっくり驚きました。
 
くわいは平安初期に中国から日本に伝来した根菜のひとつだといわれています。蓮根に似て水田の中で育ちますが、水の中で芽が上を向いて出ることからおめでたい食べ物としてお正月のおせちの中に入る食材のひとつになっています。今日までくわいが水田で作られているとは知りませんでしたが…。
食感はホクホクとして同じおせちに使わせる食材にもあるユリ根と似ているような気がします。
くわいの色や形もなかなか趣深く感じられますが、青くわいの持つなんともいえないブルーは絵心があれば描いてみたくなるほどその色は魅力的です。今回その青を分かっていただきたく撮ってみたのですが、なかなか写真でお伝えすることが難しくうまく撮れませんでしたね。
 
そんなくわいのお煎餅に今回使った器は籃胎漆器の器になります(以前の投稿はこちら)
大きさが具合よく、器として盆として重宝できるものになります。一年を通じ使っていただけるとても素敵な器ですので、今年の初めのご紹介とさせていただきました。
籃胎漆器は色絵の器などと比較するとその存在は地味ですが、五節句にいただくお菓子などこういった器の中で表現して楽しんでいただくとその存在がとても輝くと思います。
 
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【品番#U166】籃胎漆器 研ぎ出し盆(Rattan lacquerware grinding finish tray)
サイズ:直径:26.0㎝ 高さ:2.0㎝
価 格:4,400円(税込) / 枚(8枚あり、バラ売り対応可能 )(21,000円 / 5枚セット(税込))
状 態:良好
備 考:
 
 
[Product #U166] Rattan lacquerware grinding finish tray
size:(Diameter): approx 26.0cm (Height): approx 2.0cm
price: ¥4,400/1 plate (Tax included) (¥21,000/set of 5 plates)
stock: 8 in all (possible to sold individually)
condition: favourable condition
note:
 
 
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【品番#U194】楼閣図猪口 (Landscape and pavilion Choko cups)

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朝は寒くてお布団から出るのがつらく感じられるようになってきました。最近ではいつお布団から出ようかなっと考えている間に時間がどんどん過ぎて朝のスタートが少し遅くなってきている気がします。
 
先日私は数年ぶりに大阪と東京へ行きました。大阪は大切な方に会うために、東京は必要な情報を収集するために、それぞれの目的がありました。その東京の出来事を少しだけ書きたいと思います。
東京は本当にいいな…と今回あらためて感じました。それは探していたものが手を伸ばせばすぐのところにあって実際にそれを集めて手に取ることができます。色んなものが東京には集まっているので、本当に本当にいいなと思います。あらためてそう感じます。
今回はどうしても気になっていた場所があり(おもに書籍探しになりますが)、そこへ行きました。なんでもネットで手に入る時代だと言われますが、やっぱり希少価値の高いもの、やはり感じでなければわからないもの実際に足を運んで得られるものが多く、福岡にいると探してもなかなか手に入らなかったものが最高の環境で直ぐに手に取ることができるんです。おかげでテンションも上がり大満足の時間を過ごすことができました。
 
またいつも山で見ている紅葉と東京の街の中で見られる紅葉ではまた趣きが違って街の紅葉も素敵だな~とも感じました。
この二年近くはコロナ禍で私自身も含め人の動きが全く変わりました。でも、こうして実際に動いて実際に感じることがこれまですごく当たり前であったはずのことで、それがどれだけ大切なことかということをあらためて感じた時間になりました。
 
さて今週は卵酒を作ってみました(作るというまでもないのですが…)。
夜になると寒く感じられるこの季節には温かい飲み物が恋しくなります。そんな中でも卵酒は大好きな飲み物です。お酒が飲めない私でもこれだと飲めます。
卵酒といえば、私が子どもの頃に風邪をひきかけたというと祖母が心配して作ってくれていた懐かしい想い出があります。普段は寝がけに甘いものは虫歯になるからダメだと言われていたのですが、風邪をひきかけたその時だけは特別にそれが許されて、「大丈夫?」と心配されながら作ってもらう卵酒は、淡い黄色の卵の色がとても優しく、あつあつでほんのり甘い香りがして、もうそれだけでとびきり嬉しかったことを思い出します。
卵酒はお酒に砂糖を加えて煮立ったところへ卵を割り入れ、よくかき混ぜながら煮詰まらないうち飲む方法と、あらかじめ卵と砂糖をかき混ぜて器に入れておいたものに熱々のお酒を注ぎながら火をつけてアルコールを飛ばす方法があります。
大人になってからは卵と砂糖を混ぜた器にお酒を注ぐときにほわ〜とお酒にやさしい火がつく瞬間が楽しくて、こちらの作り方が私は好きです。
 
風邪のひきかけでなくても、いつもより寒く感じられる夜などには卵酒で体を温めてゆっくり寝床につくのも楽しみのひとつです。
他にも体を温める飲み物は葛湯、生姜湯、ホットワイン、洋酒を効かせたものなど色々とあります。この季節、ちょっと寒い夜によかったらどうぞ作ってみてくださいね。
 
 
今回使った器は染付けの猪口になります。楼閣図が描かれています。
こちらの器はいくつかあったのですがひとつだけ置いてけぼりになってしまったものになります。こちらの器は時代もそこそこあります。
薄手で口当たり部分は隣花になっていて瓔珞文様が入りがとても可愛らしく上品な雰囲気が感じられる器です。
ひとつだと合わせにくいかもしれませんが、こんな使い方はどうかな?と印判の小皿をソーサーにしてみました。もし気になられた方がいらっしゃれば嬉しいです。
 
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【品番#U194】楼閣図猪口
サイズ:本体(口径): 約6.5㎝ (高さ) 6.7㎝ (口台) 約3.3㎝
価格:3,200円(税込)
備考:残り1組 
 
 
[Product #U194] Landscape and pavilion Choko cups
size: (Diameter): approx 6.5cm (height) approx 6.7cm (Foot diameter) approx 3.3cm
price: ¥3,200 (Tax included)
stock: 1 Set only (impossible to sold individually)
condition:favourable condition
date:
 
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【品番#U178】色絵八寸皿 (Color painted big plate)

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急に寒くなってきましたね。
先日、実家の近くにある曲渕ダムのそばの公園に行ってみました。毎年この季節になるととても綺麗に色付いた紅葉が見ることができる公園です。
ここ数年はこうした紅葉に染まった景色をゆっくりと見に来ることができませんでしたが、あらためてみる景色はいいなと感じると同時になぜかとても懐かしくも感じました。
あー本当に気持ちよかったです!
こうして山を歩きながら自然を身近に感じることは本当にいいですね。そして、この仕事を始めた頃の活動を振り返えりました。数年前までは毎日毎日山に入っては葉っぱを探してはお店へ届けていたことが想い出されました。
今回山に来たのもお仕事のために使いたい葉っぱがあったので、それを探すために久しぶりに山をウロウロとしたのでした。この葉っぱを使ったお仕事については次回にでもご報告したいと思います。
 
本日はキノコの朴葉焼き(ほおばやき)を作って見ました。朴葉焼きは飛騨高山の郷土料理です。
私は10数年前に初めて朴葉を見たのですが、それまでは朴の葉を実際に見たことがなかったので山に行ってもなかなか見付け出すことはできませんでした。ところが、これが不思議なもので実際にこれが朴の葉だと一回知ってからは自然に朴の葉が目に入ってくるようになりました。
 
そんな朴の葉は初夏を迎えた山で青々としたきれいな葉を見ることができます。かなり高い場所にあるので採るのはなかなか大変です。そしてしばらくすると朴の木は白い大きな花を咲かせます。この花がまぁ本当に美しく素晴らしい花なのです。何度もその花を採りたいとチャレンジしてきましたが、あまりにも高い場所に咲いていて朴の木もなかなか簡単には採らせてはくれません。
「高嶺の花」という言葉はここからきているんじゃないかと思うくらいに手の届かないところにある素敵な花です。でも、私はこれまでで運良く一度だけ手にすることができました。その時は本当に本当に嬉しくてずっと眺めていたほどです。
 
一方、朴の葉は他の葉にはみられない面白い特徴があります。葉っぱの質感はまるで障子に貼られた紙のよう感じられ、葉の表面を指でポンと突くと「バリッ」と、まるで紙を破いた時のような音をたて破れます。葉っぱ自体は水を弾き比較的熱にも強く、香りや殺菌作用も併せ持っています。
秋になると茶色になって重なりあうように落ちます。
その葉を拾い集め、流水で洗い、熱いお湯をかけそのまま一旦つけおきし、その後数回ゆでこぼした葉を使って焼き物などをのせて焼きます。すると、焼いたり蒸したりすることで朴の香りが柔らかく食べ物に伝わり、また殺菌もしてくれるという効果もあり、まさに一石二鳥です。
 
そんな朴の葉の特性は知らなくても食べ物をのせたり包みたいという気持ちに不思議とさせてくれる朴の葉の形状は昔の人々も同じように考えたんじゃないかと思います。
それが現在の朴の葉を使った飛騨高山の郷土料理ということなんだと思います。寒さを感じだすこの季節にはその食べる様は風情があってとても趣きがあると感じます。
 
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今回は朴の葉に醤油麹(多くは田楽味噌を使うようです)をのせ、身近に手に入るキノコを焼いて見ました。
焼きあがる途中に漂ってくるなんともいえない香りは、まるで森の中へいざなうような空気感を感じさせてくれ安らいだ気持ちになります。
 
今回使った器は色絵の八寸皿になります。こちらは以前にもご紹介したことがある器です。
とても素朴な平皿ですが、お料理を盛るとおおらかな雰囲気に包まれる器になります。その雰囲気は使っいただいてその魅力を味わって頂きたい器です。
最近ではこの手の雰囲気を持った大きめの器もなかなか見掛けないようになりました。
 
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こちらの器について前回のご紹介もご覧ください・・・こちらから
 
 
【品番#U178】色絵八寸皿
サイズ:本体(口径): 約23.5㎝ (高さ) 4.0㎝ (高台) 約13.8㎝
価格:7,000円(税抜)
備考:残り3枚 バラ売り可
 
 
[Product #U178] (Color painted big plate)
size: (Diameter): approx 23.5cm (height) approx 約4.0cm (Foot diameter) approx 13.8cm
price: ¥7,000
stock: 3 in all (possible to sold individually)
condition:favourable condition
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

 幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 

短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。

骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

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器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

 

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。

結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

 

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

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サイズ 重量(kg)                        
60 2kg迄 500円 500円 600円 500円 700円 800円 800円 800円 800円 1,300円 1,300円 1,700円
80 5kg迄 580円 580円 850円 580円 950円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,550円 1,550円 1,950円
100 10kg迄 1,000円 1,000円 1,200円 1,000円 1,000円 1,250円 1,250円 1,250円 1,250円 1,800円 1,800円 2,200円
140 20kg迄 1,250円 1,250円 1,350円 1,250円 1,450円 1,550円 1,550円 1,550円 1,550円 2,050円 2,050円 2,450円
160 30kg迄 1,500円 1,500円 1,600円 1,500円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 2,300円 2,300円 2,700円
  10kg迄増 250円
170   2,200円 2,200円 2,300円 2,200円 2,300円 2,400円 2,400円 2,400円 2,400円 2,800円 2,800円 3,200円
180   2,450円 2,450円 2,550円 2,450円 2,550円 2,650円 2,650円 2,650円 2,650円 3,050円 3,050円 3,450円
200   2,950円 2,950円 3,050円 2,950円 3,050円 3,150円 3,150円 3,150円 3,150円 3,550円 3,550円 3,950円
220   3,450円 3,450円 3,550円 3,450円 3,550円 3,650円 3,650円 3,650円 3,650円 4,050円 4,050円 4,450円
240   4,450円 4,450円 4,550円 4,450円 4,550円 4,650円 4,650円 4,650円 4,650円 5,050円 5,050円 5,450円
260   5,450円 5,450円 5,550円 5,450円 5,550円 5,650円 5,650円 5,650円 5,650円 6,050円 6,050円 6,450円

※税別価格表示
※沖縄については別途料金を適用させて頂きます。
※離島については、別途実費をご負担お願いします。

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