杜鵑草 器と、そのまわり hototogisu

【品番#U184】印判 鉄線図茶碗 ( Inban tea bowl of Tetsusen diagram )

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先週は七夕ということもあって色んなところで七夕にちなんだ素敵な飾りや室礼を目にすることができました。こういったものを見ていると「私は日本人でよかったな〜」と、あらためてそう素直に感じさせてくれます。
日本という国の文化は四季の移り変わりを大切に日々の暮らしがあるんだと思うと、七夕は大切な行事だと思います。
 
先日、嬉しかった出来事がありました。以前より杜鵑草(ホトトギス)のホームページを見ていただいているお客様より心温まるメールをいただきました。
その優しい文章からはこれまでの私のことを私の活動を、そして今取り組んでいることをちゃんと見てくださってるんだという事が、その言葉からあふれ出ていて感動しました。その方とは一度もお目にかかったことがないのに、ひとつひとつ素敵な言葉を選んでいただいて励ましていただきました。
本当に嬉しくてなんだか感激で涙が出ました。これからの、いえ日々の活動の何よりの励みになっています。
そして、このようなお言葉をいただけると、「ネットの向こう側でもちゃんと見てくださっている方がいるんだ〜」とあらためて実感させていただけます。
この場を借りてお礼を述べさせていただきます。本当にありがとうございました。
 
そして、古くから日本に伝わる風土・文化に魅了されている私は、これらも骨董の器と葉っぱで盛り付け、その作品を通じて自身を表現することができたらいいなと日々思っています。ホームページで商品をご紹介するとき、そんな私なりのメッセージを添えて掲載をするようにしています。
杜鵑草(ホトトギス)は今年の6月で8年目を迎えました。これからも私なりのメッセージを器と葉っぱに、そして盛り付けに思いをのせ、活動していきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします。
 
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今回のお料理は、この季節にぴったりの「冷汁」です。
冷汁は九州の宮崎の農村に古くから伝わる夏向きの郷土料理になります。その昔、日向の農村では暑い夏に食欲がなくなると、冷えた麦飯に生みそをのせ、水をかけてすすり込んで食べていたというのが冷汁の始まりといわれます。
当時は、貧しい農村の人々はお米と麦を三対七の割合で混ぜて作っていたそうですが、今ではそんな過去の背景とは別に、夏になるとわざわざ好んで食べられるお料理にランクインするのではないか…というくらい愛好家に喜ばれるお料理ですよね。
 
私はこの冷汁のふるさと宮崎県と同じ九州に住んでいながら、この宮崎を訪れたことは本当に指で数えられるくらいで、実際に地元で作られている郷土料理としての冷や汁を食べた事はありませんが、それぞれの家でその家庭の味にアレンジされた冷や汁があるんだそうです。これこそ家庭料理ですよね。とてもいいなと思います。
きっと、冷や汁を食べると自分の生まれ育った故郷、家族、いろんなことが思い出されて美味しさもひとしおですよね。
 
今回の冷や汁作りにあたって私は出汁をとるのために昆布といりことカマスを使いました(カマスはこの時期、旬でとても美味しいですよね!)。身をほぐした後のカマスの骨を軽く焼いたもので一緒に出汁を取ることにしました。
そして薬味に実家の畑で採れた青紫蘇とミョウガを使いました。実家の畑にはキュウリもたくさん育っているのですが、実はとにかく大きく育ちすぎてとても写真におさまるような形状ではなかったので今回は実家のキュウリは使うことを断念しました。
その昔もこうして畑で採れた夏野菜を使って昨晩残ったお味噌汁やご飯で「冷汁を」作ったんただろうなぁ…と作っているときに想像のなかでなんとなくそんな風景が思い描かれました。
今回のアレンジはより喉越しが良く食べて頂けるようにご飯ではなく素麺を使ってみました。
 
最近こうしてお料理を作っていて嬉しいと思うことがあります。それは出汁をとること、野菜を切ること、そして揚げることが億劫に感じなくなってきたことです。これは本当に自分自身が一番驚いています。面倒がらずにとにかく動く!お料理にとってとても大事なことだと身についてきたからなのかもしれません。
 
さて、大事な器のご紹介です。
今回ご紹介する器は印判の茶碗になります。冷や汁を盛りつける器に何がいいかな?と考えたときに、この印判のお茶碗がいいかも!と頭の中にすっとその絵が浮かびました。
この器はちょっと小ぶりで女性の手にすっぽりおさまる上品なサイズの可愛らしい茶碗です。図柄は鉄線になります。
自画自賛になりますが、この印判のお茶碗がこれほどしっくりときたことはありません。いつもこのホームページでひとり呟いていることですが、こちらのお茶碗は骨董の器として稀少性は…と問われるとそれほどあるものとは決していえません。ですがこうしてお料理と器と季節感が合わさるとこんなに素敵に使う事ができるということ、この印判の茶碗は私自身にとってもあらためて再確認させられ感じる事ができました。
このなんとも可愛い子たちの魅力を分かっていただける方の元へ嫁がせてあげたいなと思っています。
ホントニホントニカワイイ子たちです。心からそう思います。
 
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【品番#U184】印判 鉄線図茶碗
サイズ:(タテ)10.0㎝ (ヨコ)10.0㎝(高さ) 5.5㎝
状態:良好
価格:700円(税込み)/個
備考: 在庫5枚
 
[Product #U184] Inban tea bowl of Tetsusen diagram
size: (One side length): approx 10.0cm / (height):approx 5.5cm
price: ¥700/piece (Tax included)
stock: 5 in all
condition: favourable condition
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
商品の購入をご希望されましたら、以下の方法にてお問い合わせください。
〇当サイトのメールフォーム(contactより)
〇杜鵑草(info@hototogisu.me)へのメール
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

【品番#U183】 八角朝顔図平皿 ( Octagonal flat plate with drawn Morning Glory )

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7月になりました。もうすぐ七夕ですね。
毎年この時期には梶の葉採りで大忙しだったのですが、昨年からは新型コロナの影響で採りに行くことも無くなりました。
でもこの時期になると、やっぱり梶の葉に思いを寄せ、そして七夕の行事が恋しくなります。
前に七夕についてこのホームページに書き込んだものがあります。よかったらお時間のあるときに読んで頂けると嬉しいです。
 
今回は庄内麩を使って籠盛り果物を作ってみました。最初このアイデアをお料理人さんから頂いたとき、「庄内麩?」と正直ピントきませんでした。
「麩」と言えばタンパク質が豊富なことからその昔、肉食を禁じられていた禅僧がたんぱく質補給のために重宝した食材という事。今日ではその栄養価やまた軽量であること、使い勝手の良さから保存食としても重宝され、様々な和食の食材に使われていることくらいしか知りませんでした。
今回使った「庄内麩」は山形県酒田市の松山地区特産物として江戸時代から伝わる板麩といわれるものです。日本にはその土地の風土を生かした食材というものが様々ありますが、この庄内麩もそのひとつです。
 
一般的に「麩」は、ふわふわしているイメージだと思いますが、この庄内麩は一見するとペタンとしたカチカチとしたものなのです。
それには理由があって、江戸時代に船での流通が中心だったころ、この船に積みやすいようにするために板状になったといわれているそうです。庄内麩は他の麩と違って板状になっているため、一般的な麩とは異なって食感や食べ応えがあります。それをうまく使った色んなアレンジを加えた食べ物があります。
そう言えば少し前に私がダイエットしたお話をしたのですが、そのとき麩を使っていろいろと調理していました。こういうアレンジの仕方もあるのですね。
 
そして思ったことは、今回使った庄内麩は九州・福岡で暮らす私にとっては馴染みが薄いことから、実際に使ってみることでこの庄内麩の良さを理解し納得したことで、とても感動しました。
 
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今回のお料理では、この庄内麩を軽く蒸して一枚の生地状に広げたものを型に入れ、この状態で揚げるという方法を使っています。
やり初めのころは油に入れると型が油の中でくるくると回転をして麩がグチャグチャになってうまくいかなかったのですが、いくつも揚げていくうちにコツを掴むことができました。そのコツを掴んでからはひとつ、ふたつとできるようになってきました。
このところ毎回思うのですが、何度やっても思ったように出来ない時、本当に気持ちがへこみ焦ってきます。
「どうして…どうして?もうだめだ〜やめようかな…」と、正直放り出したくなりますが、そんな時は「大丈夫、大丈夫出来る!」と自分自身に言い聞かせながら、気持ちを持ち直しやっています。
そうやって何度も何度も失敗を繰り返しながらもなんとかイメージに近いものが出来てきたときは本当に嬉しい気持ちになります。
揚げた庄内麩はカリッとし、うっすらと甘みも感じられてとても美味しいです。そして、最後にその籠の中に季節の果物を…七夕の五色にちなんで五種盛り付けてみました。
 
今回器に使ったのは、染付八角朝顔図平皿です。この器はとても気に入ってます。一目でお料理映えする器だなと思いました。
この器を初めにひと目見たとき、果物やお菓子を盛りつけたらきっと素敵だろうなと感じました。
図柄も「朝顔」が描かれていて今の季節にぴったりだと思います。この器は色々と説明をするよりも実際に手にとって品物を見ていただけた方がその魅力が伝わるんじゃないかと思ったりもしますが、どうか見てくださっている方々にこの画像からその魅力が伝わるといいなと思います。
全部で10枚あります。状態も良好でで幅広く様々なシーンでお使いいただける器としてお薦めします。
 
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【品番#U183】 八角朝顔図平皿
サイズ:(タテ)15.0㎝ (ヨコ)15.0㎝(高さ) 2.0㎝
状態:良好
価格:2,900円(税込)/個
備考: 在庫5枚
 
 
[Product #U183] Octagonal flat plate with drawn Morning Glory
size: (One side length): approx 15.0cm / (height):approx 2.0cm
price: ¥2,900/piece (Tax included)
stock: 5 in all
condition: favourable condition
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
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【品番#U092】ベロ藍 楼閣図八角変形大鉢 ( Berlin-blue Octagon large bowl with painting of landscape and pavilion )

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このところのお料理との向き合い方が変わることで、お料理人さんが使う道具類に対する興味がより大きくなっています。
そんななかで、先日作った葛切りを作るときの話ですがこんなことがありました。
バットに流し込んだ熱々の葛を均等に整えるのに、私は家にある工具のペンチを使ってやりました。それはとても使い勝手が悪く不便でした。なんとなくこれでなくてもなんかちょっと違った角度で使い勝手がいいものが欲しくてたまらなくなりました。さすがにペンチでは用途が違って…。
実は、その用途を成す「やっとこ」という料理道具があるということを教わりました。確かに和食店に行くとお料理人さんがお鍋をペンチのようなはさみのような道具で挟んでいるのを思い出しました。
元々は鍛冶屋が焼けた鉄などを挟むのに「焼床鋏(やきどこばさみ)」と呼んだことが始まりだそうです。「やっとこ」とは焼床~やきどこ~やっとこ…と変化していったようです。というのも語源の一節らしいのですが?
 
先日、あるお食事会でオープン初日のお料理屋さんに行った際、お店のお料理人さんに私が最近、これまで作ったことのない料理に挑戦しているという話をして、この葛切りの話になったところ、なんとなんとこれまで使ってこられた「やっとこ」をプレゼントしてくださいました。
このやっとこは、数十年間、毎日毎日このお料理人さんと一緒に過ごしてきてしっかり使い込まれたもので、使い勝手がいいのは手に取ってすぐに分かりました。料理作りに奮闘の日々を送る私にとってはこういうプロの職人さんのツールは貴重な逸品であるのはもちろんですが、ある意味お守り的な存在なのです。でも、ふっと思いました…。そんな大切なものを頂いていいのでしょうか??
「お店も新しくオープンしたことで新しいやっとこで心機一転頑張ります」
と言ってくださいました。本当に嬉しいそんなひとときでした。いただいた「やっとこは」これからお守りとしてずっと大切にしていきます。
 
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今回挑戦したお料理は夏野菜の「揚げ煮浸し」です。これは、もうとにかく大変でした。
包丁をまっすぐ引くこと、しかもそれぞれの野菜を同じ大きさで切ること。そして色鮮やかに見せる…という意味を持つ「揚げる」ということの難しさ。ちょっと想像をはるかに超えていました。
これらの課題をクリアするには何年、いや何十年かかるのか、はたまたそれだけの年月をかけてもクリアできることなのかもわかりませんが、なるほどこういうことなのか…と雰囲気だけははわかった気がしています。
使う材料より切り損ねた野菜の量の多さをみて気持ちが下がりましたが、無駄にすることなく揚げる練習に使って、それらは様々な料理に形に変えしました。
最近、こういったお料理を作るようになって、これまでは面倒だと感じていた出汁をひくこと、そして油を使うこと、そのほかにもありますが面倒に感じなくなってきた事に自分自身とても驚き、そして嬉しく感じています。
 
 
今回盛り付けに使ったものはベロ藍の鉢になります。とても素敵でしょ。
こちらはもともと花器だったのでしょうか…正確なところわかりませんが、用途としては幅広く使えるのではないかと思います。
骨董としての稀少性を問われるとどうなのかな?と思われる器でも価値を見いだせると私は思うんです。そんな器こそ私は大切に大切に次の世代へと繋いでいきたいと思ってます。
 
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こちらの器について前回のご紹介もご覧ください・・・こちらから
 
 
【品番#U092】ベロ藍 楼閣図八角変形大鉢
サイズ:口径:約25.0㎝ 高さ:約10.0㎝ 底径:約13.0㎝
価 格: 29,700円 (消費税込み)
状 態:良好
備 考:
 
[Product #U092] Berlin-blue Octagon large bowl with painting of landscape and pavilion
size:(Diameter): approx 25.0cm (Height): approx 10.0cm (Bottom-diameter): approx 13.0cm
price: ¥29,700 (Tax included)
stock: only one
condition: favourable condition
note:
 
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【品番#U182】輪島塗煙草盆 ( Wajima-nuri Cigarette tray )

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週末がやってきました。
ここ数カ月の商品紹介では私自身が作ったお菓子やお料理を盛り付けてきました。数ヶ月が経ったいま、振り返って作品を眺めていると嬉しく感じます。
お料理が得意なわけでもない私にとって日々の暮らしの出来事に追われながらもやってきた作業は正直大変だったりもします。それから、十分な調理スペースがないところでいつもあちらこちらに置き場所も決まらず無造作に置き去りになっていた道具たちがどうも居心地が悪いように感じてきたので、この期間に思い腰をあげキッチン全体を見直しました。この数か月頑張った甲斐があってそれなりに私が動きやすいキッチンに仕上がってきました。
 
そんなわけで少し使いやすくなったキッチンで今週は「葛切り」にチャレンジしてみました。
これまで葛切りは「甘味屋さんでいただくもの」というふうに見ていたので、まさか自分で作ることができるとは夢にも思いませんでした。そうですね…毎週のことですが、先週からどれだけの葛切りを私が食べたかはご想像にお任せしたいと思います。
 
葛切りは水に溶いた葛をトレイに流した後、お湯に浮かべながら表面が平らになるように、まるで紙を漉くかのようにそっと軽く揺すりながら、白濁した葛が少しずつ色が変わっていくのを見計らい、一旦お湯に沈めて透明になったときに冷水で冷まします。
今回一番頭を悩ませたのは、どうすれば透明で綺麗な葛切りになるんだろう…ということでした。
いつも相談にのっていただいているお料理人さんにこのことを伝えると、どうやら葛が均等な厚さで固まってないことに原因があるのではないかという事でした。
なんどもチャレンジしてみたのですがどうしても厚さがまだらになってしまいます。これも数多くの経験からコツを掴むものなので、結局どうしてもたくさんの葛切りが出来上がってしまったわけです。
そんななかでも葛切りを作る作業の中で白く曇った葛が一気に透明に変わって透きとおる様は、そこに厚い雲の切れ間からサッと光がさすような情景が浮かんで、まるでもうじき梅雨が明け、夏が始まるのも間近だよ…とでも知らせてくれているかのような、そんなストーリーをこのトレイの中から感じました。
 
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今回盛り付けに使ったの蓮の葉っぱです。そして輪島塗の煙草盆に盛り付けてみました。この煙草盆を器として使った盛り付けは私が皆敷に興味を持ってから一度はやってみたかったものなんです。
輪島塗の煙草盆は通常、お茶席などでも使われるものです。図柄は鶴と松になります。木製の煙草盆はよく見かけますが輪島塗の煙草盆はあまり多くは見掛けません。
この煙草盆を仕入れたのは随分前になりますが、そのころからこの煙草盆を一度は器として使ってみたい思い、ずっと大切に在庫していたものです。こうして骨董の器たちを本来の用途とは少し違った使い方にすることも骨董の醍醐味だと感じています。
 
こちらの商品については全部で三つご用意していますが、そのうちひとつの盆の隅に傷があり灰吹が割れ接着したものになるのでこちらの商品についてはそれらを考慮した上で案内させて頂きます。下記の商品案内をご覧ください。詳しくお知りになりたいときは、お
気軽にお問い合わせください。
 
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【品番#U182】 輪島塗煙草盆
サイズ:(タテ)17.3㎝ (ヨコ)17.3㎝(高さ) 8.3㎝
状態:良好
価格:12,000円(税込み)/個
備考: 在庫3個あり/1個少々難あり(こちらはお値段を¥9,000(税込み)といたします)
 
 
[Product #U182] Wajima-nuri Cigarette tray
size: (One side length): approx 17.3cm / (height):approx 8.3cm
price: ¥12,000/piece (Tax included)
stock: 3 in all (impossible to sold individually)
condition: favourable condition
note: One of stock is a little not good condition (this one’s price is ¥9,000)
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
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【品番#U064】輪島塗 葵文様 八寸皿 ( Wajima-nuri big plate with Aoi pattern )

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今年は春先から、山の景色を見るにつけ、季節が早い、もっとゆっくりと…と呟いていましたが、先日、五月にも関わらず九州地方は梅雨入りをしました。
今年の梅雨入りは例年に比べると3週間も早いようです。梅雨入りが早いということは夏の訪れが早いということなのか、それともジトジトと梅雨が長く続くのか…、季節の早い移り変わりはこういうところに影響することになるんですか…。
それから、天気予報を眺めては気温と天気をチェックしてその日着るものを選ぶのですが、ここのところ天気予報が外れることが多くて、全く予想に反して晴れてみたりとあてになりません。また、予報が雨といえば上着や雨具の準備をするのですが、これもまた用意せずに出掛けて雨に会うなんて事があります…。
 
お天気につられて日々の気分も上がったり下がったりする今日この頃では、やらなければいけないことが山積しているのに一向にやる気が湧かないのです…。
これではダメ、ダメ…と自分自身には言い聞かせているのですが、今年はなぜかやっぱりやる気は湧かずにいるのです。
以前から、台所に立ち意味もなく野菜を切って料理を始めると、気持ちが丸くなってトゲトゲしさやモヤモヤした気持ちが消えていくことをふと想い出しました。息子がまだ小さかった頃に当時、似たような気持ちになって、そのときも野菜を切っていくうちに心が無心になっていくことを感じて、こういう時には野菜を切ると安定剤の代わりになるんだと思っていました。
今回、この頃のことを思い出したのです。そのことを思い出し、私にとって安定剤はこれだと思い、また今週もお料理に没頭することで気持ちを整えることができました。それと同時にお料理には本当にいろんな思いがこもっているんだなともあらためて感じます。
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さて、あの有名な八ツ橋に挑戦してみました。
八ツ橋といってもちょっとアレンジを加えた求肥(ぎゅうひ)に餡(あん)と枇杷(びわ)を挟みこんだものになります。
枇杷はこれからの季節にぴったりで、枇杷の味が餡と合わさってとても新鮮です。
今回のお菓子は作るのが本当に大変な一品でした。求肥のお菓子は普段からよく食べていますし買う機会も多いです。ところが、まさかそのお菓子を自分で作れるという発想がこれまでにありませんでしたが、知り合いのお料理人の方の今回のお題で取り組んだのです。
お料理人の方のアドバイスあっての完成で、なんとか作ることが出ましたが作るのと食べるのとでは大違いで、何度も食べたことはあってもそのイメージに近づくのは程遠いものでした。あの何とも言えない口どけの感じがまさか餅粉や白玉粉を微妙に混ぜ合わせることで出来上がるとは知らずに、粉との格闘をすること幾数回…。簡単だと想像できるものでも作れるものでもなかったのが分かりました。
 
最初、求肥を作るまでの行程がまったくイメージができなくて、これまで何品かお菓子に挑戦してきましたが今回は本当に作るのに大変だったお菓子のナンバーワンといってもいいでしょう。正直、思うようにならないことが続いたので、途中でやめて違うものを作ろうかとも思ってもみたりしました。
でも振り返ると、とにかく夢中になれた時間はとても不思議と楽しい時間でもありました。最後には苦労の甲斐が実り何とか形になったときは心の底から感激して嬉しかったです。そしてこの間の集中で、体力的には疲労困憊なのに充実感に満たされていました。
このお菓子はおそらく私の十八番のお菓子になるんじゃないかと思います。
とにかくチャレンジしてみた果物(今回は枇杷でしたが)と求肥の相性の良さに魅了されました。今月の末頃になると今度は桃もいいだろうな~とか、他には柑橘系の果物やキウイやイチジク、季節のジャムなんかとも相性がいいだろうな~と求肥を手に入れると次々とイメージのわくお菓子です。
求肥を作る途中の行程のイメージを掴むまでがとにかく大変だとは思いますが、とっても美味しいお菓子たっだので是非作ってみてはいかがでしょうか。
 
盛り付けに用いた器は輪島の八寸皿になります。今回は思い切り和のイメージにこだわって見ました。
こちらの輪島塗の平皿は図柄がとても多く、盛り付けはちょっと難しい器なのかな?と思ったので今回は皆敷にとらわれることなく盛り付けて見ました。こちらも私には新しい挑戦です。
最近ではこうした八寸皿で図柄がたくさん入った器はあまり見かけないような気がします。残り4枚となっています。
 
こちらの器について前回のご紹介もご覧ください・・・こちらから
 
 
【品番#U064】輪島塗 葵文様 八寸皿
 
サイズ:(径)24.5㎝(高さ) 3.5㎝
状態:良好
価格:4,800円(税抜)/枚
備考:明治時代/ 4枚あり(バラ売り可)
 
 
[Product #U064] Wajima-nuri big plate with Aoi pattern
size: (Diameter): approx 24.5cm (height) / approx 3.5cm
price: ¥4,800/piece (Tax not included)
stock: 4 in all (impossible to sold individually)
condition: favourable condition
note: Meiji-era
note:
 
 
骨董の器は通販も対応しております。
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杜鵑草 ~器と、そのまわり~ 於保亜希子

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

 幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 

短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。

骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

Facebookページ
器と、そのまわり 杜鵑草(ホトトギス)

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mishima

於保 亜希子 プロフィール

1968年3月、福岡県生まれ。

骨董商。器コーディネーター。

「器と、そのまわり杜鵑草」 代表。

 

幼い時より両親の影響で骨董や山野草に囲まれた生活を送り、茶道、華道を学ぶ。

 短大卒業後、広告制作会社、広告代理店などで勤務。24歳のとき、仕事で出会った骨董の器に見せられ、骨董について学ぶようになる。

 

学びを深めるうちに、骨董が一部の収集家によって装飾美術品として飾られていることに疑問を感じ、料理とのコーディネートによって、暮らしの中で骨董の素晴らしさを伝えていきたいと考える。

結婚して一児の母となった後も骨董に携わり続け、2013年より本格的に骨董商として起業。

 

茶道や華道の要素および、四季の植物を取り入れた皆敷(料理に添える木の葉など、和食の盛り付け文化)の技法を生かし、骨董と料理が織りなす魅力的な世界の構築に挑戦している。

 

季節感や情景の表現を得意とし、独自の皆敷のスタイルを提唱。骨董の器と皆敷のワークショップならびにコラム執筆等、精力的に普及活動を行っている。

 

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宮城県
山形県
福島県
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秋田県
 
サイズ 重量(kg)                        
60 2kg迄 500円 500円 600円 500円 700円 800円 800円 800円 800円 1,300円 1,300円 1,700円
80 5kg迄 580円 580円 850円 580円 950円 1,000円 1,000円 1,000円 1,000円 1,550円 1,550円 1,950円
100 10kg迄 1,000円 1,000円 1,200円 1,000円 1,000円 1,250円 1,250円 1,250円 1,250円 1,800円 1,800円 2,200円
140 20kg迄 1,250円 1,250円 1,350円 1,250円 1,450円 1,550円 1,550円 1,550円 1,550円 2,050円 2,050円 2,450円
160 30kg迄 1,500円 1,500円 1,600円 1,500円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 1,700円 2,300円 2,300円 2,700円
  10kg迄増 250円
170   2,200円 2,200円 2,300円 2,200円 2,300円 2,400円 2,400円 2,400円 2,400円 2,800円 2,800円 3,200円
180   2,450円 2,450円 2,550円 2,450円 2,550円 2,650円 2,650円 2,650円 2,650円 3,050円 3,050円 3,450円
200   2,950円 2,950円 3,050円 2,950円 3,050円 3,150円 3,150円 3,150円 3,150円 3,550円 3,550円 3,950円
220   3,450円 3,450円 3,550円 3,450円 3,550円 3,650円 3,650円 3,650円 3,650円 4,050円 4,050円 4,450円
240   4,450円 4,450円 4,550円 4,450円 4,550円 4,650円 4,650円 4,650円 4,650円 5,050円 5,050円 5,450円
260   5,450円 5,450円 5,550円 5,450円 5,550円 5,650円 5,650円 5,650円 5,650円 6,050円 6,050円 6,450円

※税別価格表示
※沖縄については別途料金を適用させて頂きます。
※離島については、別途実費をご負担お願いします。

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